やるかやらないかはあなた次第。「美文字」諦めてはいませんか?

年始からよく見かける通信講座のCM。婚礼の受付でしょうか。芳名録に名前を書くと、それを見ていたご婦人が「綺麗な字ねぇ」と一言。

講座の人気ランキングを見ると、ペン字講座はいつも上位にランクインしています。それだけ、たくさんの人が綺麗な字を書けるようになりたいと思っているということ。でも、ちょっと習ったくらいじゃどうしようもないのでは?と諦めている人も少なくないのではないでしょうか。そうだとすれば、とてももったいないこと。字は、上手くなりたいと思って勉強すれば、必ず上達できるものなのです。

大切なのは、自分の字を「意識する」ということ

日常生活で字を書く時に、自分の字の特徴を意識し、どう書いたら美しく見えるのかな?と考えながら書くいているという人は少ないでしょう。そこで、普段何気なく書いている字を、客観的に観察しながら書いてみてください。納得いかない箇所や直したい箇所が、自然とわかってくるはずです。

「意識して書く」ということは、メイクのようなものかもしれません。
メイクはすっぴんの顔を180度変えることはできなくとも、確実にキレイに見せることはできますよね。アイラインをどう引いたら美しく見えるかな?と考えてメイクするように、字の線をどう書いたら良いかも考えてみてください。
メイクをするかしないかは雲泥の差。書くことを「意識する」ということも、それくらい重要なことなのです。

ちょっとしたポイントで変わる文字 その1

実際に、ほんの少しのポイントを意識するだけで、字はまったく変わってきます。

例えばこちらの「目」という字。2つとも同じ線で書いてあります。でも、美しく見えるのは左の文字のはず。線と線の間隔を揃えるだけでも、字は整って見えるのです。

ちょっとしたポイントで変わる文字 その2

続いてこちらの「文」という字はどうでしょう。美しく見えるのは左側ですよね。払いの線を意識するだけで、一気に大人っぽく綺麗な字になります。
言われてみれば……というような、とても小さなことですが、知っているのといないのとでは大きな差。こんな風に、細かいコツをひとつひとつ勉強していくことで、着実に字は上達できるのです。

最近は通信講座以外にも、実用ペン字の本や、書き込み式のテキストが多く販売されています。ペンの持ち方、線の書き方等、基本的なことを学ぶには、市販の初心者向けのテキストでも十分活用できますよ。

字は体を表す

綺麗な文字は、その人の印象をぐっといいものにしてくれます。ということは、逆のパターンもあり得るということ。メイクもヘアセットもファッションも完璧な美しい女性が、ショッピングでカードサインをした時に字が汚かったら…結婚式の芳名録を書いた時に字が汚かったら…店員さんや受付の方はそのギャップにがっかりするかもしれません。見た目が綺麗な分、そのマイナスのイメージは大きくなってしまいますしね。

ほんの少しの意識だけで、綺麗な字にできるのですから、やってみない手はありません。新しい年の始まりに、一度自分の字に向き合ってみてはいかがでしょう。

文・イラスト/カタダマチコ

カタダマチコ
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カタダマチコ
7歳から書写教室に通い始め、高校二年生のときに文部科学省後援硬筆書写検定二級取得。ブランクを経て、現在は一級取得に向けて勉強中。Instagramアカウント(@machiko798)ではその美しい文字と絶妙なセンスを披露し、人気急上昇中。神谷慎軒書写技能研究所所属。
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