経沢香保子の仕事論~いいアイデアを生む方法

職場などでアイデアを求められることは、誰しも経験したことがあるはず。すぐにアイデアを出せる人もいれば、なかなか出せず、アイデア出しが苦手な人が多いことも事実。
起業家 経沢香保子さんの連載第4回目は、1時間¥1,000からスマホでベビーシッターを呼べるキッズラインを運営するなど、アイデア力に定評がある経沢さんが考える、“アイデアを持っている人”と“持っていない人”の違いを教えていただきました!

取材・文/GINGERweb編集部

答えは単純。いい事例を知っているかどうか

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――仕事をするうえで、新たな企画やアイデアを求められることが多くあります。いいアイデアを出したい! しかし、そうは思ってもなかなか思い浮かばないという声もよく聞きます。アイデア出しは磨くことで上達するものなのでしょうか?

アイデアが出てくる人と出て来ない人の違いは、事例を知っているかいないか。実は、これだけです。

以前デザイナーさんに話を聞く機会があったのですが、素敵なアイテムをどう生み出しているのか聞いてみたら、作品をたくさん見ているだけと教えてくれました。

考えてみてください。小説家など文章を書く人は、だいたい読書家。本を読むことによって、素敵な表現を知らず知らずのうちに身につけているのです。
また、料理家の皆さんも、たくさん美味しいものを食べて、そのなかでインスピレーションを受けてオリジナルレシピを考案しています。

私自身、何かのキャンペーンで企画を求めたときに、“この人できるな”と思うのは、過去に評判がよかったキャンペーンを調べると同時に、なぜそれが成功したのかを考え、ある程度合格ラインのところから、プラスα(オリジナリティ)をつけた企画を持ってくる人。

アイデアマンというのは、実はさまざまな成功パターンを知っていて、そこに5%程度のオリジナリティを付けられるかどうかだと思います

成功のカタチは似ている

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――なるほど。成功事例から、新たなアイデアが生まれているということですね。

「会社もカップルもそうですが、成功のカタチってすごく似ていると思いませんか? 例えば、いい夫婦はコミュニケーションがあり、お互い思いやりがあるなど、決まった条件がありますよね。いい会社も、社員がやる気があって、風通しがよいなど、決まった印象があります。

一方で、仲のよくない夫婦、あまり雰囲気のよくない会社には、さまざまなパターンがあります。このことを踏まえると、成功のカタチを真似することが、成功への一番の近道でもあることがわかります。

よく、事業はどうやって考えつくのですか?とか、起業のアイデアはどこから沸いてくるのですか?と聞かれるのですが、実は、道に落ちているのです
事業事例を多く見るという意味では、上場している会社の事業計画などは、決算発表などで簡単に手に入りますし、ネットの中で調べられることもたくさんあります。
できるかできないかは実行力が伴いますが、アイデアを出すのは調べるだけでできてしまうのです。

アイデア出しに自信がない人は、たくさんの成功例を調べてみましょう。調べていくうちにだんだん、オリジナリティのあるものを考えられるようになっていくものだと思います」

ゼロから何かをひねり出すよりも、過去の成功事例を分析してみると、新しい発見があるかもしれません。求められているアイデアに近い事例を探してみましょう!


経沢香保子/起業家
ナビゲーター
経沢香保子/起業家
リクルート、楽天を経て26歳でトレンダーズを設立。2012年東証マザーズ上場 。現在は、1時間1000円からスマホでベビーシッターを呼べるキッズラインを運営。
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