ちゃんと今日も、生きた!【E-girls山口乃々華連載 ののペディア/ノート】

E-girlsメンバーの山口乃々華さんが、瑞々しい感性で綴る連載エッセイ「ののペディア」。今、心に留まっているキーワードを、50音順にひもといていきます。

第25回「の」:ノート

今年に入ってからできるだけ毎日、ノートに手書きで日記をつけ始めた。

以前は、なんとなく思ったことや、どうしようもないやるせない気持ちをスマホでメモして残すことで心の整理してきたのだが

ノートに文字を書くという手間を増やして、その時間に向き合っていると、なんでもない日々のことさえなにかしら書けることはあるんだなぁ、と
「ちゃんと今日も生きたぞ〜」と、そんな前向きな気持ちで明日に向かっていける気がする。


今日何があったか、どんなものに触れたのか、誰と会ったか・・・など。


詳しく書く日もあれば、適当に箇条書きで終わらせてしまう日もある。

そのときの気分によって違う。


〜今日はなんにもしなかった。本も読みかけ。ご飯をもりもり食べた。以上。〜


みたいな日もあったり、


〜今日は、朝6時に起きてカーテンを開けたらまだ外が暗かった。お腹が空いたので目玉焼きを焼いた。うまくできた。しかし最近フライパンのテフロン加工が剥がれてきている気がする。食材がつるんと滑ってくれない。くっつきやすい。それに蓋がフライパンのサイズとぴったり合っていないのもやっぱり気になる。蒸し焼きにしたい時にうまくできていない気もする。長く使い続けたいけど、替えたい。でもそれもやっぱり寂しいかな。もう少し考えよう。〜

なんて、やたら書きたい日もある。


学校の先生に提出するわけじゃないのに、やらなきゃいけない宿題に追われているみたいな気持ちになるときもある。

一旦ベッドに入ったけど、思い出し、起き上がり、電気をつけ、書く。

また明日にでも書けばいいし、書き忘れた日だって何回もあるのだから、今さらそんな使命感いらないよなぁ、と思う。

でも、ちょっとだるいなか書くのも嫌いじゃなかったりする。

そういう日の文字は締まりのない汚い字で、ウニョウニョと曲がって、大きかったり小さかったり、本当に適当だ。


なんてことのない日々だと、今はそう思っているのだけれど、きっと読み返すとおもしろい。

日々のことは、書かなかったら忘れてしまうことだらけだ。

そのときは頭をいっぱいにしていた悩みでさえも、未来のわたしは忘れてしまっていて
読んでやっと思い出して、笑い飛ばしているだろう。

そのくらい強くなっていてほしい。

というか、そうでなきゃ困る。


そして、日記を書いていると
予定通りに進むことは当たり前じゃない、ということを実感する。

今日は、ライブの予定だったのになぁ、と思いながらノートに向かう。

開催中のライブツアーは、新型コロナウイルスの影響により、中止になってしまった公演があるのだ。

E-girlsとしての最後の年なので、とても残念だが、こればかりは仕方ない。

応援してくださっているみなさんに、気分が上がるようなお知らせを早くできるといいのだけど。


さぁ今日も、ノートを開こう。
書き忘れてしまった昨日の分も、まとめて書こう。


【ののペディア/ノート】
わたしの記録。

山口乃々華/E-girls
ナビゲーター
山口乃々華/E-girls
3月8日生まれ、埼玉県出身。2011年にLDH主催の「VOCAL BATTLE AUDITION 3」を経て、2012年発売の「Follow Me」よりE-girlsとしてデビュー。2014年から女優業もスタートし、映画『イタズラなKiss THE MOVIE』シリーズ、ドラマ・映画「HiGH & LOW」シリーズやHulu版「崖っぷちホテル!」今年の夏には「私がモテてどうすんだ」にヒロイン役で出演する等、活動の幅を広げている。 2020年9月19日〜26日にアベマLDH祭り〜秋のLIVEスペシャル〜「LIVE×ONLINE IMAGINATION 」の開催が決定! E-girlsは9月25日(金)に出演予定。ぜひご覧下さい!
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