恋愛、仕事、結婚に家族や病気…。30歳前後は、常にたくさんの悩みがつきまとい決断することも多いタイミングです。それぞれのテーマで、「する前」と「してから」を取材。今回は、山岡涼子さん(仮名 37歳/広告系勤務)に、出産について聞きました。
File5. 出産、する前としてから
35歳のとき、授かり婚で結婚した山岡涼子さん。現在2歳の息子さんを育てながら、広告代理店に勤務。多忙な部署で、それまで産休育休を取得した人は誰もいなかった。
「部署始まって以来でしたけど、わりとすんなり取得できました。仕事は4時までに絶対終えると周りにも伝えているので、そのように対処もしてもらえています。前例がないからといって怯ひるむのは良くない、ないなら作ればいいんです(笑)」
出産前は夜型の生活だったけど、今は朝4時に起きて仕事、子供が起きてきたら朝食作りなど、完全朝型生活に。
「意外と朝は効率がいいんですよ。それより子供を産んで一番自分が変わったなと思うことが、“自分軸で生きなくなった”ということ。実はこれって素晴らしく楽なことなんです」
それまで「結婚するのか」「子供は産むのか」「仕事で評価されるのか」など悩みはいつでも自分軸だった。それがいつの間にか“息子軸”になったことで生きやすくなったのだと笑う。
「かと言って過剰に息子に期待しているわけではないです。親には『0歳で預けて働きに行くなんて早すぎない?』って言われましたけど、保育園で楽しそうにしている息子を見たら、納得してもらえた。仕事も生き方も、“こうでなければいけない”ってないんです。私は出産して考え方が柔軟になったかな」
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