マジであいつ面倒臭い! そんな同僚が救世主に変身する瞬間を逃さない方法

社会人になって初めて知る大人社会のルール。学び始めは誰でも注意をされる立場で、繰り返すごとに仕事は「うまく」なっていくもの。
大人としての常識や、会社の行動規範、仕事の人間関係の整え方など、様々なことを先輩方から学ぶうちに、馴染んでいき、いつの間にかバランスの良い大人になっていたという人も多いのではないでしょうか。
そうなると逆に気になりだすのが、自分のルールで意見を言う少しはみ出しているタイプの人たち。
「もう! せっかくうまく話がまとまりかけていたのに……」「いつもやりたいことをとりあえず言うんだよなぁ。周りのこと考えてるのかな?」そんな経験はありませんか? 実はそれも大切なスキルのひとつ。あなたが一番困ったときにこそ救世主となるスキル「こども力」なのです。

あなたは「こども力」と「オトナ力」、どちらを持った人?

「こども力」とは?

□ 将来の「こうなりたい」という夢(大風呂敷)を恥じらいなく語ることができる
□ 他人が敷いた土俵に安易に乗らない(たとえばAかBを選ばないといけない場面で「AもBも両方欲しい」と言える)
□ 理解できないことがあれば、自分が納得できるまで問い続けることができる
□ 他者の期待値を無視して、「自分がやりたいこと」に対して素直になれる

通常の職場にいると、「面倒くさい人」とレッテルを貼られて、遠ざけられがちなこのタイプ。誰かの顔が思い浮かびましたか? そう感じるのは、あなたが仕事が「うまく」なり始めている証拠。予定通りに、円滑に、仕事を速やかに進めたいと思っていると、ちょっとやっかいに感じる存在ではないでしょうか。でも、実はあなたも元々そんなタイプのひとりだったかもしれません。みんなに煙たがられるうちに、潜在的に持っている「こども力」はいつしか封印されてしまうことが多いのです。その対極にあるのが「オトナ力」です。

「オトナ力」とは?

□ ロジカルに、現実的な「落とし所」を語る
□ 定められた土俵の中で「効率性」を追求する
□ 「そういうものだ」と自分をおさえて調和を優先させる
□ 他者の期待を踏まえて、自分の行動を決める

先輩や上司から学び続け、ミッションコンプリートを優先させることがうまくなっていくと身に付くのがこの「オトナ力」。決められたことを粛々とこなす仕事には、絶大な能力を発揮します。しかし、その仕事に何らかの変化や斬新さ、いわゆる「ゼロベース」のアプローチが求められた瞬間に、この「オトナ力」を持った人材は無力化し、「こども力」を持った人材の独壇場になります。

「こども力」は封印せず磨き続けて!

例えば。これまでの経験をすべて活かして作り上げたプレゼン内容が全ボツになったとき……。想像するだけでも鳥肌が立つそんな瞬間に、今までとはまったく違うアプローチの展開を提示できるのがこの「こども力」という能力なのです。
世の中でイノベーションを起こした人材のほとんどが、この能力を持った「図体の大きなこども」だということを覚えておいてください。

もし、あなたの周りにそんな人がいるなら――。ピンチのときには、勇気を出してアドバイスを求めてみて下さい。きっと思いもつかない回答をくれますよ。
そして、もしあなたの中に「こども力」が眠っているなら、是非その能力は封印せずに、こっそり(もしくは堂々と)磨き続けてください。突然あなたが救世主になることだってありえるのです。いつか絶大なパワーを発揮する場面が訪れますから。
(グロービス経営大学院 教員 荒木博行)

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