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MYSELF女性の悩み

2018.12.07

【診断】これってプレ更年期?それともストレス? ストレス度チェックで原因究明

35歳頃からプレ更年期世代に入ります。でも注意したいのは、なんでも「プレ更年期だから…」と、片づけてしまわないことです。プレ更年期の不調だと思っていたら、ストレス過多だったという人もいます。さらに、「プレ更年期だから大丈夫」と思っていたら、女性に多い病気が原因だったという可能性だってあるのです。まずは、あなたのストレス度をチェックしてみましょう。

メンタル症状のチェックでストレス度を診断!

ストレス女性

(c)mangpor2004/Shutterstock.com

更年期の前段階の時期は、“プレ更年期”と呼ばれています。このプレ更年期の症状は、30代後半から40代前半に起こることが多いのですが、30代前半から早くもプレ更年期症状に悩まされている人もいるのです。

まず、メンタル症状のチェックをしてみましょう。あなたの症状がストレスからくるものかを見極めます! 

ここ3ヵ月であてはまる症状があったら、その欄にチェックをしてあてはまる点数の合計点を出します。

いいえ・・・・・・・・・・・0点   
はい・ときどき・・・1点   
はい・しばしば・・・2点

0:□点  1:□点  2:□点(以下同)

1. 体がだるく、疲れやすいですか?
2. 最近、気が沈んだり、気が重くなることがありますか?
3. 特に、午前中が無気力ですか?
4. 首筋や肩がこってしかたないですか?
5. 食事が進まず、味がないと感じることがありますか?
6. 息が詰まって胸苦しくなることがありますか?
7. のどの奥に物がつかえている感じがしますか?
8. 自分の人生をつまらなく感じることがありますか?
9. 仕事の能率があがらず、何をするのも億劫(おっくう)ですか?
10. 以前にも現在と似た症状がありましたか?
11. 本来は仕事熱心で、几帳面ですか?

合計点  □点

*『プレ更年期から始めよう』(かもがわ出版)より。ストレスによって引き起こされがちな軽症うつ病発見の手がかりとして使われている簡易テスト「自己診断チェックシート(SRQ―D)」を参考に作成。

「ストレス度チェック」結果

チェックリスト

(c)hxdbzxy/Shutterstock.com

あなたの感じている症状がストレス性のものが強いかどうかを見極めます。チェックした欄の合計点を出してみてください。

合計得点
●10点以下の場合・・・・・・ストレス性の可能性はほとんどなし

ストレスによる心と体の変調の心配はありません。これまでどおりストレスを適度に発散して、心地よい毎日を過ごしましょう。それがプレ更年期の不調予防につながります。

●10~15点・・・・・・ストレス性の軽いうつとの境界線

ストレスによる心と体の不調が見え始めています。まだ、うつとは言えませんが、このままでは、さらにストレスがたまり、不調に悩まされることがあるかもしれません。早めのストレス対策を行うことが、プレ更年期の予防に大切です。

●16点以上・・・・・・ストレス性の軽いうつの可能性あり

ストレスがたまり、心と体に不調が出ています。ゆっくり休むなどして、ストレスを解消する手だてを考えましょう。心理カウンセリングや精神科、婦人科で相談にのってもらうのもいいでしょう。ストレス過多だと、プレ更年期症状が起きたときにも症状が重くなりがちです。

プレ更年期世代に入るときに注意したいこと

診察

(c)Chinnapong/Shutterstock.com

35歳ころからのプレ更年期世代は、社会でもプライベートでもストレスがかかりやすい年代です。

上記のチェックで、ストレス度が高い人は、ストレス過多によって不調が起こりやすいことがわかります。メンタルケアを中心に行なったり、心療内科や精神科を早めに受診することも大事です。

ストレス度が高い状態が続いて、30代後半になって卵巣機能の低下が始まり、女性ホルモンの分泌が減り始めると、プレ更年期の不調が強く出ることもあります。
過度なストレスがかかった状態が長く続かないようにすることも大切です。

さらに、注意したいのは、何かほかの病気が隠れている可能性があることです。
もし、「すでにプレ更年期の不調では?」「うつでは?」と心配なら、婦人科や精神科のクリニックを受診して相談してみてください。

不調の原因はプレ更年期?それとも?

不調

(c)Lia Koltyrina/Shutterstock.com

若い世代の女性に、起こりやすい病気をおさらいしておきましょう。

・子宮頸がん
・月経困難症
・月経不順(生理不順)
・月経前症候群(PMS)
・子宮筋腫
・子宮内膜症、チョコレートのう胞
・卵巣腫瘍
・卵巣がん
・性感染症(クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、腟トリコモナス症、性器ヘルペスほか)
・膠原病(関節リウマチ、全身性エリテマトーデスほか)
・甲状腺の病気(橋本病、バセドウ病など)
・うつ病

などなど。

若い世代でもかかりやすい婦人科系の病気、女性に多い病気は、少なくありません。2~3週間から1ヵか月以上、今までと違うつらい不調が続くようなら、病院を受診しましょう。

プレ更年期も、さらに先の人生も、自分らしく過ごすために

心地いい 女性

(c)Autta/Shutterstock.com

40代から50代前半の更年期には、年齢が一段ずつ階段を下っていくのではなく、ストンと崖から落ちるように感じることがあります。
これは男性にはない女性特有のもので、この更年期を予期して、準備できる人とそうでない人では、更年期以降の人生に大きく差が出てしまうと思います。

痛みやつらい症状なく過ごしたい、いつまでも若く元気で美しいといわれる人でいたい・・・。決して不可能なことではありません。実現している女性はたくさんいます。
 
プレ更年期から更年期世代の自分の体や心の変化を知ることは、とても興味深いこと。目を背けずに向き合ってください。一生役に立つ、ヘルスリテラシーを高めるきっかけにもなります。

プレ更年期を賢く乗り越えるには、さまざまな方法があります。今からその技を仕入れて、やってくるプレ更年期以降の人生を自分らしく快適に過ごしてください。

TEXT=増田美加(女性医療ジャーナリスト)

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