夢を形にしてきたパワフルな女性、目標を持って未来へと突き進んでいる輝く女性にインタビューさせていただくシリーズ企画。 今回は、GINGERのレギュラーモデルをはじめ、さまざまな雑誌、CMなどで活躍するモデルの谷川りさこさん(27歳)。 服を美しく魅せる凛とした佇まいと、モードもカジュアルも着こなす幅広い表現力で、同世代の女性を中心に多くの支持を集めています。 そんな“現在”に至るまで、悩みながらもポジティブに自分自身と向き合ってきた彼女。最終回の今回は、ファッションモデルとして意識している着こなし、目指す女性像について語っていただきました。
コンプレックスを乗り越えて自分らしさを追求
―いわゆる“ギャル系雑誌”でデビューしたりさこさんですが、その後さまざまな媒体で活躍されていると思います。テイストが変わるたびにその違いに悩んだこと、迷ったことはありますか?
「最初はすごく悩みました。大人系の雑誌に出るといっても、自分自身はコンサバ系の服は持っていないし、まず足幅が広いからパンプスを普段はあまり履かないんです。でもプライベートもそこに合わせるべきなのか?と自分のスタイルを悩んでいたときに事務所の社長に相談したら、“りさこはりさこ”と言われ、その言葉がストンと落ちたというか。“雑誌は変わっても、私らしくいればいい”と思えるようになりました」
―自分らしくいることって、簡単なようでとても難しいことのようにも思います。
「そうですね、そこに到達するまでに実は結構時間がかかりました。自分のテイストをどうしていくかという前に、人と比べてしまうこともあったし、今でも毎日鏡をみて、目が小さいとか、鼻が低いとかマイナス部分が気になってしまうこともあります。
でも顔が薄いなら、薄くてもメイクが映えるように肌を整えようとか、目が小さいならラインを伸ばして大きく見せようなど、“自分らしさ”を考えていくなかで、人と比べるよりも、自分をもっとプラスに見せようという気持ちに変化していきました。
顔だけではなくて、ファッションについてもどうしたらきれいに着こなせるか研究したり。何でも似合っておしゃれに着こなせる人がモデルだと思っているので、例えばギャルブランドと大人ブランドを混ぜてコーディネートするなど、自分なりに“らしさ”が出るようアレンジして着こなしています」
普段からスタイルアップを意識してコーディネート
仲良しモデルの加納奈々美さんと。偶然のコーデかぶり!
―プライベートの着こなしで、特に意識していることはありますか?
「スタイルアップを一番に意識しています。ゆるいシルエットのパーカの下にはスキニーパンツをはいたり、ハイウエストのボトムスにトップスをインして着たり。ワンピースなら、体のラインの出るようなぴったりしたものは買わず、ゆったりしているけどウエストはしまっているものを選んだり、帽子をかぶって小顔効果を狙ったり、全体のバランスが美しく見えるよう心がけています。
それから、ヒールのある靴で脚長効果も計算します。スニーカーやフラット靴はほとんど履きません。身長を気にしていたときもありましたけど、ヒールをの方がスタイルよく見えるので、最近は全然気にしなくなりました。それでもパンプスは苦手なので(笑)、ブーツや厚底の靴を履き着心地重視で選んでいます」
―服や小物など、どういうタイミングで買い足していますか?
「トレンドウォッチが好きなので、だいたい週に一度は仕事帰りにショップめぐりをしています。その時にいいものがあれば買いますし、なければ買わないですね。コート、バッグ、靴はいいものを持とうと心がけていますが、トレンドものはユニクロ、H&M、ZARAなど、プチプラなものを買うことも多いです」
目指すのは、カッコいい女性!
―最後に、なりたい女性像を教えてください。
「外見だけでなく、中身もカッコいい女性になりたいです。今年28歳になるので周りには結婚を焦っている人もいるのですが、女性もバリバリ働いている人がたくさんいる今の時代、焦る必要はないと思っていて。恋愛はしておいた方がいいと思うけれど。まずは、ひとりの力で生きていけるような自立した女性になることが目標。それを実現して、カッコいいなと支持してもらえる人になれたらいいなと思っています」
こちらの質問にとてもフランクに、そして丁寧に答えてくれたりさこさん。自分らしさとは何かに悩んでいるときは、自分の長所に目を向けてみると見えてくることがあると、教えてくれました。日々模索しながら“谷川りさこ”らしさを追求している彼女は、会うたびに輝きを増していて、これからもますます目を離せない存在です。
谷川りさこ(たにがわりさこ)
1990年5月29日生まれ。2016年より、GINGERでレギュラーモデルとして活躍。モデル活動の他にも、ドラマやCMに多数出演しマルチに活躍中。