2018年大和撫子になるために。お寺の正しいお参り作法とは?

日本人にとってなじみ深い神社とお寺ですが、違いを理解して参拝できていますか? 初詣でも行く機会があるお寺の参拝マナーは、心身を清めてお参りに上がるための最低限の礼儀です。ここでは、インドが起源の仏教の施設で、仏様を祀られている“お寺”の参拝方法をおさらいします。

お寺を参拝するときの作法


心を清める。これがお寺に参拝することの意味です。無心の祈りをささげて、心を清らかにし、日常の生活にもどる。そのために、参拝の作法も身につけておきたいものです。

①山門(三門)をくぐる。このとき本堂に向かって一礼する。 ……解脱(げだつ)の空間に入るという意味がある。
②手水舎(てみずや)で両手に水をかけ、水を手にとって口をすすぐ。 

 
お寺の参拝マナー①:お堂の外で祈る場合


①身なりを正す(帽子は取る)。
②さい銭を納める。
③鈴や鰐口(わにぐち)があれば鳴らして、仏様に自分が来たことを知らせる。
④合掌して、自分や縁のある人の今日ある命の安寧(あんねい)を願い、一日を無事に過ごせることの喜びを感謝する。お経や真言(しんごん)を知っていれば合掌のまま唱える。
⑤最後に「願わくはこの功徳(くどく)をもって、あまねく一切(いっさい)に及ぼし、我等と衆生(しゅじょう)と皆ともに仏道を成(じょう)ぜんことを」(『妙法蓮華経』の句)と唱えてもよい。
⑥一礼して退く。


お寺の参拝マナー②:お堂の中で祈る場合


①身なりを正し、仏像の前に座る。
②香がたいてある場合は、焼香をする。回数は一般的には3回。大勢がいる場合は1回でもよい(一度に取って3回に分けて香を落としてもよい)。
③自分の宗派の念珠(ねんじゅ)/数珠(じゅず)を手にして、合掌して祈る。祈り方はお堂の外の場合と基本的には同じ。
④一礼して退出する。

茂木貞純
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茂木貞純
国学院大学神道文化学部教授。専門は神道祭祀学、戦後神道史。著書に『日本語と神道』(講談社)、『「新日本建設に関する詔書」考』(『国学院雑誌』107巻)などがある。古宮神社(埼玉県熊谷市)宮司。
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