上原ひろみ×米倉涼子が明かす「クセになった私たち」

大人になると、腹を割って話ができる友達ができにくくなった・・・と感じている人も多いのでは? 仕事や結婚、育児など、 ライフスタイルや立場の違いで、今までの関係に違和感が生じたり、新しい出会いに躊躇(ちゅうちょ)してしまったり…。
でも、女優の米倉涼子さんとピアニストの上原ひろみさんは、4年前に知り合いのお店で偶然に出会い、その日のうちに意気投合。 瞬く間に、互いにとって大切な存在へと変わっていったそう。 ふたりにとって“欠かせないピース”となったその理由を、じっくり伺いました!

実は性格は真逆。目標も違うけど、手を抜かない姿は共通項。これがハマった理由かも

〈米倉さん〉ワンピース ¥519,000/EMILIO PUCC(I エ ミリオ・プッチ ジャパン) ブーツ¥185,000/セルジオ ロッシ(セルジオ ロッシ カスタマーサービス) ピアス¥ 29,000、ブレスレット¥136,000/ともにトムウッド(ス テディ スタディ) リング¥580,000/カシケイブラウ ンダイヤモンド(カシケイ) 〈上原さん〉トップス¥56, 000、シューズ¥38,000/ともにメゾンミハラヤスヒロ

撮影が始まってすぐは、なかなかテンション が上がらなかったふたり。あれ、一体どうし たことなのだろうか !?

米倉さん(以下、米倉) えーだって、こんなに明るい時間に会うなんて。しかも、視線を合わせてニッコリなんて、仲がいいほど、照れちゃってできないよ(笑)。

上原さん(以下、上原) ホント。会うのは夜が多いし、今日はお酒も飲んでないしね(笑)

米倉さんと上原さんがはじめて出会ったの は、今から4年前。2015年ごろのことだ ったという。知り合いのお店で、偶然居合わせたことがきっかけだった。

米倉  その前に私は一方的にひろみちゃんには出会っていたのね。2008年頃に開催さ れたイベントで、ピアノの演奏を見て、なん だこれは !!  リアルにすごい人がいる !!  天才がいるって大興奮したのが、ファーストインプレッションだったのよね。あのときは、そこからの8年越しの出会いだったのよ。 

上原 私はちょうど友達とそのレストランに 食事に来ていて、いい感じでアルコールも入っていて(笑)。あんまり詳しくは覚えてない んだけど・・・(笑)。 

米倉   そうそう、夜もちょっと深めになっていて、私もアルコールが入っていて(笑)。でも、初対面なのに、包み隠さずなんか話しちゃったな、って感じは覚えてるよ。っていうか、この人(上原さん)、聞き役というか。人の話を聞き出すのがうまいんですよ。それでどうなの !? みたいな感じで、私だけじゃなくて、彼女の周囲にいる人はみんな彼女に話を聞いてほしいって雰囲気になってしまうというか。だから、みんなから”お母さん“って呼ばれているんだよね。 

上原 いつもそういう感じになっちゃうんだよね。同い年ぐらいの男性からもお母さんとか呼ばれてる。そのときも、みんなからお母さんって呼ばれてるの聞いて、この人(米倉さん)、「じゃあ、お父さんが慰めてあげる!」って言い出したんですよ(笑)。そこから、私が”お母さん“、米倉さんが„お父さん“ と呼び合う関係になったんだよね(笑)。

米倉  知らない人が聞いたら、誰の話してるんだかわからないよね。親の話かと思ったら、私たちのこと話してるって(笑)。

「大人になるとなかなか友だちができない」 そんな悩みを持つ女性たちは多い。変に気を使い合って、結局打ち解けられずに終わって しまう。ところが、米倉さんと上原さんは、 その日のうちにアッという間に距離が縮まっ たという。瞬く間にハマった第一印象とはど んなものだったのだろうか?。

上原   本当に裏表がない人なんだな、って思いました。そうじゃないかな、と思っていた ところはあったけど。 

米倉 裏表ない、はい、ないよね(笑)。でも、ひろみちゃんは、会うまで私のこと知らなかったんじゃないかな?   米倉涼子って誰って感じだったと思うよ。 

上原  うんん、そんなことないよ。知ってたけど、でもそれはドラマのなかの姿だけだから、役柄のイメージでしかないわけだし。でも、実際の米倉涼子は、ドラマのイメージよ りはとてもよく笑う人だな、って思った。しかも、ものすごくストイック。やるときめたらやるというところやブレがないところは、 好きだな、素敵だなって思った。

米倉 ブレがないのはこっちでしょ(上原さんを指差しながら)。本当にブレない。仕事に対して。私は、実はそんなに頑張り屋じゃ ないからさ・・・。 

上原   いや、頑張り屋でしょ、完全に。 

米倉   いいからいいから(笑)。確かに、私も自分のやっていることを好きでやっているけ ど、ひろみちゃんには敵わないなって思う。 だって、心がものすごく強い。どうしたらいいとか聞くと、意見がすごいところ突いてくるんだよね。あ、泣いちゃうかも・・・(笑)。 ティッシュ用意しないと話せないかも(笑)。

ほかの人が言わない急所を突く言葉は、一生物の宝物

照れ笑いしながら、突然、瞳を潤ませた米倉 さん。この夏、今後の自分に少し思いを巡らすことがあったという。なかなか出ない答えに迷っていたとき、上原さんからの言葉が大きく心に響いたというのだ。

米倉   ちょっと前にN Yでいろいろ考えてしまって・・・・・・。プロセスは省きますが、ひろみちゃんに話したら、「あなたが何をしたいかが先決でしょ」って突いてくる。それを言われて、目が覚めたというか、心が落ち着いたというか。いや、思い出したら、なんだか涙出ちゃった(笑)。本当に、彼女は大きな存 在でした。 

上原 話を聞いていて思ったのは、彼女はものすごく周囲に気を遣う人だということ。私も仕事で大変なことが起こることもあるけれど、基本的に向き合うのは、ピアノだから。 

米倉 いやいや、何言っているの(笑)。 

上原 うまく言えないけれど、影響力が違うというか。彼女のチャレンジや決断が及ぼす影響って、とても大きなことだと思うんですね。しかも、彼女は周囲の人のこともとても大切に考える人だから、そちらを優先させてしまうことも多い。それは彼女の魅力でもあるし、素敵なところなんだけど。
私は、ピア ノ以外のことは基本的に優先しないんですね。ピアニストとしての自分しか考えないので、私として言えることは、いい意味でもっと自己中心的になるべきでは、って話をしたんだっけ。それが彼女の仕事として正しいか、正しくないかわからないけど。私から言えることはそれしかなかったから。 

米倉 でも、そうはっきり言ってもらえなかったら、ずっと迷ったままだったかも。私は日本のなかでは、マスメディアで、こうやってささやかながら活躍できているかもしれないけれど、海外とかまだまだ遠い存在だな、 と思う部分もあって。
海外で第一線で仕事をしているひろみちゃんに話を聞いてもらうだ けで、自分のなかでわからなくなっていた優先順位が見えてくるようになったというか。こんな風に可愛い顔で、ホワホワとした喋り方の女の子って感じなのに、ただの可愛らしい女の子じゃないの。
彼女の場合、何をしたいのか、何をするべきなのかが、上原ひろみという人として何をすべきなのか、がわかっているんだと思う。そういう人として、私に言葉を言ってくれる唯一の人なんだと思う。

きっと、このふたりが友達だということを意外だと思う人もいるかも。でも、そんな気持ちを裏切るほど、ふたりの関係は強くて大きい。まさに、出会うべくして出会った、ハマるべきしてハマった、まさに“クセになった”ふたりなの かもしれない。

撮影/須藤敬一 
ヘア&メイク/[米倉さん]中嶋竜司(HAPP’s)、[上原さん]神川成二 
スタイリング/[米倉さん]野村昌司(STUTTGART) 
衣装協力/[上原さん]MIHARA YASUHIRO 
インタビュー/伊藤まなび

※プライスはすべて税抜です。

GINGER編集部カルチャー班
ナビゲーター
GINGER編集部カルチャー班
仕事だけの毎日じゃモノ足りない、もっと自分時間を楽しく過ごしたい! 欲張りな大人女子のライフスタイルを充実させる、要チェックなカルチャー情報をいち早く紹介します。
このナビゲーターの記事を見る