経沢香保子の仕事論 ~今の働き方で満足? 転職という言葉が浮かんだら考えたいこと

働き始めて10年前後のアラサー世代。積み上げてきたキャリアをふと振り返ったとき、「本当にこのままでいいのかな?」と考え出す人もいるでしょう。
そして、やりたいこととのミスマッチ、就職活動のリベンジ、またはさらなるキャリアアップなどさまざまな理由から、キャリアシフトを考えている人も多いのではないでしょうか。
この連載では女性起業家の経沢香保子さんに聞いた「自分らしいワークスタイルの見つけ方」を、毎月2回、テーマを変えてお届けします。
第1回目は、“転職という言葉が浮かんだら、行動の前に考えること”をテーマにお話を伺いました。 ONもOFFも自分が納得できる道を進むために、どう行動するのがベストか、一緒に考えていきましょう! 

 取材・文/GINGERweb編集部 

なりたい自分を具体的に描いてみよう

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――GINGER読者は、働き始めて10年前後のアラサー世代が一番多いのですが、今後のキャリアについて悩む年代でもあります。明確に目指したい場所がある人がいる一方で、漠然と“今から脱却したい”という気持ちがある人も。
そんな今後のキャリアを迷っている人に向け、アドバイスをお願いします。

「そうですね、まずはモヤモヤしているときこそ、自分を見つめ直すチャンスだとプラスに捉えてください。
今の働き方は自分に合っている? やりたいこととマッチしている? と疑問を持っているのであれば、“10年後、私は何者になっていたい?”とイメージを膨らませてみて。
例えば、結婚して、子供がいる生活がいいな、女社長になりたい、お金持ちになりたい、など仕事もプライベートも関係なく、思いついたワードを書きだしてみるのもいいですね。
今は男性だけでなく、女性も一生働く確率が高くなっています。まずは自分が目指すキャリアを“ライフスタイル”と一緒に考えてみることが大切です」

理想の未来とのマッチングで今後を考える

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――仕事とライフスタイルをセットで考えることで、未来を想像しやすくなりますね。

「そうですね。以前聞いた話なのですが、こんな事例がありました。
一生安泰だと考えて大手金融業に勤めていた女性がいたのですが、その職場では、女性は結婚後に退職して家庭に入る人が多く、まして子供を産んで復職している人はほとんどいなかったそうです。その女性は結婚・出産後も働きたいと思っていたのですが、この会社だとまったくイメージがつかないということで、両立しながらもバリバリと働けるイメージのあるITベンチャーに28歳で転職したそうです」

――大手金融ともなれば安心感はありますが、自分がやりたいこととのマッチングという意味ではその方には合わなかったと。

「はい。一方で、ITなどのベンチャー企業はフレキシブルに働ける環境が整っている場合が多く、在宅勤務OKの企業も増えていて、子どもがいる環境でも、能力次第でやりたい仕事を任される場合が多いように思います。
これからキャリアを積んでいく皆さんには、働く業界や企業によってまったく別の未来が待っている可能性があるということを覚えておいてほしいですね。
決してどちらがいいと言っているわけではなく、どんなスタイルが自分の理想に近いかを考えてほしいと思います

働き方の選択肢が増え、人それぞれ仕事に対する考え方が異なる時代。
キャリアシフトを考えるなら、まずは働き方と目指すライフスタイルがマッチしているか、という視点でこれからは考えることが必要かもしれないと経沢さん。
何か行動に出る前に、まずは何よりも大切な自分と対話をして、道筋を描いてみましょう。


経沢香保子/起業家
ナビゲーター
経沢香保子/起業家
リクルート、楽天を経て26歳でトレンダーズを設立。2012年東証マザーズ上場 。現在は、1時間1000円からスマホでベビーシッターを呼べるキッズラインを運営。
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