田中みな実「Mが終わったら、今後の私はノープランです」【緊急独占インタビュー】

今、その一挙手一投足に注目が集まり、日本中から熱い視線が注がれている女性、田中みな実さん。放送されるたびに話題沸騰の土曜ナイトドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日)も、いよいよ終盤。今夜は第6話、そしていよいよ来週は最終回を迎えます。そして、みな実さん演じる姫野礼香を主人公にしたスピンオフドラマ「L 礼香の真実」(全7話)も今夜からインターネットテレビ局ABEMAで配信がスタート。礼香ブームは、まだこれからが本番です!


すでにドラマの撮影を終え、クランクアップしたみな実さんに、今回のドラマで感じたこと、そしてこれからについてをじっくりとお話を伺いました。


インタビュー/GINGER編集部

今回のドラマで気付いたこと

発売中のGINGER7・8月合併号で表紙を飾っているみな実さん。自らつづった文章のなかで「お芝居、雑誌、写真集、多種多様な仕事に出合い、身の丈に合わないほど沢山の経験をさせてもらっている」と、今の自分について触れています。

©テレビ朝日/AbemaTV,Inc.    

— アナウンサー vs 女優・・・、自分のなかで仕事に向かう意識は変わりますか?

「うーん・・・その場に身を置くと、自然と変わっている気がします。

たとえば、バラエティ番組のアシスタントのお仕事のときは、自分が担っている役割を理解しているので、気持ち的にはスタッフ寄りかもしれません。カンペがここだと演者さんが見えないかも、もーちょい上がいい!とか、モニターがテカっているからもうちょっと起こしてほしい!とか(笑)、偉そうに聞こえてしまうかもしれないけど、本番で演者さんに気持ちよく過ごしていただけるようにしっかり伝えます。

お芝居の仕事のときはまだまだ余裕がないので、“演じる”のに精一杯。周りをみている余裕はなくて。それもあってか、ドラマの現場ではスタッフさんにすごく大切に扱っていただけている気がする(笑)。
ときにはこちらから提案をさせていただくこともありますが、決して強く聞こえないように、知ったかぶっているように聞こえないように(笑)。『こうしたほうが伝わるような気が・・・どうですかね?』って。『それは違う、やっぱり台本どおりにいこう』ってなることもありますが、少しでも意見交換ができればと心がけていました」

— みな実さんは、雑誌の撮影中も驚くほど周囲に目が行き届いていて、いつだって余裕を感じますが(笑)。

「お芝居のときはもういっぱいいっぱいだから・・・全然見えていないです。たとえば、自分がどこからどう撮られているのか、今まではまったく意識をしたことがなかったし、計算もできていなかった。今回のドラマで初めて“撮られ方”について考えさせられました。

マサ役の三浦(翔平)さんは——キャリアがおありの俳優さんはきっと皆さんそうなんだと思いますが、カメラがどこにあって、自分がどう撮られているかを完璧に理解し、それに合わせた動きをされていて、さすがだなと。

そういった意味でも三浦さんとのシーンは大変勉強になりました。

三浦さんの動きは自然でありながら、カメラ位置を捉えている。私もその動きに合わせてお芝居をしていたつもりだったけど、それではカメラマンさんが撮りづらかったみたいで・・・。三浦さんにご指摘をいただきハッとしました。『一見不自然にも思える動きだけど、礼香さんはこっちを通ったほうが(カメラが)狙いやすいかも」と。
ご指摘のとおり、意識的に動いてみると違和感はあるものの、カメラマンさんが『あー、助かります!』って。あ、そうなんだ、なるほど、こちらはただただ自然に、自分任せに、お芝居をしていればいいわけでなく、カメラ位置を考えることが大切なんだ・・・って今更過ぎますね(笑)」

— 演じる際は不自然な動きだけど、画面で観ると・・・

「とっても自然で、なんの違和感もなくて驚きました! どちらの顔もしっかり見えていて、迫力が増して。ああ、すごいなって思いました。
ドラマはカメラワークも、また独特で、まだまだ分からないことだらけです」

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— 演じ切ってみて、“姫野礼香”という役は大変でした?

「今回の現場は、というか、私の役は、なのかな? 一語一句を台本どおりに演らなくてもよい空気感だったので、その点においては気が楽でした。

最初にドライ(動きとセリフの確認)、それからカメラ位置の調整など10分ほど間があって、テストをして、本番という流れがあるから、本番で演じるときにはもう完全に台詞も動きも頭に入っていました。今回のドラマでは、本番でほとんどNGを出していないはず(笑)」

— では、みな実さん的には、自由に演じることができたわけですね!

「自由に、もう本当に自由にやらせていただきました。本番!と声が掛かったら、“礼香さん”発動。あとは頭のなかでちょっとだけ、カメラ位置のことを考えて、それ以外の雑念や羞恥心は棄てていました」

— まさに、役に入り込んでいた?

「ですね。・・・入り込む。え、なんか恥ずかしいね。うん、恥ずかしい(笑)」

俳優さんってM?

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— ドラマは単発含め5作め、連ドラとしては4作め。女優の仕事に欲は出てきましたか?

「いいえ、とんでもないです。欲、ではないけど、何というか・・・そこは不思議なもので、『もうしんどい、もう最後にしよう』って思うのに、また台本をいただいて新しい作品に入らせていただくと、スイッチを入れたくなる。

撮影をしている、その2、3ヵ月は、例えるならば“一度現世から離れてしまう”みたいな感覚なんですよね。疲れ切って家に帰ってきても、明日のセリフに追われ、仮眠をとってまた現場入り。普段のペースでは生きられない。落ち着けないの、ずっと台本に縛られているような感じがして。こんなのを休みなく、絶え間なく続けられる俳優さんって、根っからの・・・Mなんじゃないかって最近思います(笑)」

— つまりドラマ撮影の期間は、まさに“ドラマ漬け”なわけですね。

「はい、私は今日、『M』の撮影をすべて終えて、解放されました。おうちに帰っても、もう台本覚えなくていいんだ~って。

何をやっていても、あ、セリフ入っていないかも!?って急に不安になるんです。夜中も、寝ていたのに、ん!? あのセリフ何だっけ・・・って考えて、出てこなかったら起き上がって台本を取りにいって確認したり。そんな生活が2、3ヵ月も続いたら普通の人は憔悴します、間違いなく」

— みな実さんは、やはりストイックな方ですね。

「いや、皆さんやられていることです! 現場でセリフを覚えていない人なんて、1人もいませんもの。ましてや私みたいなド新人、作品に関わらせていただいているだけでもありがたいのに、覚えてきていないなんて考えられない! 

アナウンサー出身の私の存在はある種“異物”で、“この人が入ることで作品が台無しになるのでは?”と、懸念している方は少なくないと思う。視聴者も、出演者も、制作スタッフも。

私が入ったことで作品全体のクオリティが落ちた、なんて思われるのはイヤ。期待外れだなんて思われたくない! その一心で、全力で臨んでいるのかもしれません」

— 今回、期待に大きく応えられていると思いますが。

「いえいえ、何が正解かは分かりません。“やりすぎ”、“頑張りすぎていてしんどい”そんな風にも捉えられています。

それはどのお仕事をやっていてもそうで、アナウンサーのお仕事をしていても、雑誌のお仕事をしていても、“いいね”って言ってくれる人もいれば、“なんでこの人が出ているの? 不快”って言われたりもする。

私は、どちらの意見もライトに捉えるようにしています。うれしい言葉は『有難い』、見たくもないという意見にも『ですよね』って」

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— 今回のドラマで得たものは何でしょう?

「得たものは・・・経験でしょうか。お芝居を始めて、まだ1年ちょっと。経験がなさすぎる。どの仕事もそうですけど、ある程度の経験を積まないとその分野できちんとした地位を確立することは出来ないと思うから。『M』でまた一ついい経験をさせてもらったなと感じています。技術を身につけるとか、そういうのはもっともっと先のこと」

— さて、“これからの田中みな実”のプランは?

「うーん、ひとことでいうとノープランです(笑)。何も考えずに、オフを楽しみたい!みたいな気持ちもないですし。

ただ、“来たもの”に関してはちゃんと打ち返したい。その体力は十分に身に着けていたいです。目的がないと力を出ない性質みたいで。ドラマでも、雑誌のボディ企画でも、きっとまた何か課題を出されたら、そこに向かって全力を尽くせるんだと思います。

昨年末はドラマ、特番、写真集の発売、それに伴うサイン書き・・・いろいろなことが重なって、一睡もできない日が続いたんです。文字どおり、一睡も!
どれも手を抜きたくなくて、手を抜けるほどの器用さも兼ね備えていないくて、すべてを120%でやっていたら、 眠くて眠くてつらくて泣いちゃう、みたいな(笑)。 でもそういうのも、必要だなって思う。無理ができるうちに無理をするのも人生にとって必要! そう思っています」

—  今後のことはノープラン、それは“新しい課題”の受け入れ態勢を整えるため。ぜひまた時間を空けずに、女優のみな実さんも見せてもらいたいです!

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周囲から“ストイック”と評されることが多いけれど、「自分ではぜんぜんストイックとは思っていない」と言うみな実さん。目の前の課題を、全力で、真剣に、そして丁寧に。それを当たり前のようにコツコツと積み上げてきたからこそ、“田中みな実”という存在が多くの人から注目され、愛され、求められているのだと、再認識。そして、だからこそ、みな実さんが次にどんな“田中みな実”を見せてくれるのか、私たちは楽しみで仕方ありません。

土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』

『M 愛すべき人がいて』( 原作文庫本)

『GINGER』7・8月合併号

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