キレイになるためには気持ちのメンテナンス、意識革命も重要です。業界で絶大な信頼を集める美容ジャーナリスト齋藤薫さんが、独自の視点で「いい女」に近づくためのヒントをお届けします。
オシャレの勘が鈍った時の、勘の取り戻し方。着地はいつも「痩せて見えること」
オシャレの勘が鈍っている……そう感じている頃かもしれない。日常生活のリズムが崩れ、単純に外出の回数が減れば当然のこと。スポーツ競技と同じで、今まで毎日コンスタントに続けてきた練習を時々しかやらなくなれば、下手になるのは必然。服のコーディネートもメイクも、やればやるほど上手くなり、やらなければ下手になる。簡単な話だ。じゃあ勘が鈍ったと気づいたらどうするか?
答えも簡単。じっくり考えながら着る。以前は朝の忙しい時間、いかに昨日と同じでない服を着るかという反射神経ができていた。昨日と違う今日のテーマを形にする感覚が。単純にそれが鈍っただけ。同じことを考えながら丁寧に行えば必ず上手くいく。そこからやり直そう。
まず今日1番着たい主役アイテムを決め、それに合うサブアイテムの候補を2着3着用意、とっかえひっかえ試すだけ。焦らずにゆとりを持って。1番優先するアイテムは、ボトムでも靴でも、マスクであっても構わない。ともかく要になる1アイテムをまず決め、他のアイテムは頭で考えるだけでなく実際着てみて1番納まりの良いものを組み合わせていく。色のバランスもシルエットバランスも良いものを実際身につけて探すのだ。ちなみに正しいバランスを見極めるとき、最大の基準となるのは“痩せて見える”こと。痩せている人も“痩せて見える”を着地として探すのがキモなのだ。そういうものが反射的にできることが勘であり、それが今は鈍っているだけ。大丈夫。必ず蘇ってくるはずだから。
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