抜群のセンスと明るいキャラクターで、GINGERをはじめとする女性誌や美容誌はもちろん、モデルやタレントさんからも引っ張りだこな人気ヘア&メイクアップアーティスト木部明美さん。今回の連載「木部明美のおとなメイク実験室(キベラボ)」は、蒸し暑い季節にぴったりのくずれないベースメイクをご紹介します。
薄膜仕上げがポイント!くずれないベースメイク
夏になると、気になるのが化粧くずれ。マスク着用が必須な今、こすれにより一層、化粧くずれしやすい環境に。せっかくキレイにメイクをしても、すぐにくずれてしまっては気分も乗りませんよね。化粧くずれを防いで1日中キレイな肌をキープする方法を、木部さんに伺いました。
「メイクが崩れる原因はいろいろありますが、汗や皮脂によるファンデーションのヨレや浮きが大きな要因に。暑い季節に汗や皮脂を出さないようにすることは難しいので、いっそのことファンデを塗らないという選択肢もアリ!
厚塗りになるほどくずれやすくなるので、なるべく使うアイテムを少なくすること。ファンデを使わず、下地とパウダーで仕上げ、クマやくすみなど気になる部分のみコンシーラーを使用。下地だけでカバーできる人は、コンシーラーも使う必要ありません。とにかく薄膜に仕上げることがポイントです。
さらに、仕上げにハイライトとチークで自然な陰影と血色をプラスすると、まるで素肌そのものがキレイかのような、ヘルシーなすっぴん風美肌になれますよ」
Before
How to Make-up
1. トーンアップ下地を塗る
下地は、ロングラスティング系のキープ力のあるものをセレクトします。ピンクベージュやアプリコットなど、顔のくすみをオフしてトーンアップ効果のある色つきの下地がベスト。
下地を適量取って手のひら全体にのばし、スキンケア感覚でおさえるようにしてのせると密着力がアップ。顔全体につけたあと、目の下や小鼻の脇など細かい部分は、指に残った液をなじませます。
さらにスポンジでおさえて、余分な液をオフします。
2. コンシーラーで肌のアラをカバー
目の下、小鼻の脇など、くすみが気になる部分にコンシーラーをオン。ライトなテクスチャーで、密着力のあるソリッドタイプをチョイスして。リキッドよりもスティックかパレットタイプがおすすめです。
3. ハイライトで陰影をプラス
ファンデを塗らない代わりに、ハイライトでナチュラルな凹凸感とツヤを出します。目の下のCゾーンやTゾーンなど、顔の高い部分に指でなじませて。ハイライトは、偏光パールや輝きの強いものはNG。繊細なパール感、かつ白よりもピンクベージュなど肌なじみのいいカラーの方が、変に浮いたりしません。
4. パウダーの下にチークを仕込む
練りタイプのチークをパウダーの下に仕込み、ほんのり発色させることでナチュラルな血色感を演出。頬の高い部分を中心に指でポンポンとのせるようになじませて。
5. パウダーで密着させる
仕上げにソフトマットなテクスチャーのパウダーをのせます。乾燥すると皮脂が出てテカリの原因になるので、保湿力があるものを選んで。
パフで顔全体にしっかりとつけたあと、余分な粉をブラシで払うようにして肌を磨くと、ほんのりツヤ感が出てGOOD。
6. 透明マスカラで眉を整える
パウダーで眉を描いたあと、透明マスカラで毛流れを整えます。普通の眉マスカラよりも透明マスカラの方がフィックス力があるので、とくにメイク崩れが気になる季節は、透明マスカラがおすすめです。
完成!
透明感のあるナチュラルなすっぴん風美肌が完成。ファンデーションを使わなくても、ここまでキレイに! 薄膜なので、時間が経ってもくずれにくく、キレイな仕上がりがキープできます。
使用アイテム
いかがでしたか?
くずれ知らずのベースメイクで快適な夏を過ごしてくださいね。
【木部明美のおとなメイク実験室(キベラボ)】をもっと読む。