セントパトリックス・デーとアイリッシュブレックファースト

3月17日はアイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリックを祝う日。アメリカではアイルランド系の人々を中心に、そこら中でパレードが行われたり、朝からアイリッシュパブに行ったりと賑わいます。
この日のパブでのお目当は、もちろん真っ黒なギネスビールですが、それ以外にコーンビーフやアイリッシュシチュー、そしてボリューム満点のアイリッシュブレックファーストがあります。食べきれないくらい豪華なアイリッシュブレックファーストを、濃いめのミルクティーといただくのは、この日の楽しみでもあります!

セントパトリックス・デーのシンボル

セントパトリックス・デーのシンボルと言えば、まず「緑」色が思い浮かびます。これは「エメラルド色の島」と呼ばれるアイルランドの色であり、また聖パトリックのシンボルであるシャムロック(三つ葉のクローバー)の色で、アイルランドの象徴的な色。ですから、セントパトリックスデーには、街中が緑に染まります。
他には、ハリーポッターの映画でもお馴染みなった、妖精レプラコーンも、古い妖精伝説がたくさん残るアイルランドの象徴としてデコレーションに飾られます。また、春の訪れと関連づけられるこの日は、そんな解放的な喜びも大きく、この時期にアイルランドの丘に咲く、春の到来を告げる花、ダッファデルも欠かせません。

アイリッシュソーダブレッド

ソーダブレッドはアイルランドの伝統的なパン。イースト菌ではなくベーキングソーダ(重曹)で膨らませて作る無発酵パンなので、驚くほど簡単に作れます。砂糖の分量を増やしたら、スコーンぽく、逆に砂糖やレーズンを入れなければパンとして使える、アイリッシュブレックファーストに欠かせない一品です!

材料:薄力粉(あれば全粒粉)300g、ベーキングソーダ小さじ1/2杯、ベーキングパウダー小さじ1杯、塩小さじ1/4杯、砂糖大さじ3杯、卵1個、サラダ油大さじ2杯、牛乳大さじ2杯、ヨーグルト120ml、レーズン1/2カップ、キャラウェーシード(あれば)小さじ1杯 

作り方:オーブンを180度に予熱する。ボウルにすべての材料を加え、ゴムベラでざっくり粉っぽさがなくなる程度に混ぜ合わせ、必要なら手を使ってボール状にまとめる(混ぜすぎないように注意)。
水分が足りない場合は、牛乳を大さじ1杯ずつ加えて調節する。
上から十字の切り目を入れ、油をうっすり塗った鉄板の上にのせ、竹串に何もついて来なくなるまで30分程焼く。あみ棚の上に移し、冷ます。

アイリッシュブレックファーストティー

アイリッシュブレックファーストには、コーヒーよりもアイリッシュブレックファーストやイングリッシュブレックファーストと言った濃いお茶がオススメ。
これはアッサム茶やセイロン茶を中心に混ぜ合わせたブレンドで、香りが強くコクもしっかりあるので、たっぷりのミルクを入れて飲みます。
「ブレックファースト」と名のごとく、ミルクたっぷりで朝食にピッタリのお茶なので、セントパトリックス・デー以外の日にもオススメです。

家庭でアイリッシュブレックファーストにチャレンジ!

以下のメニューを参考に、家庭でもアイリッシュブレックファーストを作ってみましょう!

【メニュー】
・好みのフレッシュジュース
・トーストにバターと好みのジャム(あればトーストの代わりに、アイリッシュソーダブレッド・レシピ参照)
・ソーセージ
・ベーコン
・卵(スクランブルエッグ、目玉焼きなど好みで)
・マッシュルームのソテー(好みの大きさに切り、オリーブオイルで炒めて塩・胡椒で味付け)
・トマトのグリル(厚めにスライスしてオリーブオイル、塩・胡椒をかるくふり、トースターでグリル)
・ジャガイモのソテー(塩ゆでした後、焼き色が付くまでフライパンで炒め。塩・胡椒で味付け。皮はあっても無くても)
・コーヒーまたは紅茶(あればアイリッシュブレックファーストティー)、濃いめに淹れてたっぷりのミルクを加える。

写真・文/ブライデン陽子


ブライデン陽子/料理研究家
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ブライデン陽子/料理研究家
料理研究家。1991年に渡米。インテリアデザイナーとして数々のスペースを手がけた後、Yoko Design Kitchen を立ち上げる。ハーバード大学でリサーチアシスタントを務める他、 料理教室、レシピ開発など幅広い分野で活動。世界中を旅して得たルールに拘束されない自由な発想とスタイリッシュな料理が人気。
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