昨年の大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」では俳優としてだけでなく、主題歌「恋」も担当し、恋ダンスが社会現象にもなった星野源さん。ファン待望の初主演作、WOWOW「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」が、8/12(土)からスタートします。
星野さん自身が「いつも“いい人役”が多いのですが、めずらしくいい人ではなかった(笑)」と語るとおり、演じるのは、たった一度、軽い気持ちで覚せい剤に手を出し逮捕され、仕事も住む場所も失ったサラリーマンの貴生役。誰が聞いても「どうしようもない男……」を演じた星野さんに、ドラマの見どころを伺いました!
ダメな人間だけど、悪い人ではない!?
星野源さん演じる、旅行代理店の冴えない営業マンの貴生・32歳は、仕事で失敗続きのうえに、好きだった女子にも相手にされず、憂さ晴らしの軽い気持ちで覚せい剤に手を出し、逮捕されてしまいます。当然会社も解雇になった挙げ句、住んでいた部屋が火事に。
執行猶予中の身で借りられる物件は限られていて、「プラージュ」という名の1階がカフェになっているシェアハウスに行き着きます。基本家賃は5万円、掃除は交代制、個室の仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事つき……。
「台本を読んだ第一印象は、貴生という人間は、度胸ないのに『やってやる!』みたいな勢いがあるお馬鹿さんでもなく……、単に何も考えてないだけのダメなヤツなんだな、と。被害者ぶってて、だらしなくて、苦手でした(笑)。でもだんだん、シェアハウスの住人とのやりとりで貴生のいい部分も見えてきて、ダメな人間だけど悪い人ではないんだ、と思うようになりましたね」
男女6人が暮らすシェアハウス「プラージュ」
星野さんが語る、シェアハウス「プラージュ」の住人というのが、これまた訳あり・クセありな男女6人。
女性陣は、「プラージュ」のオーナーを務める「潤子」役の石田ゆり子さんをはじめ、壮絶な過去を持ち心を失いかけている「美羽」に仲里依紗さん、昔の男との因縁から逃れられないまま明るく振る舞い続ける「紫織」に中村ゆりさん。
男性陣には、俳優初挑戦となるスガ シカオさんが、殺人罪で服役しながらも再審請求をした「友樹」役を演じ、何か狙いがありそうなやや正体不明の「彰」に眞島秀和さん、ある事件で恋人と別れて夢を諦め、今は古着屋で働く「通彦」役に渋川清彦さん。
お芝居が重なり合って変化していくことが楽しい
「最初はどうしようもないと思っていた貴生も、3話から渋川さん演じる通彦にいじられ始め、徐々に住人たちとのコミュニケーションが深まっていくので、貴生という人間をよりつかんでもらえたらうれしいですね。特に渋川さんのお芝居は、カメラに向かってというより、本当に貴生に向かってしゃべってくれているような感覚にこちらもなるので、掛け合いがすごく楽しかったです」と語る、星野源さん。
「演じるときにゴールを設定して、それに向かっていくと、お芝居の意味はなくなってしまう気がします。共演する相手とのリズムや、そのシーンの空気感のなかで生み出された言葉に対して、今回のように、共演者の皆さんとのお芝居が重なることで、自分の演技も変わっていく、そんなナマの感覚が役者として楽しかったですね」
現在発売中の『GINGER』9月号では、さらに深堀りした星野源さんのインタビューと、「プラージュ」のオーナーを務める潤子役を好演している石田ゆり子さんのインタビューも掲載中。
昨年大ヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に続き、2人の掛け合いにも注目が集まります!
8月12日(土)、待望の第1話は無料放送!
WOWOW「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」
8月12日(土)スタート
毎週土曜 22時~(全5話 ※第1話無料放送)
【出演】星野源、仲里依紗、眞島秀和、中村ゆり、渋川清彦、スガ シカオ、石田ゆり子ほか
【監督】吉田康弘
【脚本】大浦光太、吉田康弘
【原作】誉田哲也 『プラージュ』 幻冬舎文庫