誰もが振り返る抜群の容姿とスタイル。 「モデル」という職業を生きる彼女にとって、コンプレックスなんて無縁の話だろう と思っていたら大間違い。人一倍外見にも気を遣い、美を体で表現する仕事だからこその悩み、不安があるのです。人気の裏に隠された、知られざる努力や葛藤、心の奥底に秘めた想いや経験の数々を伺ってきました。
繰り返してきたダイエット&リバウンド
私の最大のコンプレックスは、太りやすいこと。上京して仕事のストレスでお酒を飲むようになってから、体質が変わってしまったんです。特に7日間のファスティングで一気に体重が落ちる経験をしてからは、味をしめたようにそれに頼り、ダイエット&リバウンドを繰り返す日々。撮影現場ではフラフラだし、すべてが悪循環でした。
そこで改めて取り組んでいるのが、ゆっくりコツコツ取り組むパーソナルトレーニング。「一緒に頑張る!」「そのままでいいよー」など、ファンの方のコメントにもいつも励まされているんです。
どれが本当の自分?ずっと自分の顔がつかめなかった
雑誌の表紙の自分と、中ページの自分とがまるで別人。それを中傷するネット上のコメントがトラウマになって、「どれが本当の自分の顔?」「この現場ではどの顔を求められているの?」と疑心暗鬼で撮影に臨む日々が続いたこともありました。
それを信頼するメイクさんに吐露(とろ)したある日、「メイク映えする顔だからね。長所だよ♥」と言われ、ふっと気持ちが軽くなったんです。ずっと短所だと思い込んでいたことが、視点を変えれば長所になる。この経験をして以来、思考転換の癖がついて、精神的に強くなった気がします。
肌荒れで泣いてた日々、やっと見つけた美容法
ずっとずっと長い間、ひどい肌荒れにも悩まされてきました。実際の肌はボロボロなのに、あまりに違うキラキラの自分が誌面や広告を飾っている。「本物は全然違う」と言われるのが怖くて、外出時は必ずマスクをして、顔を隠すように歩いていました。
そんなときに教えてもらったのが“肌断食”。クレンジングはせず、丁寧な水洗いと軽い石鹸洗いのみ。私の場合はそれで劇的に改善されたんです。
コンプレックスを克服すると人生が変わる。今では、そう断言できます。
極度の人見知りだった過去を乗り越えて
この仕事を始めてからしばらくは、実は極度の人見知りだったんです。『どうせ私なんて』という被害妄想があって、撮影現場ではいつも“話しかけないでオーラ”を発していました。
でもある食事会に参加してみたら、すごく楽しくて。そこから交流が始まって、思いきって自分の悩みを打ち明けてみたら、いろんな情報や言葉がどんどん流れてきたんです。取捨選択をしながら、最終的には自分に合う最善の解決方法を見つけることができた。
弱い自分を思いきってさらけ出す。それが克服の近道なのかな、そう振り返っている今日このごろです。