連載『プロジェクトS』 恋活・婚活アプリ「トルテ」代表&デザイナーに聞く、円滑な職場コミュニケーションに必要なこと

商品やサービスを通じてSpark(ときめき&ひらめき)を発信している、働く女性をクローズアップする連載『 プロジェクトS 』。“S”はもちろん“Spark”の頭文字です。商品制作の舞台裏や仕事に対する想いなどをインタビューしていきます。企画や研究開発に携わる同世代の彼女たちから、仕事を楽しむヒントやコツが得られるはず! 今回は恋活・婚活マッチングアプリ「トルテ」を運営するトルテの代表取締役社長、飯島徹子さん(右)とデザイナーの白鳥友里恵さん(左)のお仕事スタイルにフィーチャー。円滑なコミュニケーションの裏には、人と人とのつながりを仕事に活かす職場環境がありました。

撮影/長谷川梓 

女性が安心して利用できるサービス作りが最優先

―サービス向上のために日頃意識していることはありますか?

〈 飯島 〉女性誌やウェブは毎日チェックしています。トレンド情報はアプリのシステムやデザインなどに活かせるので常に気にかけていますね。また、作り手である私たちがお客様に“見える”こともとても大切だと思っているので、このマッチングアプリを等身大の26歳女性が作っている、ということを知っていただくためにも意識的にSNSやメディアに顔を出すようにしています。マッチングアプリってまだまだグレーな印象を抱く方もいらっしゃると思うんです。そういったイメージを払拭するという意味でも作り手がわかったほうが、お客様が安心して利用できるのではないかと考えています。

〈 白鳥 〉男性も女性も使いやすいユニセックスなデザインを軸にしていますが、まずは女性が心地よく利用できることが大前提にあります。そのため、私も女性誌やウェブサイトで情報を集めたり、サイバーエージェントが運営する女性向けキュレーションメディア「by.S」の担当者に、ラベリングやロゴに関する相談をすることもあります。

―仕事で今一番楽しさを感じる部分は?

〈 白鳥 〉SNSやアプリのレビューなどを通して、すぐにお客様の生の声が返ってくるのが嬉しいですね。体温があがるくらい嬉しい気持ちになります。

〈 飯島 〉マッチングした男女のなかで9割くらいが、女性からメッセージを送り、やり取りを始めています。私たちがあえて設けた高いハードルを超えて、女性が行動に出てくれたことが本当に嬉しいし、やりがいを感じています。

―仕事のモチベーションは何ですか?

〈 白鳥 〉とにかくものづくり自体が好きなんです。例えばボタンひとつの形や色を選んでいるだけで楽しいので、プライベートと仕事をきっちり分けることはないですね。家でも枕元にスケッチブックを置いておいて、思い付いたらすぐ書き留められるようにしています。あとは、美味しいごはんとお酒がモチベーション維持には必要です(笑)!

〈 飯島 〉ユーザーの動きが日々変化するので「今日はこんなに登録してくれた」などすべてが数字で見えてきますし、ビジョンを大切につくったサービスをひとりでも多くの方に使っていただけることが日々モチベーションになっています。

先輩からの言葉を糧に、自らが納得できるものづくりを

―仕事をする上でのモットーはありますか?

〈 飯島 〉新しいものをつくるときはいつだって不安は、考え抜くことが重要だと感じています。「何が大切か」からブレず、最後まで作り切ることを意識して、約1年間ここまで走ってきました。

〈 白鳥 〉もともと、ものづくりがすごく好きな反面、視野が狭くなってしまい、客観性を失ってしまいそうなことがあります。そうなりがちな自分をきちんと把握して、周囲の助言などを素直に受け入れる姿勢を大切にしていきたいです。それから「自分が納得できないもので人を感動させられるわけがない」という先輩からの言葉も、デザイナーとして心に留めておかなければならないことだと感じています。

―御社の“ここが良い所”を教えてください

〈 飯島 〉チームの風通しが良いことですね。現在はビジネス職と開発者で計6人と、マーケティングや広報担当を含めた約10人で働いています。それぞれの分野のスペシャリストがサポートしあってゼロから作った会社なので、思い入れが本当に深いですね。男女比はほぼ同じで、意見を出しやすく、和気あいあいとみんなで協力し合える良い環境です。

〈 白鳥 〉サイバーエージェント全体でもデザイナー同士の交流があって、チームの垣根を超えてデザインの相談が出来るのも心強いですし、横に強いつながりを持てるところに有難みを感じています。

私は入社当初、ブログサービス「Simplog(シンプログ)」の運営や、ウェブサイトやブログ作成サービス「Ameba Ownd (アメーバ オウンド)」の立ち上げから2年ほど運営に携わっていました。その後、飯島が先に誘っていたエンジニアから声をかけてもらい、現在に至ります。新規事業の立ち上げも人づてで情報が入ってきて実現することが多いんですよ。

ユーザーと同じ時間を共有し、一緒にサービスを築く

―これからキャリアを重ねていく上で、夢はありますか

〈 白鳥 〉最近では新卒の女性比率も高くなっていますが、長い目で見ると、第一線で活躍する女性デザイナーはまだまだ少ない印象です。これからの後輩たちに向けて、女性デザイナーってこういうキャリアの築き方があるんだという指針になれればいいなと思っています。また、今後はディレクションや人材育成にも貢献できるようにしていきたいです。

〈 飯島 〉「今」の自分だからこそつくれる価値を提供し続けたいです。ひとりの女性として、結婚や出産などさまざまな転機が訪れると思います。その時々に感じたことが結果的に仕事になり、社会的価値になると考えています。結婚適齢期だと感じ始めた今だからこそ、真剣に結婚について考えたことがマッチングサービスの形になっています。今は恋愛、結婚にフィーチャーしていますが、今後の人生に合わせて、ゆくゆくは育児支援などに広げていく可能性もあるかなと考えています。生きていくなかで得た経験を社会に還元できるような循環をつくりたいと思っています。

―最後におふたりの、お仕事に欠かせないアイテムをチェック!

〈 飯島 〉(左から時計回り)1.PARKER(パーカー)のペンとカキモリのノート。どちらも私をイメージして作っていただいた大切なプレゼント。2.ものづくりに集中するときは、シュシュやバレッタなどのヘアセットが必須です。3.開発中のアプリをひとつひとつお客様目線でチェックするため、携帯スタンドを何台かデスクに配置しています!4.オリバーピープルズのメガネは、女性ウケ抜群。オフィスではメガネ率が高いです。5.ディオールの名刺入れは、会社設立時に購入しました。会社の成功を祈って、験担ぎでゴールドを選びました。

〈 白鳥 〉(左から時計回り)1.ロンドンでひと目惚れして購入したCORKCICLE(コークシクル) のタンブラー。後に日本でも売ってることが発覚(笑)。コーヒーをいつも入れています。2.RHODIA(ロディア)の方眼紙ノートは常に持ち歩いています。いま使用しているのは社内限定のAbemaくんバージョンは、可愛くてお気に入り!3.ポストイットは仕事をする上で絶対に手放せません。4.飯島と色違いのスマホスタンド。画面の確認をしながら仕事をするので、デスクの上はいつもスマホだらけ(笑)。5.URBANEARS(アーバンイヤーズ)のBluetoothワイヤレスヘッドホン。リサーチのために外出したり、社内のフリースペースで作業をするときに、愛用しています。

恋活・婚活マッチングアプリ「トルテ」のターゲット層は、おふたりとも年齢が重なる、20代〜30代。「私自身、積極的になれず、半年くらい気になる異性に挨拶ぐらいしかできないようなタイプでした。自分から動いたら何か変わるかもしれないけれど、思い切れなかった時間がすごく長くて」と白鳥さん。人と人とのつながりを通じて20代が中心となり構成された運営チームだからこそ、リアルタイムで経験し感じていることが、ユーザーのタイムリーな悩みや疑問などの改善、解決の糸口としてサービス開発に活かされてきました。恋愛や結婚、そして女性のライフスタイルを後押しする――そんな今後のサービス展開も楽しみです。

「トルテ」 https://sweet-torte.com/
ダウンロードはこちら https://app.adjust.com/io0h95


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