『GINGER』の連載「KARINA’S GARDEN」のアーカイブを順番に振り返りながら、“あのころ”と“今”、ときには“これから”を語る「香里奈のひとりごと」。写真好きの香里奈が、連載用に撮り下ろしてきた思い出のショットも紹介します。
誕生日を前に想うこと
今回の振り返りは、GINGER2010年3月23日発売号の連載ページ。この年の誕生日(2月21日)にまつわることをつづっていました。
今年の誕生日は20代後半への第一歩。
本格的に仕事を始めてからの10年が
あっという間だったせいか、
最近はちょっと歳を重ねるのが怖くもあったりする。
なんて文章を見つけて、26歳で何いってんだかって、自分に自分で突っ込み入れたりして(笑)。
自分自身は年齢をあまり気にしたくないと思っているけれど、その人を知るためのひとつの基準ではあるから、仕事場では「何歳?」って聞かれることはやっぱり多い。 30歳になったときは「わ~30歳なんだ~」という反応だったけど、それ以降は聞いた人もリアクションがいろいろになってくるから面白いよね(笑)。
「まだ33歳」と思うのか、「もう33歳」と捉(とら)えるのか、それはそれぞれの価値観とか、そのときの気分とか状況にもよるだろうし。
20代は若さにまかせて突っ走って、いろいろな挑戦ができる時代。30代は、20代で経験したことを生かして今までの挑戦をどう発展させていくのか、“その人自身”がリアルになっていく時代だと思う。
私自身の30代前半は、“これから”を模索しながら、新しいことや新しいやり方を試した時間だった。これからの30代中盤は、それを育てつつ、さらに後半に新しいことを始めるための準備期間にしたいなと。
自分は“自分”だから、年齢によって変わったり、無理に変わろうとするつもりもないけれど、ただ歳を重ねるごとに「できること」を増やしたいなとは思ってる。
社会のことやマネーについても学びたいし。今後は自分の親のことも娘としていろいろと考えなければ、という気持ちもあるし。生きていくために必要な常識をきちんと身につけて、知識を増やしていきたい。
大人になるにつれて、なんで今までもっといろいろなことを勉強しておかなかったんだろう・・・って思うこと、ないですか(笑)? あと10年後20年後に、あ~30代のときにもっときちんとやっておけばよかった・・・と後悔したくないから、今から早めに早めにスタートしていきたい――と、34回目の誕生日を前に思うのでした。
誕生日の前後に撮影があると、仕事場のスタッフさんたちがバースデーケーキを用意してくれたりして、やっぱりケーキをみると、誕生日がきたんだという実感がわく。祝ってもらえることはとてもありがたい反面、申し訳なくも思う(笑)。ケーキはもちろん嬉しいけれど、今は美味しいゴハンとお酒があればHappyです(笑)。
大きな目標や抱負を掲げるよりも、
1年、1年、少しずつでもいいから成長して
未来の自分につなげていこう。
〈中略〉
また新たな香里奈を見せられるように
去年より今年、今日よりも明日だなって思う。
これは、連載本文の最後に書いていた言葉。
26歳のときのこの気持ちは、今も変わらない。
私らしく、一歩ずつ。その先に、私だけにしか創れない世界があると思うから。
皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします。