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TRENDLIFESTYLE

2019.09.08

それは愛?束縛される苦しみは・・・

ドッグラバーはそれこそ世界中にいて、かけがえのないパートナーとして愛犬と仲睦まじく暮らしています。パリの街にもそんな幸せそうな、飼い主&犬のカップルやファミリーがたくさん。その素敵な関係を、ちょこっと覗き見。今回は番外編、ノルマンディからお届けします。

夏休みが終わってしまった

今日はパリから離れて、ノルマンディ地方のカブールにいます。夏を過ごす場所として、フランスでは人気のエリア。もう夏も終わりの終わりですが、こんな街にいると、ちょっと浮かれてしまいます。

今回滞在した(ウソです)、グラン・オテルです。ザ・避暑で泊まりたいな、の素敵ホテル。夏の終わりの終わりで、人もまばら・・・。

おっ、このへんは、まだ人がいるな。残暑を楽しみ尽くしている皆さん、Bonjour! 今日もまだまだ暑いですね~

ん? そこの、白い毛皮の方?

あっつい・・・。(険しいお顔)

——シベリアンハスキーさん、シベリア生まれなだけに、暑いのは苦手でいらっしゃいますよね。お察しします。

あなたに何がわかるっての? 暑い日に毛皮着て出掛けたこと、あるわけ?

――毛皮は持ってません・・・。あの、シベリアからいらしたんですか?

ご先祖さまはね。ワタシは、ブルゴーニュ生まれ。ワインで有名なとこ。でもタイガ(Тайга́)って名前は、ロシア語なんだけどね。シベリア地方の針葉樹林のことらしいわ。

飼い主 ちょっとムッシュ、うちの子をナンパ? まだ2歳なんだから、困りますよ(笑)。

――あ、そんな。ちょっとおしゃべりさせてもらってます・・・(汗)。

飼い主 うちの子、おとなしいのよ。静かにお散歩するのが好きなんだから、あまり煩わせないでくださいね~。

違うの。(ささやき声。・・・というか腹話術?)

——え!?

うちのマダムって、過保護なの。ほんとはさ、こんなリードにつながれてノロノロ歩いてるのはイヤなの。わかってないのよ。

——走り回りたいって、言ってみたら??

つまらない顔とかしてアピールしてるんだけどさ、「あら、具合が悪いのかしら」って心配してくれちゃって、大嫌いな獣医さんのところに連れて行かれちゃうわけ。その獣医さんが「食事はドライフードだけに」とか余計なアドバイスするもんだから、真面目なマダムはドライフードしか食べさせてくれないの。はぁ~マドレーヌ、食べてみたい。(ため息)

今も、後ろで見張ってるんでしょ?(確認)

――はい、かなりしっかりと。マダムの娘さんらしき方も。

晴れてて気持ちいいわ~って、真っ昼間に連れ出されるんだけど。散歩は好きだけど、暑いから嬉しくないの。
ワタシは早起きだからさ、涼しい朝とかに、そこの大きな砂場(ビーチ)で思いきり走り回りたいのよ。カモメとか追いかけて遊びたいの!

おっと、マダムに聞こえてないよね?(確認)

――聞こえちゃったほうがよいのでは?

ダメよ! マダムは、良かれと思ってやってくれているからさ、傷つけちゃまずいわ。

聞こえてる?(確認)

――いえ、大丈夫そうです。(たぶん)

行きずりの人だから、いろいろしゃべっちゃったわ。そろそろ行かないと、怪しまれる。マダムに余計なこと、言わないでね。

さよなら。

――ご、ごきげんよう!

飼い主マダムは、マルセル・プルースト(20世紀の西欧文学を代表するフランスの作家。代表作は『失われたときを求めて』ですよ)のファンなんだそう。で、かつて彼が毎年のように夏を過ごしていたここカブールに、愛犬連れで訪れたんだそうな。ちなみに、プルーストが夏の常宿にしていたのが、さっきのグラン・オテルです(雑学)。

Portrait of the French novelist Marcel Proust. 1890s (Photo by Mondadori via Getty Images)

Licensed by Getty Images

そんなプルーストは、幼少時代に喘息の発作を起こして以来、花粉などの影響を心配した父親が、旅行や花に近づくことを禁じていたそうな。本当は田舎で遊ぶのが大好きだった少年だったにも関わらず・・・。
愛情ゆえの過保護が、実は本人の自由を奪っている可能性あり――。とプルーストが言ったかどうか定かではないが(←言ってないです)、それってマダムとタイガの関係にも当てはまるような・・・!
ま、プルーストは病弱だったから致し方ない部分もあったとして、タイガは元気な大型犬。マダム、愛犬の本音に気付いてあげてくださいね~。

とにかく、早く涼しくなって、お散歩が快適になりますように・・・祈ってます。

PHOTO=MANABU MATSUNAGA

TEXT=GINGER編集部

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