壇蜜さんの女観日記「Honey GINGER おかわり」最終回

壇蜜さんが今注目している、漫画に登場する主人公たちにフィーチャーする企画。これまでさまざまな作品を、壇蜜さんならではの視点で紐解いてきました。そして漫画をテーマにした連載は、今回で終わり。最終回の作品は、艦隊これくしょん−艦これ−「止まり木の鎮守府」。主人公たちの生態から読み解く女性のリアルな生き様とは?(編集部) 

艦娘「船と娘と戦の間に、人よりも人らしい心あり」(艦隊これくしょん「止まり木の鎮守府」ヒロイチ)後編

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「姉妹艦」というのはかつて同じ制作条件や目的で、違う日程で造られた船の記憶を持つ艦娘たちのことをいう(例えば戦艦大和がお姉さんで、戦艦武蔵が妹という設定などがある)。姉妹艦の艦娘たちは本当の姉妹のように仲良しで、お互いが守りたい、もう沈めないという気持ちも強い。演習なのに姉の帰りをハラハラしつつもじっと待つ妹もいるし、妹の船としての最期がトラウマになり、現在は妹べったりの姉がいたり・・・。ひとりっ子の私には何とも羨ましい展開ばかりだ。

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きょうだいで骨肉の争いをするあまり、大きな事件に発展することも現実にはあり得るが、やはり姉妹の仲睦まじい姿はどこか助け合って生きることの基本姿勢を見せられているような気がして、私自身もつい「後輩には優しくしよう。先輩は大事にしよう」と改まってしまう。戦いを控えた設定のせいもあるようだが、一緒の目的がある姉妹の絆は強く美しい。純粋に人を信じたりうぶで素直な気持ちに帰りたいときに手に取りたい本でもある。


今回をもって「Honey GINGER おかわり」は終了する。次回からは少し趣向を変えて何かクスリニヤリとするものを提供したい。この連載で多くの漫画を通して伝えたかったこと、それは「漫画を読んで影響を受け、心にコスプレを施すことで解決する事もある」ということだ。漫画は心の変身装置。どうか、女であることの辛さ楽しさをまんべんなく感じるためにうまく利用してほしいものだ。

壇蜜さんが読んでいたのはこちら!

『艦隊これくしょん -艦これ- 止まり木の鎮守府』
第1~5巻 好評発売中
作画/ヒロイチ
協力・監修/「艦これ」運営鎮守府
レーベル/電撃コミックスNEXT
発行/KADOKAWA

文/壇蜜

壇蜜
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壇蜜
タレント。さまざまな職業経験を経てグラビアデビューし、バラエティやトーク番組、ドラマ、映画でも活躍。独特の感性と表現力にも注目が集まり、執筆活動も多い。初の連作短編小説『はんぶんのユウジと』(文藝春秋)が絶賛発売中。
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