本当に間違いない?「給与明細」のチェックの仕方、基本のキを知っておく

 毎月ひとりずつ、読者の皆さんにお財布の中身や家計簿を公開していただくGINGERの人気連載「MONEY事情」。取材をしていると、「毎月もらっている給与明細、ちゃんとチェックするべきですか?」という疑問の声も多く聞こえてきます。

そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生に、給与明細でチェックするべきポイントについて教えていただきました。   

給与明細、ここだけはチェックして!


毎月の給与明細、最近はWEB化を推奨している企業が多かったり、もらってもチェックせずにそのままにしている・・・という方も多いのでは?
そこで今回は、給与明細の「ここだけはチェックしておくべき」というポイントについて解説していきたいと思います。

給与明細は基本的に「勤怠」「支給」「控除」の3つで構成されています。
「勤怠」とは、「勤務日数」や「欠勤日数」「残業時間」「有給消化日数」などを示す欄です。残業時間などは間違いがないか確認をしましょう

「支給」とは、会社から支給される報酬です。「基本給」に加えて、「役職手当」や「家族手当」「住宅手当」「通勤手当」「時間外手当」などから成り立ちます。

ボーナスが夏期や冬期にある場合は、原則として「給与の2.5カ月分」などの「基本給」をベースに計算されます。そのため、基本給に加えて手当が上乗せされている人はボーナスが少なく感じるかもしれません。

「どうして税金がこんなに引かれているんだろう?」と疑問に思っている方も多いかもしれません。その正体は「控除」です。
基本給と手当など報酬から控除されているものは「税金」「社会保険料」の2種類です。特に社会保険料(厚生年金保険料、健康保険料)は高額になるので内容を知っておきましょう。

厚生年金保険料は納めることにより将来年金として戻ってきます。給与明細とねんきん定期便や年金ネットで報酬額が正しく記録されているのか付け合わせをすると安心です。

厚生年金保険料の自己負担分は9.15%です。総支給額にざっくりこの割合をかけて金額がかけ離れていないか確認をしてみましょう。厚生年金の場合、給与明細がないと将来もらえる年金額を正確に計算することがむずかしいです。ねんきん定期便や年金ネットで報酬額に誤りや漏れがないかをチェックするまでは給与明細を捨てずに保管しておきましょう。

厚生年金保険料とともに引かれている金額が多いのが健康保険料です。厚生年金保険料は将来年金としてもらえる積立てですが、健康保険料は掛け捨てです。これを知っていると、具合が悪いときに病院に行かないのはもったいないと思うはず。

社会保険料とともに引かれているのが所得税住民税です。所得税は毎月の給与から源泉徴収されていますが、1年間の給与総額が確定する年末に年末調整をして正しい税額を計算し、徴収された税額との過不足を精算します。
住民税は昨年の分が本年の6月から給与天引きされます。入社1年目は住民税の徴収はなく、2年目の6月以降は住民税が引かれるので銀行振込額が入社1年目より少なくなるケースもあります。

「自分の報酬額は正しいのか?」をチェックしておくのはとても大切なこと。
給与明細の仕組みを知って、マネー脳を育てていきましょう。

文/花輪陽子

花輪陽子/ファイナンシャルプランナー
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花輪陽子/ファイナンシャルプランナー
外資系投資銀行に勤務後、ファイナンシャルプランナーとして独立。テレビや、Web、雑誌など多方面で活躍中。近著に『お金持ちになる女はどっち?』(PHP刊)公式ブログはhttp://yokohanawa.com/blog/
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