子育ての前に、旦那育てを!仕事と子育て両立のコツ

今年5月に第二子をご出産されたばかりのフリーアナウンサーの八木早希さん。現在、徐々にお仕事に復帰されているそうです。お一人目もいらっしゃるなか、どのように子育てと仕事を両立されてきたのか? そのコツは、“旦那様の育て方”にあるようです。これからご結婚される方、子育てを夫婦で協力していきたいと考えている方、ぜひこの記事を参考にして!

撮影(トップ写真)/中西真基
ヘア&メイク(トップ写真)/吉田彩華(VAN COUNCIL EBISU)
取材・文/GINGERweb編集部

子育ては旦那さんと一緒にスタートを!

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―前回、結婚・出産までの仕事に対する考え方をお伺いしましたが、おひとり目をご出産されたあと、実際に復帰されてからギャップみたいなものはありましたか?

「意外と、出張はできるなと思いました。旦那さん次第かもしれませんが、私だけで子供を育てようと思うと負担は大きいけれど、夫やパートナーとチームで役割分担を考えると、体が空く時間が意外と多いですね」

―すごく協力的な旦那さんですね!

「結果的によかったのは、里帰り出産をしなかったことかもしれません。

里帰り出産をすると、夫は約1ヵ月赤ちゃんを見られないわけです。1ヵ月遅れでスタートとなると、テンションとスキルが違うから、腹が立ってしまうこともあると思います。
でも、スタート地点を同じにして、夫とふたりでどう育てているかを話せたことがよかったですね。共働きの場合、“イクメン”では足りなくて、共同責任者として子育てしてもらうことが大切です」

―共同責任者ですか。

「子育てにおいて、私が上司で夫が指示待ちの部下という立ち位置ではなく、ふたりとも自ら判断して動くということをできるようにしておくと、母親ひとりでなくても大丈夫なことが多いです。

一般的に問題なのは、 “やっぱりママじゃないと泣きやまないよね”という状況。それが、パパでも大丈夫となると、ママの負担が軽くなりますよね。うちは最初からママじゃなきゃだめということがないように工夫してきました

役割分担することでわかり合えて、絆ができる

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―それは、過ごす時間の問題でしょうか?

「それもありますね。最初から関わっていると、“ミルクが欲しい泣き方”とか、父親でもわかるようになってきます。男性も子育てに関われば関わるほど、女性と同じ母性のホルモンが出るというのが科学的に実証されているらしく、夫もどんどん育っていくんです。

あとは、母乳だけだと私しかあげられないけれど、ミルクも選択肢に加えると夫でもあげられる。おむつなどのベビーグッズも、全部ここにありますという棚を作ることで、私にいちいち確認しなくても、夫だけで動けるようになります。
大事なのは役割分担。うちでは寝かしつけは夫の役割です。寝かしつけ責任者みたいな感じでお願いしていて(笑)。今では私よりも上手です」

―なるほど。子育てとなると、つい女性側がやらなくちゃ!という気持ちになりがちですが、パパもママと同じ立場の子育て要員と考えると、夫婦ふたりで頑張れそうですね。

「そうですね。女性は生まれ育つ過程で、いい妻・いい母でいること、私がなんとかしなきゃという考え方がすり込まれていますよね。いい妻になろうとするとすべてが難しく思えるけど、夫も含めてチームでやろうとすると気持ちが軽くなります。

夫に仕事があって育児するのと同じように、私も仕事しながら育児をしている。その気持ちもわかってくれるようになりますし。育児と仕事を両立させることの大変さも含めて共有していると絆ができて、チームが組みやすいんです

男性を育てるコツはルールを押し付けないこと

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―もともと家事に協力的な旦那さんだったのですか?

「いえ、ひとり目を産む前は私が8割やっていました。夫は掃除機もかけたことがないし、お皿洗いもほとんどしたことなかったですが、子どもが生まれて大変さを共有すると、“お皿洗うね”となっていきました。

男性って、自分が裁量権を持ってやったことに結果がついてくると、さらにやる気が出るじゃないですか。逆に怒られるとやる気をなくすし、わからないとやりたくないので、“遊びに行かせてくれ”と主張するようになりますよね」

―確かに! でも思い通りにしてくれないと、いろいろ言いたくなってしまうんですよね・・・。

「私も産む前はお皿洗いをたまにしてくれても、それよりキッチンがビチョビチョになっていることに、拭くところまでやってくれる?みたいに言ってしまっていました(笑)。

思ったのは、女性がこれはこうして、ああしてという自分のルールで言いすぎると男性はやる気をなくすので、任せている間は、向こうのルールに沿って気になるけど何も言わない。 “ふ~ん、そうしたいのね”みたいに見守ることですね。結果、自分がキッチンを拭くことになっても、ちゃんとありがとうを伝えること。

そうしていると最初は作った後ぐちゃぐちゃだったけど、自然と作りながら片付けることを覚え、キッチンも拭くようになり、最近は朝ごはんの本を買ってきて、レパートリーを増やそうとしています。そうなると、女性の勝ちですね(笑)。

大切なのは、やらなかったことに愚痴をこぼすよりも、やってくれたことをこまめに褒める努力をすること。

時間はかかるけれど、今いい感じで返ってきてますよ。だから子供を育てる前に、夫を自分仕様にどう育てるかがひとつのテーマ。結婚しても出産しても、パートナーをどう作り上げるかが、その後の生活を左右するのかなという実感はありますね。

今の想像で夫がやってくれるかしら?って不安になっていても、意外と巻き込んでいけば変わる可能性はあると思うので、子育てはぜひ一緒にスタートしてほしいと思います。

旦那さんの協力がどうしても難しい場合は、実家のお母さんでもいいですが、役割分担をどうするか、最初に自分が主導権を持ってオペレーションを振り分けると、自立型となっていきますよ」

旦那さんと二人三脚で子育てされている八木さん。働く女性にとっては、とっても素敵で理想的な家庭像ではないでしょうか。子どもを育てるより前に、旦那を育てること・・・肝に銘じておきましょう!


八木早希/フリーアナウンサー
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八木早希/フリーアナウンサー
1978年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。2001年毎日放送入社しアナウンサーに。2011年フリーへ転身し、日本テレビ「NEWS ZERO」キャスターを3年間務めた。大勢の政治家、著名人、ハリウッド俳優らへインタビューなど国内外の取材経験も多数。現在は、NHK「ぐるっと関西おひるまえ」の司会を務めるほか、コミュニケーション等に関する講演活動も行っている。
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