香里奈が考える「今、できること」~高齢者が再び社会参加するために

年齢に関係なく、誰もが尊厳を持って生きられる社会。そんな未来を目指すバッグブランド、「Beyond the reef(ビヨンドザリーフ)」に出合いました。効率や生産性に関係なく、高齢者や主婦が楽しく仕事をし、社会に参加できることが最重要。本当に必要とされる環境作りを学びます。

「Beyond the reef」とは?

編み物や縫い物が得意な女性の活躍の場を提供している、ハンドメイドのバッグブランド。高齢者や主婦の再社会参加を目指し、ファッション性と社会性が両立したバッグを生み出しています。

代表の楠さんにインタビュー!

もともとはファッション雑誌の編集者としてキャリアを積んでいた、Beyond the reef代表/デザイナーの楠佳英さん。2014年に義母・義妹とともに、手編みのバッグブランド「Beyond the reef」を設立し、2018年には、横浜・日吉に店舗兼アトリエをオープンさせました。

楠さん ――きっかけは、ひとり暮らしの義母です。夫も亡くなり子供たちも独立し、一日中テレビを見て過ごすようになった義母。でも編み物はすごく上手で、編み上がった作品を私にくれるんですよ。そこでふと思ったんです、「同じような立場のおばあちゃんって実はたくさんいるんじゃないかな。こんなに編み物が上手なら、これを仕事にしてもう一度社会と繋(つな)がることができるんじゃないかな」って。それから地域のNPO法人が運営するシニア編み物サークルを探し当て、一緒に商品作りをスタートすることになったんです。

香里奈 ――それが、おばあちゃんたちとの出会いだったんですね。

香里奈 ――おばあちゃんたちと作った商品を、ブランドにしようと思ったのは?

楠さん ――せっかく上手な編み物を、セーターやマフラーじゃなく若い人たちが持てるものにしたいな、と。私の頭のなかでイメージしたクラッチバッグを作ってもらったのが始まりです。最初はインスタに投稿して反響を見ました。

香里奈 ――ブランドが大きくなるまでに苦労した点はありますか?

楠さん ――まだまだ小さなブランドなので、ハプニングやアクシデントは毎日です。でも売り続けることがやっぱり一番大変(笑)。一時のブームではなく、それを根付かせてファンを作り、文化にすることは本当に大変です。手仕事が得意な人なら正直いくらでもいます。そうではなくて、「自分たちの仕事でより良い未来を作っていく!」という明確な意思を持っているかどうかが重要なんです。

香里奈 ――私の祖母は96歳で亡くなったのですが、手芸が得意だったんです。元気なときに名古屋にもこういう活動があったら、紹介したかったなって思いました! いつか名古屋支部を作るときは、ぜひお手伝いさせてください(笑)。

夏はラフィアやヘンプ素材が人気

ヘンプミニバッグ(インナーバッグ付き)¥32,500

冬はニットが主力ですが、これからの季節は春夏の毛糸として知られるラフィアやヘンプバッグに注目。受注生産のバッグは、ひとつひとつ心を込めて手作り。商品には編み手さんと縫い手さんのネームカードが入っています。

クオーレ親子バッグ¥34,800

ワークショップも開催中❤

アトリエでは、毎週ワークショップも行っているそう。作っている時間も、完成したあとも、ずっと“ワクワク”が続くって素敵!


ブランドを立ち上げることは簡単ではないけれど、高齢化社会において「今、できること」を実践した楠さんに、たくさんのことを学ばせていただきました。

高齢者がみんな、支援されたい思っているわけではない。得意なことを活かして、自立して、いつまでもワクワクする時間を過ごせていられる・・・、そんな社会を作っていけたらいいですよね!

https://beyondthereef.jp/

<香里奈>ブラウス¥12,000/ジャーナル スタンダード(ジャーナル スタンダード 表参道) スカート¥25,000/イエナ ラ ブークル ピアス¥10,300、ストーン付きブレスレット各¥12,400/すべてガス ビジュー(ガス ビジュー ⻘山)

撮影/生田祐介
スタイリング/豊島優子 
ヘア&メイク/森川誠(PEACE MONKEY) 

※プライスはすべて税抜です。

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