アラサー女性の7割が仕事にモヤモヤ!? “働く”が楽しくなるコツをプロに聞いた!

アラサー世代というと社会人として約10年。結婚・出産による環境の変化や、将来のキャリア形成を見据えたとき、仕事や働き方に対してさまざまな悩みが出てきます。
20代後半〜30代の女性を対象にした読者アンケート(GINGERサポーター860人対象)では、約7割が仕事に何らかの悩みや不満を抱えたモヤモヤ状態であることが分かりました。不安や不満が募れば募るほど、仕事へのモチベーションもダウン。転職などを視野に入れる人も少なくないのではないでしょうか。


そんな現代女性たちの悩みを解消するために、心理学と統計学に基づく性格診断「ディグラム診断」を考案したディグラム・ラボと転職サービス「doda(デューダ)」が提供する女性向けサイト「Woman Career(ウーマン・キャリア)」が『生き方・キャリアに悩む女性のモヤモヤ解消プロジェクト』を発足。不安を解消する手助けとなる診断コンテンツをローンチして注目を集めています。


今回はディグラム・ラボ代表取締役の木原誠太郎さんとパーソルキャリアの田口靜麗さんに、GINGERweb読者の仕事に関するお悩み解消法を伺いました! 


撮影/高村瑞穂

―モヤモヤ解消プロジェクト発足のきっかけを教えてください。

田口さん(以下 田口) 女性のキャリアはライフコースによって悩みが生まれやすいもの。多くの女性がモヤモヤしながら働いている現状があります。
しかし、最終的には個人で解決するしかありません。 そこで、そのモヤモヤの解消を支援できればと思い、プロジェクトを発足しました。プロジェクトのメインコンテンツとして立ち上げたモヤモヤ解消診断では、その人の性格やタイプ別に、モヤモヤを解消へと導くアドバイスを行います。診断結果によって自分がどんな人間かを知っておくと、自己解決につながりやすいのではと考えました。

「モヤモヤ解消診断」では、仕事にモヤモヤしている女性を9タイプに分類して解説。

木原さん(以下 木原) 心理学×統計学によるディグラム診断を始めて約8年になります。これまで恋愛・結婚、仕事、人間関係など女性の悩みを多く取り扱ってきました。

今回開発した診断は働き方を中心に据えたものです。自分はどういう性格でどういうモヤモヤを抱えやすいのか、知っていると知っていないでは働く上でも大きく違ってくると思います。

―GINGERサポーターへのアンケートでは、仕事の不満の第1位は「お手本になる女性の先輩・上司がいない」という結果でした。転職を視野に入れたほうが良いでしょうか?

田口 ロールモデルを求めることが必要かどうか、というところから見直すと良いかもしれません。すべてが完璧な人はなかなかいません。スケジュール管理に長けた先輩、コミュニケーション上手な後輩など、いろいろな人の良い部分を切り取って真似してみるのはどうでしょうか。自分の人生としてどう歩みたいかをまず考えてみると良いと思います。そのうえで、転職を考えるのもひとつだと思います。

―自分の頑張りだけで改善が難しいのが、職場の人間関係に関する悩み。転職を考える女性も多いようです。

木原  転職はひとつの選択肢ではありますが、まずは今の働き方を考えることが大切です。実は人それぞれ、仕事モードとプライベートモードでは性格が異なるんですよ。
特に女性は環境が変わりやすいため、反射的にスイッチが切り替わるようです。自分自身がどう変わるかを理解していれば、職場での心構えも変わってくるのではないでしょうか。

田口 自ら相手へのコミュニケーションの取り方を変えてみたり、相手に「こういうふうにしてほしい」と提案することもできます。ただし性格上、そのようなことができないという人もいますよね。診断によって自分の性格を把握することで、相手に対するアプローチの仕方も変わると思います。

―転職を視野に入れた場合、人間関係においては求人情報だけではわかりません。見極めるコツはありますか?

田口  企業概要を見てみるのもひとつです。 例えば設立年数が長く、事業数が多い、平均年齢が高い会社は縦割り社会だから年功序列で、承認が降りるまでに時間がかかる傾向にあり、組織間での動きが好きな方にとっては働きやすいと思います。自分の戦略でどんどんやっていきたい、という人にはあまり向かない環境かもしれません。

反対に設立年数も浅く、平均年齢が若いベンチャー企業のような会社では一人で何役もこなし、自らの戦略で動きやすい一方で、決定権を自らが持っていることも多いため責任感が問われる傾向にあります。
そういった情報から自分に合っていそうかを見極めることは可能かと思います。

「今の自分に自信が持てない」「将来の展望がない」という意見も多くありました。意識を変えるにはどのようなことが必要でしょうか?

木原 小さな成功体験を狙うことです。自分を知ること、半径5メートル以内でいいので話を聞きながら、ひとつひとつ成功を重ねて行くことが第一歩です。キャリアの話をしていると年収何百万アップなど、大きな話に飛びつきがちなのですが、私の見る限りでは、それを達成できた人もコツコツ積み重ねてきたタイプだと実感しています。

また現職の時点で結果を残せなければ、次の職に行っても結果を残しにくいのではないでしょうか。自分の分析ができていなければ、仮に転職できたとしてもモヤモヤが増えるだけだと思いますよ。

田口 社会のスピードが早いからといって、自分もそのスピードに飲み込まれてしまうと焦りを感じてモヤモヤが募る一方。通勤時間などほんの一瞬でいいので、一度立ち止まって「自分にとって本当に必要なことか」を考えてみましょう。

木原 プロジェクトのためのアンケートでは、今の「モヤモヤ度」を100点満点で回答、そしてプライベート、生き方、女性特有の悩み、モチベーション、仕事 、子どもの6つの領域における「モヤモヤ」の該当度を「あてはまる」から「あてはまらない」の5段階で回答いただきました。

単純集計で「あてはまる」の回答の多かった項目を「表モヤモヤ」、重回帰分析(※)によって判明した、「モヤモヤ度」に寄与している項目を「裏モヤモヤ」と名付けました。


※重回帰分析とは……ある結果(目的変数)を説明する際に、関連する複数の原因(説明変数)のうち、どの変数がどの程度結果を左右しているのかを関数の形で数値化し両者の関係を表し、それを元にして将来の予測を行う統計手法。

結果として裏モヤモヤの第2位に上がったのは「周囲の人たちが幸せになっていくのを見ると焦りを感じる」というもの。周囲と比較することで、自分はやっていけるのだろうか、と立ち止まり自信を失うことが増えているのではないでしょうか。

―現在転職願望を持っていると回答した人の中で、「給与額をアップしたい」「好きな仕事をしたい」という理由が多数ありました。

田口 まず、給与額をアップしたい方はご自身で今まで積み上げてきたスキルや実績がある程度必要となってくるでしょう。そして、そのスキルや実績を採用する企業に書類や面接でしっかりと伝えられるかもポイントになってきます。

次に、好きな仕事をしたい方は、もし業種や職種が変わる場合は、未経験からの挑戦となりますので、そこに自分が売れるだけのアピールポイントを明確に打ち出せるかどうかが重要です。加えて、年収が今よりも下がる可能性があることも視野にいれておきましょう。

そのうえで、給与が下がってもやりがいを優先するのか、生活が優先で今の仕事で着実に給与を上げて安定したところで副業を始めよう、など人生設計をきちんとすることが大切ですね。

木原 大金を稼ぐような勝ち組と言われる人たち全員がハッピーかというとそうではなく、そのなかでも将来のプランを見据えてコツコツと努力することを楽しめる人が、結果的に年収が上がる傾向があります。辛い時期もあるかもしれませんが、今が人生という山登りをするためのベースキャンプと考えてみるのも良いかもしれません。

―GINGER世代の女性のなかにも、「仕事=生活のため」と捉えている人が予想以上に多くいました。仕事の捉え方をポジティブに変えるためにできることはありますか。

木原 生きるために働くということは“労働”だと思います。生きるため、生活のために仕事をするという、労働的な観点はもちろんありますが。でも仕事とは何か——というと、やりがいだけでなく、自分が目指すべきベクトルを決める権利が伴うものです。
「モヤモヤ解消診断」は人間ドックのようなものですので、診断を利用して仕事に対する考え方をケアしてください。1年後にもう一度やると結果も変わってくると思います。

田口 私自身も本当に生活のためだけに仕事をしていた時期がありました。そのときは「この仕事のなかで一日ひとつでいいから楽しいことを見つけよう」と考えました。仕事は生活のためでもありますが、ただ生活のためと思って過ごしていると、仕事を通して成し遂げたいことも出てこないんですよね。だから仕事自体を楽しいとも思えなくなってしまうのです。
ひとつでも「これは楽しかったな」「こんなこと出来たな」というものがあると、帰り道が楽しいんですよ。自身でより楽しめるように小さな工夫を重ねていくと、仕事の捉え方も変わってくるかもしれません。    

―アラサー世代になると経験を積み、職場で自身のポジションを築いている人もいます。そのため、一歩踏み出したいけれどなかなか行動に移せないという人も多くいます。そういう人はまず何から始めると良いでしょうか。

田口 人生をどう歩みたいか、立ち止まって考えることが大切。その答えが転職であれば転職のことを調べ始めるくらいでもまったく問題ないと思います。

踏み出せないというのは今の生活を変えてまで何かをしたくないということ。変化は身体ともにストレスがかかるものなので、なかなか踏み出していけないものではあります。変わることで自分がどうなるか、先が見えていればそこに対する勇気も出てくると思います。

木原 一度自分の思考を書き出してみましょう。僕はtwitterの非公開アカウントで、その日の点数と評価を20文字程度で書き出すことを10年以上続けています。そして年末になるとそれを総決算して平均点を出すんです。毎日やっていくと自分なりの価値基準というものがわかってきます。日記のようなものですが、気軽にできて自分自身を可視化できるのでおすすめですよ。

田口 見える化することはすごく大事だと思います。自分の文字で、自分の書いた言葉を見ると、そのとき自分はどう思ったかを点で見ることができます。「3ヵ月前はこんなふうに思っていたんだ、でも今は変わったな」という自分の変化に気づけたり、逆に「あまり成長していない」ことも明確です。
また周りと比べることで自分の価値基準が揺らぐので、軸が1本あるとつい比較してしまった場合でも自分の考えに立ち戻ることができるのではないでしょうか。

— 今日は、働くアラサー女性の参考になるいろいろなお話を伺えました。ありがとうございました!

「自分ひとりで考えず、思考を整理するために転職サイトやカウンセリングを受けることもひとつのテクニック。照らし合わせる鏡があるとモヤモヤ解消に繋(つな)がると思います」とおふたり。

現状のモヤモヤから脱するために、まずは自分の性格やできることを可視化し、自分に合ったやり方でライフプランを考えてみること。自らの意思や考えを整理することでモヤモヤ解消に一歩近づくことができるはず。焦らず、一度立ち止まることも大切なようです。
「モヤモヤ解消診断」を活用して、ぜひ“未来”へ踏み出す一歩を見極めましょう!

モヤモヤ解消プロジェクト
https://doda.jp/woman/careerlife/#movingPosition01  
モヤモヤ解消診断
https://doda.jp/woman/careerlife/shindan/

木原 誠太郎(きはら せいたろう)電通やミクシィでマーケティングを担当し、様々な企業のコンサルティングに関わる。2013年、「ディグラム・ラボ」を設立。現在は、心理学×統計学で人間の本質を分析し、カウンセリングする「ディグラム」の研究を進める。最新著書に『もしアナタが食べものだったら性格診断』(ポプラ社)。


田口 靜麗(たぐち しずか)パーソルキャリア株式会社「Woman Career by doda 生き方・キャリアに悩む女性のモヤモヤ解消プロジェクト」責任者。女性向け情報誌・Webメディアにて企画・編集を経験し、2019年3月より現職。転職サービス「doda」による「今よりもっと自分らしい働き方」をかなえたい女性に向けたサイト「Woman Career(ウーマン・キャリア)」にて働く女性をサポートするコンテンツの編集に携わる。


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