“モノ”として残るわけではないけれど、得られる感動や刺激が感性を磨き、自分を高めてくれる――。そんな経験型の贅沢が、クリエイティブな人たちの、あふれ出るセンスの源。 今回は、アーティストとして活躍する清川あさみさんに、最近”贅沢”を感じた瞬間について語っていただきました。
二度と見られない自然の”今”を味わう贅沢
10代、20代を経て、30代後半の今。贅沢だと思うことが変わってきたと語る、清川あさみさん。大人になってたどりついたのは、“自然こそが贅沢”という境地でした。
「都会で仕事をしていると、たびたび自然がある場所に帰りたくなります。人の手では作れない、そしてお金を払っても手に入れられないものが“自然”。木々に囲まれ、五感を研ぎ澄ます時間こそ、今の私の心を満たしてくれる究極の贅沢です」
写真は今年の夏、仕事関係の方のご子息の結婚式に招待され、イタリアのコモ湖を訪れたときのもの。
「コモ湖はヨーロッパきっての避暑地。緑豊かな森に囲まれた湖でクルージングを楽しんだり、ホテルに併設されたデッキでくつろいだり。パーティーの夜には打ち上げられた花火がコモ湖の水面に映り、本当にきれいで感動しました」
雄大な北の大地に抱かれて
こちらは清川さんとご主人、両方の誕生日祝いを兼ねて出かけたという、北海道にある温泉付きホテル「坐忘林」でのひとコマ。
「自然好きの友人に勧められただけあって、見渡す限りの絶景でした。庭園も美しく、温泉も料理も素晴らしいお宿。日常の疲れが癒やされました。家族水入らずの満ち足りたひとときは、この上ない贅沢です」
GINGER1月号ではさらに詳しく、自身の”贅沢”観を語っていただきました。ぜひチェックしてくださいね!
清川あさみ(きよかわあさみ)
1979年9月15日生まれ、兵庫県出身。写真に刺しゅうを施すなどオリジナリティあふれる作品を制作し、アートディレクターとして活躍。最果タヒとの共著『千年後の百人一首』(リトルモア)が好評発売中。
http://www.asamikiyokawa.com/