“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”は今?行ったつもりで楽しもう

こんばんは。アートテラーのとに~です。
皆さま、STAY HOMEしていますか? 4月に入ってから、必要な品を買いに行く以外はほぼ自宅で過ごしております。そのため、曜日感覚がだいぶ無くなってきました。今日って水曜でしたっけ?

さて、緊急事態宣言が発令され、さまざまな施設が休業を要請されている今、美術館もその例外ではなく、日本全国の多くの美術館が臨時休館しています。
もちろん展覧会も、のきなみ休止中。2020年「大本命の展覧会」と呼び声が高かった国立西洋美術館の“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”も、残念ながら当初の開幕予定日だった3月3日から2ヵ月経った今も開幕できていません。

そこで今回は、少しでも“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”の雰囲気を味わって頂くべく、会場の写真とともに展覧会に行ったつもりになれるような記事をお届けいたします! 無事に開幕しましたら、ぜひ実際の会場にも足をお運びくださいませ。

 “ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”ってそんなにすごいの?

イギリスを代表する国立美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー。年間来場者数は約600万人! 世界の美術館&博物館の入館者数ランキングでは、10本の指に入る人気のミュージアムです。

コレクション数は約2300点。これは、ルーヴル美術館のコレクション数38万点以上やメトロポリタン美術館のコレクション数300万点と比べると、かなり少ない数ではありますが(ちなみに、東京国立博物館のコレクション数は約11万7000点)、そのコレクションのどれもが一級品。まさに量より質、少数精鋭のコレクションです。

それだけに、実はこれまでにロンドン・ナショナル・ギャラリーがまとまった数の作品の貸し出しに慎重で、英国外での所蔵作品展を開催すること自体、200年近い歴史の中で一度もありませんでした。“ルーヴル美術館展”や“メトロポリタン美術館展”など、日本では“○○美術館展”が数多く開催されてきたため、“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”もそのうちのひとつと思われているかもしれませんが、今回開催されるのは日本初どころか、世界初の“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”なのです!


やっぱり普通にゴッホが好き

提供:読売新聞社

今回の展覧会の出展数は61点。そのすべてが初来日であり、すべてがスター選手です。たいていの“○○美術館展”には、バーターで来たような作品も多いのですが、今回の“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”に関しては、そういうことが一切ありません!

提供:読売新聞社

全部見どころといっても過言ではないのですが、特に見逃せない作品は、30数点しか現存しないフェルメール作品のうちの貴重な一点《ヴァージナルの前に座る若い女性》と、ルネサンスの超絶技巧ともいうべきカルロ・クリヴェッリの《聖エミディウスを伴う受胎告知》、もしくは、レンブラントがその絶頂期に描いたどや顔感あふれる《34歳の自画像》でしょうか。

フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》1888年  提供:読売新聞社

いや、やはりなんといっても一番の目玉は、ゴッホの《ひまわり》ですね。ゴッホは共同生活を送る予定だったゴーガンの部屋を飾るため、4点の《ひまわり》を描きましたが、この《ひまわり》はそのうちの最後に描かれたものとされています。花瓶に生けられたひまわりを描いた作品の中ではもっとも多い15本のひまわりが描かれており、花瓶に『Vincent』とサインがあるのも大きな特徴です。
黄色いひまわりに、黄色い花瓶。そして黄色く明るい背景。黄色づくしの画面に眩しさを感じること請け合い! 南仏アルルの光が感じられる1枚です。


グッズも見逃せない!

展覧会のもうひとつのお楽しみといえば、展覧会オリジナルグッズです。“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”の特設ショップには、多彩なグッズが取り揃えられています。

©2020 San-X Co., Ltd. All Rights Reserved.

なかでも見逃せないのが、大人気キャラクター『すみっコぐらし』とのコラボした、てのりぬいぐるみ。ゴッホの《ひまわり》やフェルメールの《ヴァージナルの前に座る若い女性》、レンブラントの《34歳の自画像》を含む5点の名画に、しろくまやとんかつが扮しています。てのりぬいぐるみの他にも、ミニタオルやシールが発売されているので要チェックですよ。
※てのりぬいぐるみの購入は、会場、オンライン(日テレ屋web)ともにひとり1種2個までとなっています。

〈左〉ブローチ¥4,400(税込)、〈右〉イヤリング¥3,850(税込)

また、GINGERweb読者の皆さまにおすすめしたいのが、パルコプロデュースによるコスチュームアクセサリーブランド「アトリエ染花」とのコラボアイテム。ゴッホの《ひまわり》からインスピレーションを得て制作されたというブローチやイヤリングなどが販売されています。こちらのコラボアイテムに関しては、ミツカルストアからも購入が可能! 展覧会の開幕が待ち遠しい方は、ひまわりのアイテムを身につけて気分を上げてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、展覧会の図録も図録専門販売サイトMARUYODOから購入が可能です。

今はSTAY HOMEで“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”を楽しんで、開幕したらぜひ会場で楽しみましょう!

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
会場:国立西洋美術館
会期:未定~2020年6月14日(日)
開幕が延期となりました。開幕後も混雑対策のためチケットの販売方法や展示室への入場方法が変更となる場合がございます。
最新情報を展覧会公式サイト(https://artexhibition.jp/london2020/)で必ずご確認ください。


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美術の魅力をわかりやすく、面白く伝える、世界でただひとりの”アートテラー”。よしもと芸人時代に培った話力と笑いのセンスで、アートを語ります。日本を代表する数々の美術館で、公式トークガイドを担当。著書『東京のレトロ美術館』(株式会社エクスナレッジ)『ようこそ! 西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』(誠文堂新光社)が好評発売中。
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