岡田将生さんにインタビュー！映画『伊藤くん A to E』で痛男(いたお)を演じた感想とは？

1月12日公開の映画『伊藤くん A to E』で毒女５人を相手にする、超モンスター級の“痛男（いたお）＝伊藤くん”を演じた岡田将生さん。伊藤くんを演じた率直な感想はもちろん、彼を取り巻く強烈な女性陣への思いまで、痛男熱演の本音を“超イケ男”なアンサーで語ってくれました。

ハマり役って言われるたび､ちょっとツラかったな(笑)

岡田将生

Q.伊藤くんは超モンスター級の痛男(いたお)。演じた感想は？

A.やっているうちに、この人面白いな、友達になったら話のネタとして楽しいんじゃないかなって思い始めて、だんだん好きになっていきました。たぶん､伊藤って純粋なんです。でも純粋って残酷じゃないですか。そこを追及していけば“最低だけどだけど憎めない”っていう彼のよさが出るのかなと思って演じていました。

（C）「伊藤くん A to E」製作委員会

Q.伊藤くんが翻弄するＡからＥの5人の女性たちについてどう思いましたか？

A.全員キツいなぁ（笑）。特に木村文乃さん演じる莉桜のプライドの高さは､刺々しくて手強い。笑顔のときもそのトゲを感じるから怖いんですよ。後半､莉
桜と伊藤が対峙するシーンでは、そんな莉桜の殻を伊藤がえぐって砕いていく姿
を見せたいと思っていて。長回しのうえに廣木隆監督からは「１回しか撮らない
よ」ってめちゃくちゃプレッシャーをかけられて、すごくいい緊張感のなかでやれたなと思っています。

Q.伊藤くんの共感できる部分、逆に共感できない部分は？

A.ほとんど共感できないです（笑）。生きていくなかではある程度まわりに合わせるべきなのに、彼は空気を読まないし、協調性もゼロじゃないですか。でも逆にそこがすごいなと思っていて。常に上目線で自分を発信していくって普通はできない。僕は自分が積極的に手を挙げていくタイプじゃないから、ちょっと憧れる部分ではありますね。

Q.男としての伊藤くんはどう思いますか？

A.親友同士の女性ふたりを同じ場所にデートに連れていくとか･･････。あのシーンはスタッフも撮影しながら「コイツ、すげーな」って（笑）。ああいうハートのない行動はまったく理解できないです。ただ結果、女性たちはみんな成長していくので、彼はカンフル剤っていうか。ある種の必要悪的な役割があるのかもしれないですね。

Q.伊藤くんは「ハマり役」だといわれてますが、自分ではどう思われますか？

A.自分じゃわからないし、ハマり役っていわれても正直あまりうれしくない（笑）。だってカットがかかるたびに女性陣から「気持ち悪い」とか「クズ」って声が上がるんですよ。僕、演じていないときはけっこう繊細だからツラかったなぁ（笑）。