「ファッションはもっと自由に!」そんなポリシーを抱くスタイリスト長澤実香さんがモード・コンサバなおしゃれをナビゲート。今月は、ルーヴル美術館内でショーを開催したルイ・ヴィトンの春夏コレクションをお届け。
“自分らしさ”で着こなすヴァンパイアのようなケープ
フルレングスのフェザー風ケープは、その存在感をアクセサリー代わりに。ミリタリー調ベストと幅広のウエストバンドが付いたミニスカートでタフな女性像を表現。
エレガントなレースをジョッパーズに合わせる美学
デコラティブなレースの付け襟やブラウスに合わせたのは、無骨なイメージのワークパンツ。クチュールとカジュアルという、ルイ・ヴィトンならではのMIXスタイルが完成。
クラシカルムードと現代性の折衷スタイル
華やかで軽やかなワイヤー入りシフォンドレス。大胆スリットから覗かせたアクティブなレスリングブーツは、鮮やかなグリーンを選んで。
肩の造形を強調したボクシージャケット
シックなスリーブレスジャケットは、煌めくルレックスヤーンを織り込んだツイードや、繊細なスパンコールの刺しゅうなどの魅力に加え、ボクシーデザインとクロップド丈シルエットが特徴的。ファッションが自由であることを感じさせてくれる。
「新しいラグジュアリーを体現している、今季のルイ・ヴィトン。ワイヤーが入ったパニエのようなドレスは360度どこから見てもチャーミングなフォルムが最高です。イブニング風アイテム×デイリー的ウエアという、“相反するものをどれだけ融合させるか”が見事に表現されていて、おしゃれのヒントがたくさん詰まったコレクションだと思います」(長澤さん)
さとうほなみ
1989年8月22日生まれ、東京都出身。ほな・いこか名義で「ゲスの極み乙女。」のドラマーとしても活動中。主な出演作にNHK連続テレビ小説「まんぷく」、ABEMAドラマ「30までにとうるさくて」、NETFLIX映画『彼女』など。現在は映画『Sexual Drive』が公開中。5月27日公開の映画『恋い焦れ歌え』では主人公の妻・桐谷仁美役で出演。その後もドラマ・映画の出演が続々と控えている。
長澤実香(ながさわみか)
1974年生まれ、北海道出身。雑誌・広告のスタイリングのほか、ベビー服ブランド「Hijiki.」も手がける。モノの背景に宿るストーリーや、まとう女性像からスタイルを提案。モデルや女優からの支持も厚い。
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