後輩への仕事の教え方って?後輩に信頼される先輩としての会話術

職場でも家庭でも、自分の居場所を心地よくするためのキーポイントとなる言葉選び。“言葉”を仕事にするアナウンサーの八木早希さんに、大人の女性なら身につけておきたい言葉の選び方や、コミュニケーションのコツをナビゲートしていただく連載「言葉は女の武器になる!」
今回は、アラサー女子にぜひ学んでほしい「後輩に信頼される会話術」を教えていただきました。

信頼される先輩を目指す!

私が新人で「後輩」だった頃、私の成長のために叱ってくれる先輩に恵まれたのは今でも人生の財産だと思っています。そう思える先輩と、そうでない先輩の違いとは? 後輩が心を開いてくれる会話のコツをお伝えします。

まずは、褒める!

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後輩に心を開いて聞く耳を持ってもらうためには、まずは、先輩に認められている、好かれている、期待されているなどの前向きな承認が必要です。
普段の仕事ぶりや職場での細やかな気配りなど、「いつもあなたのがんばりを見ているよ」というメッセージを日頃から発しましょう。

私の放送を見て一言一句チェック、私のクセを見つけてくれた先輩がいました。その時に褒められたのは「明るい」だけでしたが、時間を割いて私の仕事を見て具体的にアドバイスしてもらったのには感激しました。

もし、褒めるところなんてひとつも見つからないという方、それはあなたのなかで「この子には成長してほしい」「職場にとっての大事な人材」という前提が抜けているかもしれません。「何か気に入らない」などネガティブな感情が先に立つなら、具体的な仕事上のアドバイスが浮かぶまではそっとしておいてあげましょう。

自分の失敗を語る!

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頭ごなしにダメ出しをする先輩、上の立場から物言う先輩は大勢いますが、自分の新人時代の失敗や最近の反省を語ってくれる先輩は意外と少ないのではないでしょうか。

「私なんてこんな事をしちゃったのよ〜」と自分の失敗を披露できる先輩には、何か余裕のようなものを感じ、尊敬する要素になります。
後輩へのアドバイスをしたい会食の場でも、先輩が自分の失敗も話す会食は楽しく、お互いにとって有意義ではないでしょうか。

それから、叱る。ただし、「でもね」はNG

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以上のふたつが保たれている関係性だと、後輩は聞く耳を持つでしょう。
そして、アドバイスやダメ出しをする時に
「明るいのは良かった」
「頑張っていたのは伝わった」
「このプレゼンのためにしっかり準備してきたのはよくわかっている」など、
まずは細やかな事でも褒めてからは鉄則ですが、その後に「でも」と続けがちです。
「でも=BUT」と否定されると、その前の褒めた部分が嘘に、無かったことになってしまいます。
そこで、「でも」の代わりに「ひとつだけ!」という言葉を使いましょう。

「明るのは良かった、ひとつだけ!・・・」
と、アドバイスを続けると物言いも柔らかで、せっかく持ってくれた聞く耳をオープンにしたまま聞いてくれるのではないでしょうか。

後輩に過剰に気を使う必要はありませんが、後輩にとっては先輩というだけで遠慮する存在ですので、まずは寄り添ってあげる心配りはあって良いかと思います。
後輩にアドバイスする経験は、自分の仕事へ良いプレッシャーにもなるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください!

文/八木早希
撮影(TOP写真)/中西真基
ヘア&メイク(TOP写真)/吉田彩華(VAN COUNCIL EBISU)


八木早希/フリーアナウンサー
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八木早希/フリーアナウンサー
1978年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。2001年毎日放送入社しアナウンサーに。2011年フリーへ転身し、日本テレビ「NEWS ZERO」キャスターを3年間務めた。大勢の政治家、著名人、ハリウッド俳優らへインタビューなど国内外の取材経験も多数。現在は、NHK「ぐるっと関西おひるまえ」の司会を務めるほか、コミュニケーション等に関する講演活動も行っている。
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