PMS､むくみ･･･女性の悩み改善に役立つとSNSで話題の月曜断食って？

今SNSでも話題になっている「月曜断食」という健康法をご存知ですか？ 週に1日断食をすることで胃腸の働きを整え、痩せやすい体質へと導き、さらにPMSなどの体の不調改善にも役立つこのメソッドは、仕事が忙しい働く女性にもトライしやすいのがポイントなのだとか。
そこでこの記事では、｢月曜断食｣についてフィーチャー。その具体的な方法を取材し、おすすめの食事メニューなどについてもご紹介したいと思います。

忙しい人にこそオススメ！｢月曜断食｣とは？

今ツイッターやインスタグラムなどで話題になっている「月曜断食」とは、関口鍼灸治療院総院長の関口賢先生が提唱する健康法のこと。

週に1日、月曜日の朝・昼・夜ごはんを食べずに水だけで過ごすことで、普段酷使している胃腸を休め、本来の働きを取り戻すことを目的としています。

月曜日に断食をしてその週のパフォーマンスを上げ、火曜日～金曜日の平日は腸が喜ぶ食事で胃腸の働きを整え、週末はパートナーや友人、家族と食事を楽しみ、また月曜日に食べ過ぎた体をリセットする。
こうした不食（断食）→良食→美食を繰り返して過ごすと、少ない我慢で食べる楽しみを味わいながら健康的な体を維持していく――という仕組みなのだそう。

｢月曜断食」による体質改善のカギは、腸内環境が整うこと。それにより、血流をよくして代謝を上げ、効率よく痩せられる体へと導いてくれるほか、免疫力アップやホルモンの分泌量が安定し、PMS症状の改善にも役立つなど、うれしい効果がたくさん！　まさに、GINGER世代も注目の健康法なんです。

アラサー女性の悩み改善に役立つのはなぜ？

リバウンドが少なく、仕事が忙しい人でもトライしやすいという点で、GINGER世代にとっても魅力的な「月曜断食」。
ここからは、関口先生にインタビューし、アラサー女性が気になる「月曜断食」にまつわる疑問や、より効果がアップする方法などについて教えていただきます。

Q1. 月曜日に断食をするとなぜいいの？

｢これまで8～9万人の患者さんを診てきて、1週間のうち月曜日が“体をリセットする”のに最も適した日だと考えたのが一番の理由です。平日に頑張って働いたぶん、週末はパートナーや友人、家族と出かけたり食事を楽しむことでリフレッシュし、また月曜日に体のリセットボタンを押すイメージですね。

月曜日は多くの会社が休み明けなので、仕事が溜まっていて忙しく過ごす人が多く、良い意味で食べることを忘れさせてくれるというのもポイント。こうして曜日ごとにルーティーン化することで、健康的な食生活を継続しやすくなると思いますよ」

Q2. 朝食に旬の果物とヨーグルトを食べるメリットは？

｢断食はあくまで体のリセットボタンであり、その後の食生活が体質改善をするうえでとても大事だと僕は考えています。

断食後の体が必要としているのは、消化の働きをサポートする“酵素”と“乳酸菌”なので、その2つを効率よく摂取するためにも旬の果物とヨーグルトがおすすめということです。空っぽ状態の胃腸は栄養素をダイレクトに吸収できるので、翌朝の食事は“腸が喜ぶものを”ということを意識してほしいですね。果物とヨーグルトなら、忙しい朝でも手間にならないので、取り入れやすいと思います」

Q3. なぜ腸内環境を整えることが重要なの？

｢“腸は第二の脳”といわれており、体にとって重要な免疫の約6割は大腸に関わってくるので、腸内環境が悪いと免疫力も下がってしまい、疲れが取れにくかったり、細胞の修復作用が低下するので肌荒れなどのトラブルに繋(つな)がってしまいます。他にも血流が滞ることでPMSなどの婦人科系疾患を引き起こしたりと、不調の根本を辿ると、腸内環境が原因になっていることがほとんどなんですよ。

ダイエットに関わる部分では、腸内環境を正常化することで、食べたものをしっかりと排泄できる体に整えてくれるといった面も、かなり重要なポイントになってきますよね」

Q4. 平日の良食メニュー選びのポイントは？

｢朝に果物とヨーグルトで腸が喜ぶ食事を摂ったら、昼は良質なタンパク質を摂取できるおかずで筋肉が喜ぶ食事を。こうすることで筋肉量をキープし代謝を上げることができます。

夜は消化に負担をかけない野菜料理で、腸の中がなるべく空っぽな状態で眠ると、寝ている間に脂肪を燃焼してくれます。このように、食べながら体重を落とすことができるという点でも、リバウンドが少なく継続できるポイントだと思います。

1回の食事量は“こぶし2個分”を目安の量として提唱しているのですが、これは断食後の胃の大きさを表していて、咀嚼(そしゃく)した後にこれくらいの量になることを意識してもらえるといいと思います。人間は胃の大きさに応じて食べてしまう習性があるので、胃を大きくしすぎない、適正な量の食事をルーティン化することが大事なんです。

現代人は食べすぎな傾向があるといわれていて、実際はこれくらいの量で満足できるはずなんですよ」

Q5. 痩せるだけではなく､PMS症状の改善に役立つのはなぜ？

｢月曜断食で重要なのは、断食をしているから痩せるのではなくて、体が健康な状態に改善されているから体重が落ちるだけではなく、さまざまな体の不調に対しても効果がみられるということ。

PMS症状に対する効果でいうと、月曜断食によって腸内環境が整うことで毒素をきちんと排出できるようになり、全身に毒素が回らなくなります。そのぶん血流が良くなり、子宮内の血の滞りを改善してくれるので婦人科系疾患の改善に役立つんです。また、腸内環境が良くなることで、大腸から多く分泌される『セロトニン』という神経をリラックスさせるホルモンの量が安定して自律神経のバランスが整うので、生理前のイライラや生理痛が緩和され、穏やかに過ごせるようになります。

生理が始まると一気に体温が下がるので、生理中に断食を行うときは特に、しっかり入浴をするなどして体を冷やさないようにすることと、食事量や生活リズムを大きく変えないようにすることを意識してください」

Q6. どうしてもスイーツが食べたくなってしまったら？

｢糖質が体に与える影響は、いつ摂取するかで大きく変わってくるので、私がおすすめしているのは、夜は我慢し、翌朝ヨーグルトと果物を食べた後にスイーツを食べること。朝に摂取した糖質は1日のエネルギーとなってくれるので、効率的ですよね。

また、どうしても間食がしたくなったときは、余計な添加物や砂糖が入っていないオーガニックのドライフルーツを。甘いものが欲しくなるときはセロトニンが不足している状態であることが多いので、噛み応えがあり、栄養価の高いドライフルーツなら、オフィスでも食べやすいですよね」

Q7. 平日(良食期間中)に会食が入ってしまったときのリカバリー方法はありますか？

｢これは、月曜断食にトライする方の多くが直面する悩みなんですよね。そういう場合は、休日の美食期間中の食事を野菜料理に切り替えたり、会食の翌日の夕食を食べずに断食してみるなど、1週間を通してのバランスで考えてもらえればOK。あとは、しっかり入浴をして代謝を上げることも大切です」

Q8. 美食期間中のおすすめメニューは？

｢食べたいものを楽しみながら食べるのが一番だと思います。そのなかで意識してほしいのは、食べる量と時間。こぶし2個分の食事量はしっかり守って、外食に行くなら18時などディナーの一番早い時間にするのもおすすめです」

月曜断食は、仕事のペースと食生活がリンクしていたり、「1週間のトータルバランスで考えればOK」といったストイックすぎない考え方も、仕事を頑張るアラサー女性でも継続しやすいポイントなのかも！　これならトライしてみたくなりますよね。

教えていただいたのは･･･
関口 賢 先生

関口鍼灸治療院 HEAL the WORLD 総院長。歌手・モデル・タレントなどのボディマネジメント・ダイエットアドバイサーとしてサポートし、プロサッカー選手、プロゴルファーのトレーナー活動でも活躍。著書に『「究極の健康法」でみるみる痩せる！ 月曜断食』がある。

簡単に手に入る！おすすめメニュー

早速「月曜断食」をやってみたい！　でもいったい、どんなメニューを食べればいいの？ ･･･そんな疑問にお答えすべく、平日の良食期間中におすすめの食事をヴィジュアル化！　コンビニやスーパーなどで簡単に手に入る食材を使っているので、さっそくトライしてみましょう♪

朝食は･･･

朝はヨーグルトの乳酸菌とキウイのビタミン・酵素で胃腸が喜ぶメニューを。ヨーグルトは無糖タイプをチョイスして、量の目安は小分けになったヨーグルト（約180g）またはコーヒーカップ1杯くらいをイメージしてください。
果物は2分の1個が適量。バナナやマンゴーなどの甘味の強いものよりもキウイやリンゴ、グレープフルーツなどの柑橘系がおすすめですが、そこまでシビアにならなくてもOK。旬のフルーツをいろいろと楽しめれば、飽きずに続けられそう。

昼食は･･･

昼食は炭水化物を抜き、おかずだけを食べます。揚げ物も避けましょう。
鶏の照り焼きとサラダのワンプレートは、主菜と副菜のバランスが良く、コンビニなどでも手軽に購入できるので、働く女子におすすめ。

夕食は･･･

夜は消化の良い野菜がメインの料理を。ラタトゥイユなどのおしゃれな料理なら、気分も上がりますよね♪　アルコールも、適量を守ればOK。その場合、ビールや日本酒は避けましょう。
また、夕食は就寝の2時間前までに食べ終えることを目標にすると◎です。

腸内環境を整えることで、ダイエットだけではなく、PMSやむくみなど、女性のお悩み改善に役立つ月曜断食。
新年度のスタートに合わせて、仕事が忙しくても継続しやすい体質改善法にチャレンジしてみてはいかがですか？