自分に合った投資信託の見つけ方

投資を始めようとしてみても、専門用語がわからない、また銘柄がたくさんありすぎて何を購入したらいいのかわからず、口座を開設したものの放置したまま・・・という話もよく聞きます。そこで、本気で投資を始めようと思っている人向けに、初心者でも安心して購入できる銘柄をファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんにお伺いしました。ぜひ参考にしてください!

購入前に知っておきたいこと

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投資信託が株式や債券など、さまざまな投資先を詰め合わせたパッケージ商品であることは、こちらの記事で紹介しました。
では、株式や債券とはそもそもどういうものか? 銘柄を紹介する前に、最低限知っておきたいことを簡単に説明していきましょう。

株式とは?
株式会社をつくるときに会社の活動資金を集めるために誕生し、その集めた資金に対して発行される証書のこと。お金を出した人は出資者と呼ばれ、その会社のオーナーのひとりとなります。その会社の株を欲しがる人が増えれば株価は上昇し、購入価格よりも高い金額で売ることができれば、利益を得られる一方、株価が下落し購入価格よりも低い金額で売ると損失となります

債券とは?
国や企業にお金を貸すと発行される証書のこと。株式への出資とは異なり、債券を発行した国や企業が破綻しない限り、一定の利息を受けることができ、期日がくると全額戻ってくることが前提です。

ノーロードとは?
投資信託は、購入時、運用時、売却時に手数料がかかるのが基本です。そのなかで、購入時の手数料が無料となる商品を、ノーロードと呼びます。

NISAとは?
定期預金などの利息と同様に、投資で得られた利益には通常約20%の税金がかかります。しかし、NISA口座であれば、年間上限額の新規取引においてその税金がかかりません。初心者はまずはNISA口座の開設がおすすめです。

NISAについてはこちらの記事も参照
https://gingerweb.jp/lifestyle/slug-n92a951527221

ETFとは?
投資信託のなかでも、上場している商品。通常の投資信託は申し込み時点で購入金額が未定なことに対し、ETFはいつでも市場価格で購入できる利点があります。株と投資信託のいいとこ取りをした商品ともいえます。風呂内さんが初心者にオススメするのが、ETF商品をNISA口座で購入すること。ただし、積立購入はできないことが多いです。

インデックスファンドとは?
日経平均株価など、特定の指数に沿って自動的に運用される商品。これとは対照に、運用会社の人が投資先企業を分析して投資先を選定するアクティブファンドがあります。運用手数料はインデックスファンドの方が安く、初心者にはインデックスファンドがおすすめです。インデックス型とも呼ばれています。

アセットクラスとは?

商品の性格や値動きが似たものを分類する区分けのことで、株式と債券、そしてそれぞれ日本、先進国、新興国の6つに分けられます。
投資信託は、先進国株式を中心に詰め合わされているものや、日本債券を中心に詰め合わされているものなど、その性格はさまざま。そのなかでも、債券は株式に比べて値動きが少ないため、穏やかな運用成績が期待できます。また、新興国、先進国、日本のなかでは、新興国の商品は為替に左右されやすく、日本の商品がもっとも為替に左右されにくく、安定しているといえます。

自分がどのタイプかを把握しよう

株や債券などの基本が理解できたら、さっそくどんな商品が自分に合っているか見ていきましょう。

風呂内さん曰く、自分に合った投資信託を見つけるには、年齢と貯金額のバランスから見て、どのくらいリスクがとれるかを考えるとわかりやすいそう。

この場合の“リスク”とは、株式や債券の価格が上がったり下がったりする変動幅のこと。リスクが高い商品はこの変動幅が大きいため、利益を期待できる一方で損失がでる可能性も高いです。

若い人ほど損失が出ても収入でカバーできる期間が長く、また貯金額が多い人も、万が一時価が下落したときに、すぐに現金化しなくていいお金を投資できるという意味で、市場回復を待つことができ、リスクを取りやすいと考えます。

この考え方をもとに、上のチャートで自分がA・B・C・Dのどれに当たるか改めてみてみましょう。

A/貯金額が多く、年齢が低いタイプ

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A~Dのなかで、もっともリスクをとりやすいタイプです。少し攻め気味に、変動率が高いといわれている新興国の株式を含んだ全世界株式ETFと呼ばれる商品を検討するのもいいでしょう。リスクが高いといっても、日本の安定している株式も入っている投資信託のため、株単体で買うこととは異なり、安心して取引できます。

●Aタイプにオススメの銘柄

TOPIX連動型上場投資信託
TOPIX(東証株価指数)に連動した運用を目指す日本株式ETF。野村アセットマネジメントの商品。運用手数料(信託報酬)は0.12%。トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソフトバンクグループなどの株式で構成されている。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
アメリカを中心に、日本、新興国にも投資をする全世界株式ETF(インデックス型)。バンガードの商品。約47ヵ国、約8,000銘柄で構成され、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしている。信託報酬は0.11%

※信託報酬…運用手数料。低いほど手数料がかからない。

B/貯金額が多く・年齢が高いタイプ

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年齢が高くても、長期間プールできるお金がある場合は、先進国株式ETFを積極的に購入してOK。45歳以下ならなおさら問題ありません。投資は10年単位で考えた方がいいので、収入を得られる期間を考えて運用しましょう。

●Bタイプにオススメの銘柄

iシェアーズ TOPIX ETF
TOPIXに連動した運用を目指す日本株式ETF。ブラックロックの商品。信託報酬が0.06%と低いところが魅力。Aタイプで紹介したTOPIX連動型上場投資信託と同類の商品で保有する株も類似している。

SPDR S&P500 ETF
アメリカ株式の動向を示すS&P500指数に連動する、先進国(米国)株式ETF。ステート・ストリート・グローバル・バドバイザーズの商品。アップルやアマゾン・ドットコム、フェイスブックなどの株式で構成されている。信託報酬は0.0945%。

C/貯金額が少なく、年齢が低いタイプ

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為替の影響が少ない日本株式の投資信託が、リスクの変動幅が比較的小さく、長く運用できるという意味でおすすめ。少額を投資して、貯金も並行して進めましょう。

●Cタイプにオススメの銘柄

eMAXIS Slim 国内株式インデックス
TOPIXに連動した運用を目指す日本株式の投資信託。三菱UFJ国際投信の商品。トヨタ自動車や、ソフトバンクグループの株式で構成されている。信託報酬は0.17%ですが、購入時の手数料がかからないノーロード商品。

D/貯金額が少なく、年齢が高いタイプ

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30歳以上で働いている年数×30万円よりも貯金額が少ない人は、リスクを最小限にとどめて投資を。Cタイプと同様、貯金をしながらお試し感覚で投資に回すのが賢い方法。くれぐれも利幅を大きくとろうとしないこと!

●Dタイプにオススメの銘柄

ニッセイ日経平均225 インデックスファンド
日経225に連動した運用を目指す投資信託。ニッセイアセットマネジメントの商品。信託報酬0.19%で、購入だけでなく換金手数料も無料の商品。東証一部に上場されている株式のうち多く取引されているもので構成されている。

三菱UFJ 日本国債ファンド
日本の債券に対して投資をする投資信託。三菱UFJ国際投信の商品。為替変動リスクはなく、原則として額面金額で償還される。ただし、投資開始時よりも金利が上昇した時点で途中換金する場合、元本を割り込むことがある。信託報酬0.13%。

本気で購入を考えている人に向けて、風呂内さんがおすすめする、安心して取引できる商品を紹介しました。
風呂内さんは「投資は元本を割り込む可能性もありますが、投じた額以上は損をしないということを覚えておいてほしい」と話します。リスクは金額でコントロールできるので、貯金額が多くてもリスクをあまり取りたくないという方は、Dタイプのものを購入するなど、自分の運用方針に合わせて、購入する銘柄を考えてみましょう。

※今回紹介した内容は、2018年1月現在のものです。市場変動により商品の内容は変更となる場合がありますのでご注意ください。

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