想いは熱くても、シンプルがベスト!アナウンサーが教える「伝わる」プレゼン

職場でも家庭でも、自分の居場所を心地よくするためのキーポイントとなる言葉選び。“言葉”を仕事にするアナウンサーの八木早希さんに、大人の女性なら身につけておきたい言葉の選び方や、コミュニケーションのコツをナビゲートしていただく連載「言葉は女の武器になる!」。 今回は、職場でやりたい事きちんと伝えられる、プレゼンテーションのコツを教えていただきました。

言いたいことは、ひとつ!

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仕事への思いややる気はあるのに、プレゼンが苦手で思いが伝わらないのは、とても勿体ない。職場でやりたい事をちゃんと伝えられるようにプレゼンテーションのコツをお伝えします。

思いが溢れるほど、あれもこれもプレゼンに盛り込みがちですが、言いたいことは、ひとつ! そのプレゼンで伝えたいことをはっきりさせましょう。

「モニターツアーを開催したい」
「新素材を初めて採用したい」
「女性役員を取材したい」
「海外視察に行きたい」
等、自分の思いとプレゼンの目的を明確にします。

目的は
「まずアイデアを聞いてもらって、助言がほしい」
「賛同者を増やしたい」
「具体的実現のために内容を詰めたい」等。

次に、その思いと目的の今やるべき理由と意義を簡潔に箇条書きで加えます。長々と文章で表現しようとすると、聴衆は内容を見失う事が多いです。

自分の中では長い間考え、練りに練ったアイデアかも知れませんが、聴衆は初見。その温度差を埋めるには、シンプルがベスト!

「この目標の意義は、①○○、②○○、③○○」多くても3つまでではないでしょうか。投影資料の文字数も少なくしましょう!

誰に伝えるかをはっきりさせる

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反対意見の人に対してプレゼンするのと、賛成者に対して発表するのとでは、言いまわしやアプローチが変わるはずです。「誰に」伝えるのか明確にしましょう。

結婚式のスピーチ等でも、この場を借りて新婦に直接伝えたい。他は観客としても守ってもらえればというスタンスか、まだ新婦についてあまり知らない参列者に向けて、新婦を好きになってもらうエピソードを伝えたいのかで、言葉遣いや内容も変わります。

「誰に」を決めるとスタンスが定まって、話しやすいのではないでしょうか。

うまく話す自信が無い時には、
「今日は、この場をお借りして新婦へ感謝の気持ちを伝えます」
「今日は、まだ新婦に馴染みのない新郎の親族の皆さんへ、新婦の魅力を伝えられたらと思います」
「今日のプレゼンで伝えたい事は○○だけです。皆さんのお力をお貸しください」など、思いを先に言ってしまうのも一つの手です。

強調したいところでは、たっぷりの「間」を

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表彰式などで、「1位の発表です。見事1位に輝いたのは、(間)(間)(間)○○です!」と、ドラムロールが入りそうな(間)ありますよね?あの間のおかげで、○○が強調されます。

同じように「ここで強調したいのは、(間)(間)(間)○○です。」
取りすぎかな、というくらいたっぷりと(間)を取りましょう。プレゼンにメリハリがついて、聞きやすくなります。

堂々と!見た目も大事

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アップルの創始者スティーブ・ジョブスは、いつも黒のトップスにジーンズという普段着で、ステージを右へ左へゆっくり歩きながらプレゼンしました。海外のリーダーのプレゼンを見ると、片手をポケットに入れて話したり、質疑応答の際、ペンを持って観客を当てたりします。これらのメッセージは、「私は堂々としています」です。

話す内容に説得力を持たせたり、信頼されるために大事なことは「堂々としている」こと。

内心緊張していても、堂々としているように見えるために工夫をしてみて下さい。前回紹介したように、ゆっくり登場する、プレゼン台で時間を気にせずゆっくり準備する、ゆったりした間を開けて話し始める、は効果的です。焦って早口になる、汗をかき過ぎてしまうなどの防止にもあるので、試してみて下さい。

皆さんの思いがちゃんと伝わりますように! プレゼンの成功を祈っています。

文/八木早希
撮影(TOP写真)/中西真基
ヘア&メイク(TOP写真)/吉田彩華(VAN COUNCIL EBISU)


八木早希/フリーアナウンサー
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八木早希/フリーアナウンサー
1978年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。2001年毎日放送入社しアナウンサーに。2011年フリーへ転身し、日本テレビ「NEWS ZERO」キャスターを3年間務めた。大勢の政治家、著名人、ハリウッド俳優らへインタビューなど国内外の取材経験も多数。現在は、NHK「ぐるっと関西おひるまえ」の司会を務めるほか、コミュニケーション等に関する講演活動も行っている。
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