広くアンテナを張るだけがミーハーじゃない。好きが高じて、深掘りを楽しむ姿勢もまた、立派なミーハー道といえます。 今をときめく女優たちの“深い熱狂”とは? ハマった理由から掘り下げる意味まで、偏愛の楽しさを語ってもらいました。本田翼さんが「生きてる!」と実感する、日々の活力源に迫ります。
アンテナは広く、ツボは狭くが流儀
「ゲーム、大好きなんです。始めたのは小学生のころ。最初は兄の相手をさせられていたのが、いつの間にか自分も夢中になっていきました。『マリオ』に『ポケモン』『ガンダム』『モンハン』。ありとあらゆるゲームを楽しんできたなかで、今一番ハマっているのが『デッド バイ デイライト』。箱の中に
鬼が1匹と人間が4人いて・・・・・・ってここからは長くなるのでやめときますね(笑)」
ゲームについて語るとき、翼さんの目はキラキラと輝き、その笑顔はさらに弾ける。
「なぜハマるのかって、それは単純に大好きな世界に没頭することで、毎日が充実するから。何のために生きているのかというと、やっぱり人生を謳歌するために生きているわけで。今の仕事を愛すればこそ、それ以外の分野で心から『楽しい!』と感じることを大切に温めておきたいんです。それが私の場合、なんとなくテレビを観たり、お茶をしたりでは満たされなくて、好きなことにどっぷり浸ることが必要。『あ〜生きてる♥』という実感が湧くんですよね」
だからゲームはオンとオフの切り替えスイッチであり、日々の活力源でもあるのだ。
ちなみに「自分を一般的なミーハーだと思う?」という質問には、即答で「NO」。
「基本的に『好きなものがずっと好き』なんです。ゲームもマンガも、音楽だってずっと変わらずB‘zとオアシスのファン。流行りに敏感な女の子は人生の喜びが多そうで、うらやましく思うこともあります。でも、好きなものが変わらないタイプの人は一本気だし、詳しい知識があるからか信用されやすい一面もあると思います」
だからといって「殻に閉じこもらない」「シャットアウトしない」のが彼女の流儀。
「誘われたら映画でも美術館でもまずはお出かけします。最後は自分で見極めればいいから、そこはオープンマインドで臨むタイプ。アンテナは広く、ツボは狭く。自称、フットワークの軽いオタクなんです(笑)」