ロビイストって知ってる? 今週末公開 映画『女神の見えざる手』の必見ポイント

Spark GINGER読者のみなさま、こんにちは! 映画ライターの古川ケイです。今週、GINGER読者のみなさまにご紹介したい映画は、手に汗握る極上のヒューマンサスペンス『女神の見えざる手』です。 政治やマスコミ、ときに世論さえも動かす「ロビイスト」のお仕事。ラスベガスでの銃乱射事件も記憶に新しい今、全米の大手ロビー会社で働く主人公エリザベスが、銃規制法案をめぐる攻防を繰り広げるこの作品は、エンターテイメント作品としてだけでなく、社会派ドラマとしても見応えのある一本です。

『女神の見えざる手』ストーリー

特定の団体のために政党や議員に働きかけ、政治的決定に影響を与える職業「ロビイスト」。

大手ロビー会社、コール=クラヴィッツ&ウォーターマンで働く敏腕ロビイストのエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、クライアントの要望を叶えるために一切の妥協は許さないトップ・ロビイストとして業界から一目置かれた存在だった。

だが、眠る時間も惜しむほどのワーカホリックでもある彼女は、眠気止めの強力な薬を常用。恋人も作らず、男性への欲望は高級エスコートサービスで満たしていた。

そんなエリザベスが、ワシントンD.C.でスパーリング上院議員による聴聞会に証人として立っていた。在職中に手がけた仕事で、不正を行っていたのではないかとされ、その真偽が問われることになったのだった。

遡ること3ヶ月と1週間——。

銃擁護派団体の権力者サンフォードから、女性の銃保持を認める働きをして、銃規制法案を廃案に持ち込むようたのまれたエリザベスは、その仕事をきっぱりと断り、上司のデュポンからクビを通告されてしまう。

その夜のパーティーで、別の小さなロビー会社、ピーターソン=ワイアットのCEOシュミットから、銃規制法案に賛成の立場をとる陣営へとヘッドハンティングを受けたエリザベスは、翌日自分のチームとともに移籍を決意する。

以前にも増して、プロジェクトへの意気込みをみせるエリザベス。現状では厳しい銃規制法案の成立に向け、敵陣営にさまざまな奇策を仕掛けていく。

大胆な戦略で形成を有利に進め、世論が銃規制法案の賛成に傾く中、さすがのエリザベスも予期しなかったとある事件が起きる。この事件をきっかけに、銃規制法案をめぐる両陣営の争いにはさらに波紋が広がって…。

息もつかせぬスピーディーな展開が続く脚本がスゴイ!

本作の脚本を手がけたジョナサン・ペレラは、もともとイギリスの弁護士でしたが、弁護士を辞め、韓国の小学校で英語を教えていました。

そんなペレラが、BBCのニュースで見た、不正行為で逮捕された男性ロビイストのインタビューから着想を得て初めて書き上げたのが『女神の見えざる手』です。

銃規制法案をめぐる両陣営の激しい攻防戦の舞台裏をスピーディーな展開で描いた本作。ときに味方をも欺き、ときに人としての一線を越えながら、孤独に奮闘するエリザベスの内面をも描き切り、あまりの出来に、脚本が届いてからわずか1年で映画が完成したのだそう。その脚本を元に展開される、実力派俳優たちの白熱する演技合戦も見どころとなっています。

主演のジェシカ・チャスティンが魅せる演技がスゴイ!

本作の主人公、エリザベス・スローンを演じるのは、実力派女優ジェシカ・チャステインです。

『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』でアカデミー助演女優賞に、『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー主演女優賞にノミネートされた経験を持つ彼女は、本作で主人公エリザベスを熱演し、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされました。

スゴ腕のロビイストとして、クールで非情なエリザベスを毅然とした表情で演じたチャステイン。私生活はボロボロなエリザベスの、孤独な素顔があらわになる瞬間を見事にみせる彼女の演技は必見です。

全米500万人もの銃愛好家や、莫大な財力を持つ敵陣営を相手に、果たしてエリザベスは勝つことはできるのか。興奮の展開と、驚きの結末は、ぜひスクリーンでご確認ください!『女神の見えざる手』は今週10月20日(金)より全国公開です。

文/古川ケイ

『女神の見えざる手』公開情報


『女神の見えざる手』
10月20日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
監督:ジョン・マッデン『恋におちたシェイクスピア』『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』
出演: ジェシカ・チャスティン『ゼロ・ダーク・サーティ』、マーク・ストロング『キングスマン』
配給:キノフィルムズ
上映時間:132分
公式サイト: miss-sloane.jp
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古川ケイ/映画ライター
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古川ケイ/映画ライター
新作オススメ映画情報サイト「木曜日のシネマ(http://thursday.jp)」運営。新卒で映画配給会社に入社し、映画情報誌の編集・ライター業務に従事したのち、洋・邦作品の宣伝を手がける。2016年より、映画ライターとしてオススメの作品をご紹介しています!
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