田中みな実、姫野礼香の修羅場について語る【GINGER独占取材】

コロナの影響で放送が中断していた土曜ナイトドラマ「M 愛すべき人がいて」が、ついに先週から再開(第4話)。田中みな実さん演じる姫野礼香が、さらにパワーアップしてテレビ画面に戻ってきた! 全7話、最終回まで残り3話。アユとマサの行く末はもちろん、礼香の動向が気になって仕方ない——という方も多いことでしょう。


第4話が放送された翌日、実は、すでに全出演シーンを撮り終えて、いち早くクランクアップしたみな実さん。まさに最後のシーン撮影を終えた直後にお会いして、GINGERが独占インタビューさせていただきました! ドラマの裏話、女優 田中みな実の心情・・・まるっとお届けします。

インタビュー/GINGER編集部

礼香さんは、良くも悪くも注目される役どころ

©テレビ朝日/AbemaTV,Inc.  

― まさに今日クランクアップされたということで、お疲れ様でした! ドラマの撮影が再開すると聞いたかと思いきや、もう終わりとは!

「そうなんです、再開してから一気に駆け抜けるように撮影が行われて、あっという間に終わってしまったかんじですね。ただ、(ステイホーム期間で中断があり)こんな長い時間を空けて連続ドラマの撮影が行われることって、あまりないじゃないですか。何だか、2つの短編を撮ったような気分ですね」

― 中断していた約1ヵ月を挟んで、何か現場に変化はありましたか?

「台本は全7話分すべていただいていたんです。でも、中断していた間に、(脚本を担当している)鈴木おさむさんがいろいろひらめいちゃったそうで、かなりセリフの書き換え、書き足しがありました。礼香の場合・・・奇行にさらなる拍車がかかっていました(笑)。

たくさんの人が集まるシーンなどは一部おとしていますが、後半はよりパワーアップした内容になっていますし、キスシーンも普通にあります。ドラマですからね」

― みな実さんのステイホーム期間は? 役柄についてじっくり考えたりしました?

「いえ、完全にドラマから離れていました。・・・いつ再開できるかもわからないという状況でしたし、1回、忘れることにしました。

そうこうするうちに、オンエアが始まって。ドラマフリークな私としては、自分が出ている出ていないにかかわらず、『M』を含め新作ドラマのスタートが待ち遠しくて、普通にいち視聴者として放送を楽しみました。ある程度、再開したらこういうふうにしてみようかなと、考えはしましたが、現場に戻ってみないことには始まりませんからね」

― 放送されるたびに、“田中みな実、怪演!”と話題になり、検索ワードで上位になっていましたよね。“怪演”という文字をみて、どう思われました?

「うーん(笑)、そうなんだ~って。何だろう、鈴木おさむさんの脚本でああいう役を演ったら、きっとどなたが演られてもそう評価をされるのだと思います。役柄自体が奇怪。 注目していただけているとしたら、おさむさんの脚本に感謝ですから」 

女性としていろんなものを失ったんじゃないかなと思う    

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― そもそもこの役を引き受ける際に、迷いなどはありませんでしたか?

「原作(『M 愛すべき人がいて』幻冬舎刊)は、(著者の)小松成美さんとラジオでご一緒する機会があって読ませていただいていました。だから、(このドラマの)お話をいただいたときに『どなたの役ですか?』と聞いたら、『まだ決まっていない』と。うーん、誰なんだろう、とまた読み返して。そうしたら、原作にはいないオリジナルのキャラクターで、もしかしたら眼帯をしてもらうかもしれない——と聞いて、ちょっぴり拍子抜け。衣装のフィッティングの際、眼帯のフィッティングもお願いしますねって(笑)。

台本が届くまではどんな人物なのか想像すらできず、お色気なのか、淡々としゃべるようなキャラクターなのか。結局は、かなりエキセントリックな人物だったわけですけど。

最初は当然1話、2話分の台本しかいただけないわけで、そこから想像して作り上げるしかないですよね。どうしようかなぁ。う~ん、やってみないとわかんないやーって。そんな感じです」

— 礼香という人物の全貌が見えたときは?

「序盤から、ひとりエキサイトしているので。このまま突っ走るのか?・・・と思いきや、ひと息もつかず、どんどんギアを上げ、トップギアをさらに超え・・・。6話は、私、女性としていろんなものを失ったんじゃないかなと思うようなお芝居をした気がします。すさまじい回。お嫁にいけない(笑)」

— もしも礼香さんみたいな人が近くにいたら、どんなアドバイスをします?

「どれだけ想っていても、ダメなものはダメなんだと思うから、本当は『あきらめよう。他にいい人いるって』と言ってあげたいけど。だけどねぇ・・・それがわかっていたら自制できるわけで。

もうこればっかりは、自分のなかで区切りがつかない限りは、どうにもならないと思います。納得のいく落としどころが見つからないと、周りが何を言っても、2人が目の前であからさまに愛し合っていると見せつけられたとしても、それでもマサは私のことが好き!そう思い込まないとやっていけないのでしょうね。

そういう状態になってしまっている人のことは、しばらくは放っておいて様子をみます。言えば言うほど火に油。むしろ執着心に火がついちゃうと思うから」

姫野礼香のファッションとメイク

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― 礼香さんのファッションやメイクも気になりました。秘書なのに、赤いネイル!みたいな。

「マニキュアは、メイクさんから赤のマニキュアだと嬉しいです、と言われて。はーい、わかりましたって(笑)。すごく効いてましたね。雑誌の仕事でもあまりつけないし、アナウンサーの仕事にはふさわしくないし。赤にしてよかったと思いました。大変だったけど。落とすのに時間がかかりますよね、赤って。

メイクは、基本的にはセルフメイクでした。どのドラマもそう。いつものメイクと特に何かを変えたわけではなくて。でも放送されたものを観たら、ライティングの関係なのか、メイク感がけっこうしっかり出ていたから、実際はわりと薄めだったけど、休み明けからはさらにナチュラルにしました」

― 肌もツヤがキレイに出ていて、素敵でした。

「ツヤ、出てました? あれでもかなりマットめに作って、現場のメイクさんにたびたびおさえていただいていたのですが・・・。役柄的に可愛く見えたくないから、チークはほとんどなし。シェーディングっぽくみえるようなものをふわっと。身長も低いし、なんかこう迫力が出ないから、何を考えているかわからないような、能面のような、ミステリアスな感じを出したくって。そっか・・・ツヤね。田中みな実的にツヤを出したいという欲が出ちゃったのかもしれません(笑)。本当は、ツヤ玉は必要なかったのかもしれませんね。反省」

― ファッションについては? ドラマの時代設定は90年代ですよね。

「衣装に関しては、完全にスタイリストさんにお任せです。最初は時代背景に合わせて・・・と考えていたようですが、姫野礼香というキャラクターがすでに立っているので、ファッションは引き算されたのかなと。マッシュ(マッシュスタイルラボ)のお洋服をたくさんリースしていただき、そこに太ベルトや小物を合わせることで90年代のエッセンスを。展示会でオーダーしたものが偶然衣装で用意されていたことも! 放送されたあとに私服で着るのがちょっと恥ずかしい(笑)」

今夜、いよいよ第5話放送。気になる展開は・・・

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— このあと、礼香さんはどうなっていくのでしょう?

「4話のラスト、ウエディングドレス姿の礼香が『おはよう』と不敵な笑みを浮かべていましたよね。5話の冒頭では、MDやらCDやらが宙を舞います(笑)。

そして、予告にもなっていましたが、流川(白濱亜嵐)と礼香がキスを・・・え? そこ? そこと、そこが?みたいな展開です。男女としてのキスなのか? 礼香に惑わされているだけなのか? どう結託していくのか? まさか大浜社長(高嶋政伸)までもが!? 

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そして、物語の本筋であるアユとマサの関係性に4話のラストで大きな変化が訪れました。5話では2人の関係性がより強固なものになっていくわけですが、となれば、礼香さんの出番です(笑)。嫉妬心、マサへの執着、アユへの攻撃が今まで以上に過激になっていきます。想像をはるかにこえて。

アユとマサが仕事の関係を超えて、互いを認め、愛し合うことを赦すなど到底できず、どうにかして引き離したい。でも礼香ひとりではどうにもならないから、人を利用し、仕事上の立場を利用し、どんなことをしてでも、ふたりの邪魔をしていきます。

ドラマの撮影後、お家に帰ってお風呂に入るときに、どこかしらにアザが増えていることに気付きました(笑)。あれ、また増えてる。あー、あのシーンで机によじ登ったときのだな~みたいな」

― 撮影が終わり、寂しさも?

「帰り際、アユ役の安斉かれんちゃんに『今日で終わりなんですもんねー。寂しいです。これからも頑張ってくださーい」って言わました(笑)。彼女らしい。 お手紙やいただきものまでしてしまって、あっけらかーんとしているけど、すごくちゃんとしているんですよね、かれんちゃん。 

彼女の存在に、現場は本当に助けられました。天真爛漫で、ひょうひょうとしていて。連日の撮影でさぞ疲れているだろうと、心配して声をかけると、『え、全然全然。ふつーにはぁ~い、あははは(みな実さんがかれんさんの口調を真似て)』って、どこまでもマイペース。本当に不思議なコで、知れば知るほどクセになる。さっき別れたばかりなのに、私もう会いたくなってる!(笑)」


— 撮影自体は終了したものの、礼香さんは最終回の「最後の最後まで出ています」とのこと。アザを作りながら役に臨んだみな実さんの“怪演”ぶり、最後までどうぞお見逃しなく!  

インタビュー中に、あの“眼帯”のホンモノを見せてくれたみな実さん。3個ぐらい予備があるのかと伺ったら、これ1つしかないそうです! 


インタビューは、みな実さんのドラマ撮影の舞台裏、そして今後のお話へと続きます。次回の記事公開(6月27日)をお楽しみに。

土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』

『M 愛すべき人がいて』( 原作文庫本)

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