気になるアート展の会期は?都内の美術館の最新情報レポート

こんばんは、アートテラーのとに~です。

6月に入ってから都内の美術館が再開し始めました。去年までは年間700回ペースで展覧会を訪れていた僕。1日に2~3ヵ所巡るのはざらでしたが、今年3月からはほとんどの美術館が臨時休館したこともあり、自粛せざるを得ませんでした。それゆえ、すっかり自宅生活に慣れてしまったため、美術館が再開し始めたものの、頻繁に美術館巡りをしていたときの体にはまだ戻れていません。コロナウイルスには最大限気を付けつつ、元の生活リズムに戻していきたい今日このごろです。


さて、あれからまたうれしいニュースが続々と届いております。開館10周年記念として大々的に開催されたものの、開始数週間で休館を余儀なくされていた三菱一号館美術館の“画家が見たこども展”が9月21日まで延長されることとなりました! また、イギリスが誇る現代の「画家の中の画家」ことピーター・ドイグの日本初個展も、10月11日までの延長が決定しました。
というわけで、前回に引き続き今回も都内の最新美術館事情をレポートします。

今年注目だった現代アート展が再開

“光の魔術師”の異名を持つアイスランド系デンマーク人アーティスト、オラファー・エリアソン。その日本では実に10年ぶりとなる大規模な展覧会が、東京都現代美術館でスタートしています。
本来の会期は、3月14日から6月14日まででしたが、コロナウイルスのせいで開幕の見通しは立たず。このまま中止かとも思われましたが、会期を6月9日から9月27日までに変更して、無事開幕できる運びとなりました。

《太陽の中心への探査》2017

オラファー・エリアソンはアートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試みで、国際的に高い評価を得ているアーティスト。本展は、彼の再生可能エネルギーへの関心と気候変動への働きかけがキーワードとなっています。

《ビューティー》1993

その字面だけを見ると、なんとも小難しい展覧会のような印象を受けてしまうかもしれませんが、会場ではカラフルな多面体を用いた装置がまるで万華鏡のようにきらめく作品や、天井から降り注ぐミストに光を当て、暗闇に人工的な虹を作り出した《ビューティー》をはじめ、仕掛けはシンプルながら美しさと驚きを同時に感じられる素敵な作品の数々に出合うことができます。

どの作品も一度観始めると、ボーッと見続けてしまう謎の中毒性があります。くれぐれもソーシャルディスタンスには気をつけて!

オラファー・エリアソン ときに川は橋となる
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/olafur-eliasson/


童心に戻れる新感覚ミュージアム

今月に入って再開した美術館も数多くありますが、今月に入ってグランドオープンした美術館があります。それが、立川の複合文化施設「PLAY!」。

今年4月10日に、立川駅のすぐ近くに商業施設やホテル、オフィス、ホール、公園や緑地も兼ね備えた複合施設GREEN SPRINGSがオープンしました。その2階にあるのが「PLAY!」です。
「PLAY!」には大きく分けて2つの施設があります。1つは、子どもの遊び場となる「PLAY! PARK(プレイパーク)」。そしてもう1つが、絵とことばがテーマの美術館「PLAY! MUSEUM(プレイミュージアム)」です。

そのオープニングを飾る記念すべき展覧会は、世界的なベストセラー『はらぺこあおむし』の作者エリック・カールの原画の数々を「あそび」という切り口で紹介する“エリック・カール 遊ぶための本” という展覧会。

そして、『かおノート』という絵本シリーズやイラストなど多彩なジャンルで活躍するご夫婦のユニットtupera tuperaによる“tupera tuperaのかおてん.”の2本立てになっています。

どちらの展覧会も見どころがたくさんありますが、オリジナルグッズも要チェック。さらに、オリジナルのカフェメニューもおすすめなのです!
「PLAY!」のすぐ近くには、昭和記念公園や以前ご紹介したファーレ立川もあるので、そちらも合わせてのんびりと休日に訪れてみてはいかがでしょうか。

 PLAY! MUSEUM  
https://play2020.jp/  


オンラインにてミュージアムショップが再開

2019年秋に東京都美術館で開催され、その後は愛知県美術館に巡回、今年3月28日からは神戸市立博物館での開催が予定されていた“コートールド美術館展 魅惑の印象派”。残念ながら新型コロナウイルスの影響で、神戸会場での開催は中止となってしまいました。

マネの《フォリー=ベルジェールのバー》やルノワールが第一回印象派展に出品した記念碑的作品《桟敷席》をはじめ、約20年ぶりに来日したコートールド美術館の珠玉の名品の数々も各会場で好評を博していましたが、同じくらいに好評を博していたのが、コートールド美術館展公式オリジナルグッズ。糸の中に隙間のある中空糸を使ったオリジナルTシャツや生地も縫製もプリントも日本製にこだわったオリジナルのトートバッグなど、ここでしか買えないアイテムが多数取り揃えられていました。神戸会場で購入するのを楽しみにしていた方も多かったそう。

そんな期待に応えて、6月30日(火)までの限定でオンラインショップが開店することとなりました!
どのアイテムも素敵で目移りしてしまいますが、なかでも注目したいのが、B2ポスター。「今の時代にポスター?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこちらが今回のショップで特に人気が高かったアイテム。ショップの担当者さんより、こんなコメントを頂きました。

コートールド美術館展では、18種類のポスターを制作するという、ある意味、無謀な挑戦をしました。企画展覧会のショップでは、世界的にも前例の無い事だったと思います。英国のコートールドチームからも、絶賛されたB2ポスター。彼らからは「最高のクロッピング」とポスターならではの、「画像を切り取る意味」を褒められました。新しい視点から作品と向き合えるうれしさがあります。

そのままピンナップするもよし、額装するもよし。おしゃれなポスターで部屋を飾ってみませんか。

“コートールド美術館展 魅惑の印象派” オンラインショップ
https://courtauld.shop/  


皆さまからの質問大募集!    

「デートにピッタリの美術館は?」「カフェがオススメの美術館って?」という具体的な質問から、「現代アートって、何が面白いの?」「何であんなに美術品って高いの?」「ピカソってすごいの?」という誰にも聞けなかった質問まで。
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とに~/アートテラー
美術の魅力をわかりやすく、面白く伝える、世界でただひとりの”アートテラー”。よしもと芸人時代に培った話力と笑いのセンスで、アートを語ります。日本を代表する数々の美術館で、公式トークガイドを担当。著書『東京のレトロ美術館』(株式会社エクスナレッジ)『ようこそ! 西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』(誠文堂新光社)が好評発売中。
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