【つらい肩こり対策】鯖缶で簡単!だし汁不要「鯖味噌と薬味の香りごはん」

徐々に気温も下がり、寒い日も増えてきたこの季節。体が疲れているときや、長時間のオフィスワークなど、つらい「肩こり」に悩まされてはいませんか?
そんな肩こりの対策レシピを、新米の季節にふさわしい秋らしい炊き込みごはんでご紹介します。これひとつで満足感たっぷり。しかも缶詰を使うので、作り方はとっても簡単です。

寒さ=「巡り」の悪化に注意

「寒さ」はさまざまなものの動きを鈍くします。自然界でも植物は枯れ、動物は冬眠し、川も寒ければ凍って流れなくなります。これと同じことが人体にも起こるのです。気温の低下とともに毛穴も閉じ、のびのび動くことが難しくなり、「血」と「気(体内のエネルギーのようなもの)」の流れが鈍くなります。

中医学にはこのような言葉があります。
「不栄則痛、不通則痛(ふえいそくつう、ふつうそくつう)」
「足りないから痛む、通じないから痛む」という意味で、人の痛みの理由はこれにつきます。
肩こりはまさに血と気が通じてないから発生する痛みです。寒い季節はよりそんな傾向が出やすくなるので、体を温めつつ、血と気の流れを助ける炊き込みご飯をご紹介します。

肩こりのおすすめ食材

・鯖

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鯖は血を作り・流す、優秀な食材です。肩こりに限らず、血の巡りが悪い方や女性の皆さんにぜひ食べてほしい食材です。「女性の道は血の道」というくらい女性にとって血をケアすることは大切です。毎月、月の物により血を失ったり、肌や爪、髪など女性にとって大切な部分も血が営養しているためです。

血の巡りが悪い人:生理痛が重い、クマがひどい、あざができやすい、顔が赤黒いなど

血が足りない人:顔が青白い、忘れっぽい、たちくらみ、爪が弱い、つりやすいなど

・気の巡りには香りのもの

アロマのよい香りを嗅いで、ふっと気持ちがほぐれた経験はありませんか?
薬膳で言えるそれと同じ力を持つのが「香りの食べ物」です。主に薬味類(三つ葉、みょうが、紫蘇など)と、柑橘類(すだち、柚子、レモン、オレンジなど)です。今回は薬味とすだちをごはんにトッピングします。

普段の生活の中でも、なんだかイライラしたり、気持ちがそわそわとするときは、気の巡りが悪くなっているかも。香りのものを食事に取り入れ、オレンジジュースやハーブティー(ジャスミンやラベンダー)など香りで気を巡らせるのもおすすめです。

缶詰で簡単、だし汁不要「鯖味噌と薬味の香りごはん」

だし汁不要!材料を入れたら炊飯器にお任せ!の簡単ごはんです。
新米の季節なので、今回はお米の美味しい炊き方、鍋炊きの仕方もご紹介します。おうちに土鍋や厚めのホーロー鍋がある方はぜひお試しを♪

■材料(作りやすい分量)
お米 2合
鯖の味噌煮缶 1缶
お好みのきのこ 50g(今回はまいたけ、えのき、しめじ、しいたけを使用)
しょうが(千切り) 1かけ分

〈A〉
酒、みりん 各大さじ1
しょうゆ 小さじ1と1/2
塩 小さじ1/3

水 ・・・ 鯖味噌の煮汁と合わせて320 mlになる量

【薬味】
三つ葉 1株(2センチ幅)
みょうが 1個(小口切り)
すだち 1個(輪切り)
青ネギ 適量(小口切り)

■作り方
1. お米は研いで、お米が白くなるまで30分以上浸水させる。(はじめは半透明な白ですが、浸水して芯まで水分を含むと透明感のない白になります。※写真参照)ザルにあげて水気を切る。

before:お米の粒が半透明
after:お米が芯まで白い

2. きのこは石附をはずして食べやすい大きさに切る。鯖缶は身と煮汁に分け、身は大きめにほぐす。汁と水を合わせて320 ml になるよう計量する。

3. 鍋、または炊飯器にお米を入れ、鯖缶の煮汁と水、Aを加えてサッと混ぜる。お米を平らにし上にきのこ、鯖の身、しょうがを散らす。炊飯する。(炊飯器の場合早炊きでOK)

4. 全体をさっと混ぜ、塩(分量外)で味を整える。好みで薬味をトッピングして食べる。

★ポイント
・鯖を汁ごと使うのでうまみたっぷり!だし汁をとる必要ありません。

・きのこも旨みのポイントです。複数組み合わせるとより香りがUP。きのこは基本的に旨みが流れるので洗わないこと。(なめこだけはさっと洗います)汚れが気になる場合はキッチンペーパーでふきましょう。

・きのこが余ったらほぐした状態でチャック付の袋で冷凍保存可能。解凍なしで汁物や炒め物などすぐに使えます。

新米の季節にトライ!おいしいお米の炊き方、土鍋ごはん

お米も何気なく炊飯していませんか? せっかく美味しい新米の出回る時期なので、いまさら聞きにくい「お米の炊き方の基本」ご紹介します。

■下準備
① 研ぐ
・最初の水はすぐに捨てる
お米は乾物と同じです。最初の水をぐんぐん吸い込むのですが、はじめの水は一番お米のにごりや汚れがたくさんあるもの。最初の水はサッと全体を洗ったら即捨てます。

② 優しく研ぐ
精米技術もすすんでいる昨今。ごしごしと力を込めて研ぐ必要はありません。指をたてて全体を大きく優しく研ぎ、これを4〜5回水を変えながら繰り返しましょう。

③ 浸水する
浸水させることで芯まで水分を抱いて、もっちりふっくらとした仕上がりになります。炊飯器の「炊飯」モードが通常50分ほどかかるのは実は炊飯器のなかで浸水しているから。この工程をしっかりとれば、早炊きで問題ありません。

■鍋炊きにトライ!
鍋炊きはふっくらもっちり美味しく、それに加えて実はとても短時間で炊き上がります。おいしい・早いのふたつで、実はとても便利です。

① お米と同量の水分を加える
お米は1合180 ml 。なので今回のごはん用に2合なら360 ml の水分が必要です。今回のレシピは調味料の水分を引いてますが、白米ならお米の計量カップでその合分の水分を素直に入れればOK!

② はじめは強火で4~5分
鍋に蓋をして、強火にかけ鍋中の温度を一気にあげます。沸騰してぼこぼこ沸き、土鍋なら蓋の隙間から湯気がたてば温まったサインです。(中を確認するときもなるべく蒸気が逃げないように)

③ 弱火にして12~14分
沸いたら火力を弱火にしてそのまま蓋をして12~14分加熱します。炊き上がりは表面が水っぽくなければOK。水分が残っている感じがしたら弱火で追加してください。10分ほどそのまま蒸らしたら完成です。

④ 鍋炊きならではの「おこげ」が完成

炊き上がったら強火にして30秒。鍋底に美味しそうなおこげができます。

写真・文/齋藤菜々子


齋藤菜々子/料理家・国際中医薬膳師
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齋藤菜々子/料理家・国際中医薬膳師
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。
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