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TIMELESSPERSON

2018.03.07

「普通のラブストーリーが苦手な人に、ぜひ観てほしい」――映画初出演にして初主演! 深川麻衣さんにインタビュー

どこか憂いのある大きな瞳、静かで落ち着いた佇まい ――公開中の映画『パンとバスと2度目のハツコイ』で、ヒロイン 市井ふみを好演している女優の深川麻衣さんにインタビュー。乃木坂46を2016年に卒業し、女優としてのキャリアをスタートした彼女は、実は今回が映画初出演にして初主演! 作品の見どころから今後の抱負まで、たっぷりと語っていただきました。

 深川麻衣

「真面目に考えすぎてしまうところに、とても共感します」

「私をずっと好きでいてもらえる自信もないし、ずっと好きでいられる自信もない」と、2年間付き合った彼氏からのプロポーズを断ったふみと、ふみの初恋の相手であり、離婚した妻への思いを断ち切れないでいる湯浅たもつ(山下健二郎)が織り成す“モヤキュン”を描いた、映画『パンとバスと2度目のハツコイ』。しっとりとした映像に、「好きって何だろう」と悶々と考えるふみのアンニュイなムードがぴったりとはまり、独特の世界観が作り出されています。

 深川麻衣

「今泉監督の作品が持つ世界観って、とってもナチュラルだと思います。セリフなのかアドリブなのかわからないようなシーンがあったり、ああこんな人、周りにいるなって感じさせられたり。フィクションなんですけど、ドキュメンタリーのように感じることもある気がするんです。今回もそういった今泉監督らしさが詰まっているシーンがたくさんあって・・・たとえばセリフが終わっても、そのあとの表情や動きを長く撮ることが多かったんですけど、そうすることで、ふたりのぎこちなさや気まずい空気感までもが切りとられていく。演じるうえでは、どこまで感情を表に出していくかなど難しい部分もありましたが、面白かったです」

実は深川さん、出演が決まるとかなり早い段階で、今泉監督と対面する機会があったのだとか。その際の話を監督が脚本に活かしたのか、出身地や年齢、ほくろの位置など、ふみのキャラクターには深川さん自身と重なる部分が多かったそう。だからこそ観る人は、「はまり役」と感じるのかもしれません。

「ふみは真面目に考えすぎてしまうところが、私自身と似ているなと思います。ほかの人から見たらどうでもいいことを、自分のなかで大きな問題にしてしまって悶々と考えてしまったり、あまり感情を表に出さず、自分のなかだけで解決しようとしたり・・・そういう部分は、すごく共感できます(笑)。試写を観ていただいた方からも、普段のあなたみたいだねと言われることが多くて。温度感とか、しゃべっているときのトーンも、私自身に近いんだと思います」

「付き合う人とはいつか結婚したいし、結婚したい人と付き合いたい」

 深川麻衣

それだけ普段の自分自身に近い役ではありつつも、逆に、自分とは違うと感じる部分もあったといいます。

「私だったら、付き合う人と結婚する人は、絶対にイコールになるかな(笑)。付き合う人とはいつかは結婚したいし、結婚したい人と付き合いたいから、ふみみたいに2年も付き合ってプロポーズをされて、そこで別れるという決断にはならないよなあと。確かに、いざ決断の場に立つと、怖いとは思うんですけどね。
ふみは真面目なんですけど、そういう点ではすごく自由な人だと思います。ふみ自身も気付いていないけれど、相手を振り回してしまっている部分も多かったり。ふみは孤独をつらいと思っていなくて、むしろそれに惹かれていて、ちゃんと自分の時間を持っている。そういうところは、私とはちょっと違うかなと思います。私は、買い物には友達を付き合わせるのが申し訳ないのでひとりで行くことが多いんですけど、人と話すことがすごく好きなので、一日中家にひとりでいたりできないタイプなんです。1日1回は外に出たくなるんですよね」

映画のなかで、ふみは緑内障を患っているという設定。毎晩欠かさず目薬をさすというシーンがしばしば挟みこまれます。その設定にも、何かふみのキャラクターにつながる、重要な意味がありそうです。

「恋愛って、やめるとか続けるとか、自分の意志で決めることができますよね。でも一方で、体のこと、病気のことは、意志にかかわらず、向き合っていかないといけないこと。ふみがそれを受け入れているということは、孤独を受け入れていることと重なっているような気がしています。この作品はラブストーリーなんですけど、孤独というテーマについて割かれている時間も多くて、恋愛以外にもいろいろと胸に刺さるセリフや、考えさせられるシーンがたくさん出てくるんですよね。そういうひとつひとつが重なりあって、奥行きのある作品に仕上がっていると思います」

「演じてみたいのは、自分とは真逆のキャラクター」

 深川麻衣

そういった重層的なメッセージや、今泉監督ならではの空気感を形にしていく・・・映画出演は初めてという深川さんにとって簡単なことではなかったはず。それでもますます、女優という仕事に惹かれているという背景には、どのような思いがあるのか、聞いてみました。

「乃木坂46では、本当にいろいろなお仕事をさせていただきました。バラエティ番組やラジオ、舞台にドラマ・・・そのなかでも私がとくに好きだったのが、ミュージックビデオの撮影と、“個人PV”の撮影だったんです。個人PVというのは、メンバーひとりひとりが監督さんと1対1で、3分くらいの映像作品を撮っていただくというものなんですけど、監督さんの個性がすごく出ている映像がメンバー全員分、できあがってくるのがすごく楽しくて。撮る過程はもちろん、撮ったものがどういうふうに映像として仕上がるのか、毎回わくわくしていました。24歳のタイミングで、これから先本当に自分がやっていきたいことはなんだろうと考えたときに、これだなと思ったんです」

これからますます活躍が期待される深川さん。今後はどういった役をやってみたいなど、願望はあるのでしょうか?

「ひとつの目標は、時代劇に出ること。それから、やっぱり今回のふみもそうなのですが、今まではどちらかというと自分の気持ちを内に秘めたり、ぐっと我慢をするようなタイプの役が多かったので、今度は真逆の役もやってみたいですね。喜怒哀楽が全面に出ていて、すごくわかりやすいような(笑)。私はグループにいたときから、怒らないとか優しいとか、そういうイメージを持たれるキャラだったんですけど、それをいい意味でいつか、裏切れたらいいなと思っています」

自分自身とはまったく違うキャラクターになりきることができるのは、女優の醍醐味。自分に近いものばかり選ばずに、いろいろな世界に溶け込めるような女優になりたいと語る深川さんの目からは、真摯な情熱が感じられました。

「『パンとバスと2度目のハツコイ』は実はとっても不思議な映画で、観る人によって捉え方や、感じる余韻みたいなものがまったく変わってくるんです。結婚を控えた世代の女性の皆さんには、グサッとくるシーンがたくさんあると思いますし、男性にもぜひ観ていただけたらうれしいです。いわゆるラブストーリーが苦手という方にも、共感していただける部分がたくさんあると思います」

『パンとバスと2度目のハツコイ』全国のイオンシネマにて好評公開中!

出演:深川麻衣、山下健二郎、伊藤沙莉、志田彩良、安倍萌生
監督・脚本:今泉力哉
http://www.pan-bus.com/

PHOTO=山越翔太郎

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