ひらめき力の身につけ方とは?家電デザイナーの“自分らしいお仕事スタイル”

商品やサービスを通じてSpark(ときめき&ひらめき)を発信している、働く女性をクローズアップする連載『プロジェクトS 』。“S”はもちろん、GINGERwebのテーマ“ Spark yourself!”の頭文字です。 この連載では、商品制作の舞台裏や仕事に対する想いなどをインタビュー。企画や研究開発に携わる同世代の彼女たちから、仕事を楽しむヒントやコツが得られるはず!


今回は株式会社日立製作所で働く小林雅由子さんのお仕事スタイルをフィーチャー。家電デザイナーとして、“好き”を原動力に活躍する彼女の働き方とは?


撮影/高村瑞穂
取材・文/GINGERweb編集部

目の前のことに縛られない

ある時、「三歩先を見てデザインをしたほうがいい」と上司からアドバイスを受けた小林さん。当時はその言葉の意味をはっきりと理解できなかったけれど、立ち上げから携わった「インテリアから発想した冷蔵庫」のプロジェクトを通して、言葉の意味をより深く理解することができたといいます。

「最初はデザイン主体でプロジェクトを進めていました。ですが、目の前のことだけではなく、デザインの段階から製品化、さらにはお客様からフィードバックを得る段階まで、ずっと先のことを見据えてものづくりに取り組まなければ、すべてが上手くいかないということを学びました。

最初から最後まで製品を見届けられるのはインハウスデザイナーの特権でもあります。だから今後もデザインだけでなく、設計なども意識しながら責任を持って考えていきたいです」

現在は主に冷蔵庫のデザインを手がける小林さん。日立の冷蔵庫にはどんな特徴があるのでしょうか。

「冷蔵庫を購入するときは、まず大きさを確認してください。自宅に運ぶまでの搬入経路のチェックが意外と盲点なので要注意です。それから機能とデザインが気にいるかどうかですね」

特に 「インテリアから発想した冷蔵庫」など日立冷蔵庫の多くに搭載されている「まるごとチルド」と呼ばれる機能がお客様に好評とのこと。
冷蔵室の棚スペース全体をチルド温度の約2℃、湿度約80%にすることによって、ドアポケット以外のどこに置いても、作り置きなどの食品の鮮度が長持ちするという機能です。

「一般的な冷蔵庫では、冷蔵室・冷凍室・野菜室を1つの冷却器とファンで冷やす場合が多いのですが、この製品では、冷蔵室専用の冷却器とファンを設けています。冷却器の温度が冷凍室等を冷やす冷却器よりも高くなるため、冷蔵室内に送る冷気の除湿量が抑えられ、水分をたっぷり含んだ状態になります。

このような潤いを帯びた冷気で冷やすことで、一時保存のサラダはラップなしでも乾燥や変色を抑えて保存できます。(食品の種類・状態・量によって効果が異なります)

共働き世帯が増え、毎日家族が揃って食卓を囲むことも難しくなってきました。作ったサラダをラップレスで冷蔵庫に入れてひと手間省けたり、翌朝に持ち越して食べるときに便利です。このような便利さを、大容量の冷蔵スペースをフルに活用してできるというのが利点です」

五感を解放する自分らしいお仕事道具

デザイナーとして素材や色の研究は欠かせない要素ですが、小林さんのお仕事道具を見せてもらうと“素材や色への愛”が伝わってくるものばかり。

「時には頭を抱えたくなるような難しい問題に直面することも。そんなときは資料などにお気に入りのマスキングテープを貼って息抜きに。社内用スマートフォンのケースには、PANTONEのカラーチップを入れています。デザイナーっぽいねと言われるので気に入っています(笑)。

休日には美術館やギャラリーを巡ります。仕事上とは異なる、自分本来の感性を磨いたり、好きな世界観にどっぷり浸るのが楽しいです。職場で使っているクリアファイルも美術館などで購入したものです」

デザイナーとしてのやりがいを伺うと、自分の頭の中のイメージがモノになったとき、とこの笑顔。

「作業の段階ごとにデザイナーとしての喜びを感じるポイントがあります。まず頭の中のイメージをスケッチしたとき、その次がスケッチが模型となり二次元から三次元になるとき、最後は商品としてお客さまのもとにわたることを実感したとき。日本全国に自分の携わった製品があると思うと、不思議な感覚でもあり、すごく嬉しいです」

小林さんが働くのは、自然豊かな広大な敷地内にある日立の研究開発拠点「協創の森」

「自分がいいと思えるものを作りたいです。それを実現するためにものづくりの勉強を続け、きちんとお客様に届けるところまで一貫して考えられるデザイナーになりたいです。
また会社の先輩方は私を部下や後輩としてではなく、1人のデザイナーとして扱ってくださいます。私も同じように、部下や後輩に対してチームメイトとして関わっていきたいと思っています」


冷蔵庫は毎日使うものだからこそ、日常生活に馴染みの良いものがベスト。インテリアのような感覚で空間に見合うデザインを選ぶことが出来たり、家事の負担を減らす工夫を凝らした機能が搭載されるなど、多種多様なライフスタイルに合わせた製品づくりが行われています。

日々自身の感性を磨き、目の前のことだけでなく外に視野を向けることが、多くの人が本当に必要とするものを生み出すための第一歩かもしれません。

日立の冷蔵庫
https://kadenfan.hitachi.co.jp/rei/

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