専門家がアドバイス!自分らしく生きるために必要な4つのこと

おしゃれの過渡期を迎える2020年。時代の風潮や世の中の気分を俯瞰(ふかん)で捉えた有識者に、気になることを伺いました。今回お話を伺ったのは、甲南女子大学教授の米澤泉先生。新たな時代を自分らしく歩むべく、心に留めておきたい4つのアンサーを胸に刻んで! 

無難なファッションは長期的には損をする!

Q 昨今、おしゃれへの関心が薄れている アラサー世代についてどう思われますか?

A 常に平均値のファッションは、 長い目で見ればマイナスとも言える。

これまで服に向いていた関心が、食や住まいなどの暮らし全般へと移行している傾向があります。
さらに、昨今はノームコア的な削ぎ落としたスタイルが支持されるので、シンプルな服でも十分おしゃれが成立する、という側面もあります。ただ、誰もが持っている定番アイテムで全身を固めていれば、失敗はないけれど印象に残ることもない。常に平均値からズレない着こなしというのは、恋愛で言えば「いい人」で終わってしまうのと同じなんです。
誰の心にも引っかかりを残せないのは、長期スパンで考えると得策とは言えないですよね。差し色やちょ っとしたアクセントを加えるだけでもいい。まずは定番から一歩踏み出してみることが、“私らしさ”につながっていくのではないでしょうか。 

シンプルコーデでも細部に自分らしさを忘れずに

Q 最近では、ラクしてシンプルな “ユニクロ通勤”が増えていますがどう思われますか?

A ユニクロ通勤だってアリ!“ベーシック+α”で自分らしさを !

今や、通勤にジャケットやヒールはマストではないし、オフィスコーデの自由度は増しています。うちの学生も、8 割はスニーカーかフラットシューズ。年代問わずカジュアル化したこの時代には、シンプルでコスパのいいユニクロ の服がシーンレスに好まれるのも頷けます。
ただ、機能性 や実用性ばかりを追求しすぎると、楽しさや贅沢さなど、いわばファッションの“夢のある部分”を失ってしまいがち。ラクであっても、周囲 に埋もれない色使いや小物合わせなど、自分なりのトッピングが必要になってくるでしょうね。 

スマホの情報はよく吟味して!

Q ファッションや美容に関する情報収集はスマホがあればOK?

A 受け身になりがちなSNS時代、 情報を選び抜く力が重要!

情報が氾濫しているこの時代においては、何が自分にとって有益なのか選び抜く力が不可欠です。まだAIの情報も不確かである今、個人単位で的確なアドバイスをくれる「パーソナル○○」といった“目利き”の存在が重宝されています。
悪目立ちしないよう、他人目線で生きる人が多いのもこの時代の特徴。でも、受け身で周りの顔色をうかがってばかりでは成長できません。SNSやネットに依存せず、まずは自ら“体験”し、トキメキに敏感になることが大事。自らのパッションのもと、情報を取捨選択する力を鍛えてほしいですね。

「自分だけでいい」時代は終わった!

Q 2020年はどんな時代になっていきますか? 

A「世界基準」がスタンダード!サステナブルが加速する 。

海外からの注目度も高いオリンピックイヤーは、 世界基準がスタンダードになっていくはず。エリザベス女王がフェイクファーに切り替えたニュースも記憶に新しいですが、日本でもエコレザーやエコファーが浸透し一点モノにも価値が見出され始めています。世代を超えて受け継がれていくヴィンテージは、何よりもサステナブルなおしゃれですからね。
ファッションに限らず、ヴィーガンカフェの急増やキャッシュレスの普及など、暮らし全般においても本格的に“世界基準”の波が到来している。今はそれがトレンドのように感じられますが、今後は環境に配慮した暮らしが当たり前になっていくのではないかと思います。 


【有識者PROFILE】
米澤泉さん
1970年、京都府出身。甲南女子大学教授。 専門はファッション文化論、化粧文化論、 女子文化論。近著『おしゃれ嫌い 私たちが ユニクロを選ぶ本当の理由』(幻冬舎新書) では、ユニクロの普及に伴う現代人のファ ッション観の変化について分析している。 

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