「違いのわかるひと」がモテる理由とは? スタイリスト青木貴子がナビ

いい女になりたいという気持ちを誰もが強く抱いているけれど、具体的にはどうしたらいい? 恋も仕事もおしゃれも、自分にフィットするスタイルを模索中のアラサー世代。
素敵な先輩女性の声に耳を傾けて、“これから” の自分について考えてみませんか?
女性ファッション誌や広告で活躍する傍ら、エッセイストや料理家としても知られる青木貴子さん。「大人のいい女に必要なこと」をテーマに、青木さんが考える“魅力的な女になるためのヒント”を書いていただきます。

必読の隔週連載、今回は“違いのわかるひと”について。言葉の選び方や心の持ち方を少し変えるだけで、人の印象は大きく変わります。「違い」を知る素敵なひとは何を選ぶのか、それが分かればなりたい女性に一歩近づけるはず。

一緒のようで、そうではないこと

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しあわせなひと、そうでないひと。ラッキーなひと、そうでないひと。モテるひと、そうでないひと。この対比において、前者はみんなが望むあり方、後者はだれもが望まないあり様。できればみんな前者でありたいですよね?
物事、すべてに原因があって結果がある。大きく違うこの人物像を作る因子はたくさん存在しますが、その差を作る要因をひとつでも多く知っていたら、より楽しく幸せな気持ちで過ごせます。
今回は数ある要因のなかでも大切な「違いがわかること」について。“一緒のようで、そうではないこと”その「違い」、あなたはどう受け止めますか?

「ワガママ」と「自由」、その違い

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自分の気持ちを大切にしたい。その根本は一緒のようで、大きく違うのが「ワガママ」と「自由」。「ワガママ」とは相手や周りの意を介さず、自分だけの視点で物事を捉え、身勝手に自分のしたいことをしたいようにすること。「自由」は他の束縛を受けずに、自分の思うままにふるまえること。
あれ?“思い通り”ならやっぱり一緒じゃない?と言われてしまいそうですが、自分以外から自由であるためには、周りのことをちゃんと考え理解することが必要になってきます。そのうえで、“思い通り”を貫けるか冷静に分析、何が起こっても責任を果たせる!と判断した結果得られるものが「自由」。こう書くとムズカシイことのように聞こえちゃいますが、ようは自己中心的な考えだけでなく、相手や周りの言っていることとか空気を自分のなかに取り込んだうえでの行動かどうか。そこで「ワガママ」と「自由」の違いが出てきます。
ワガママなひとは嫌われるけれど、自由なひとは憧れすらされるほど。その差って、“相手や周りにたいする理解力”があるかどうか、なんだと思います。

「これでいい」と「これがいい」、その違い

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表現の仕方として、「これでいい」ではなく「これがいい」って言った方が相手の受ける印象が良くなるよって話、聞いたことあるひとも多いかと思います。
「これで」より、「これが」のほうが、より意志をもって選んでいることを表現できるから。「これで」は、たくさんのなかのどれでもいいやって感じがするけど、「これが」は、たくさんのなかのたった一個に決め打ち!みたいな特別感が漂います。わかりやすく言うと「あなたでいいわ」より「あなたがいいわ」って言われた方が格段に嬉しいでしょ?たった一文字「で」と「が」の使い方が違うだけで、相手に与える印象はう~~~んと!違ってくる。言葉選びはとっても大切。相手を気持ちよくさせる会話術を持っていたら、確実にそのひとは好感を持たれます。言葉選びに必要なのは“豊かな表現力”。それを身に付けるには、鈍感でいてはダメ。ちょっとした言葉の使い方に関心をもって、丁寧に言葉を選ぶように心がけると表現力はアップします!

また、一文字入るだけで意味合いが違ってくる言葉もあります。「心配する」と「心を配る」。使っている漢字は同じだけれど、意味合いがちょっと違う。「心配」は先行きを気にして、心を悩ませたり、気にもむこと。気にかけて面倒をみること。「心を配る」は周囲の物事に注意を払ったり、配慮したり、あれやこれや気をつけること。
「心配」はちょっとハラハラした余裕のない切羽詰まった感じ。「心を配る」は思いやりの気持ちがプラスされて優しさがにじみ出る感じ。気がかりなことに、どうしようと考えを巡らせるだけよりは、思いやりを+αして心配事に対して何が出来るかを考えられるほうが素敵だと思いませんか?「心配する」だけなのか「心を配る」ことまで出来るのか、その「違い」は“思いやりを持てる”かどうか。

「我慢」と「努力」、その違い

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「我慢」と「努力」、物事を達成するとき、もっと簡単にいうと思ったことが実現出来ないとき、あなたがしなきゃ!!と思うのは、さてどっち?
何かが滞っちゃうときって、どっかが足りてない場合が多い。そこは埋めないと、願望は成就されない。「我慢」はそこに踏みとどまってやり過ごすこと。ときにツラさを伴います。いっぽう「努力」は別の次元に行くために必要な術を手にすること。目の前の問題から逃れることが出来ないなら、どっちかを選ぶしかない。だとしたら止まっているより、動いていったほうが心の在り方がラク。なぜなら状況は確実に変化していくから。「我慢」はネガティブになりやすく、「努力」はポジティブに向かいやすい!
ポジティブな思考を持ってコトをなすと、結果はぜんぜん良くなってくる。どうせやらなきゃいけないんだったら(たいていのことはやらないと終わらないです、笑)、「努力しよっ」とか「わたしって偉い!努力してんじゃん」って思った方が気がラクになる。そうこうしていくうちに問題は我慢している時より数倍早く、達成や解決に向かいます。そう、状況をツラくするかラクにするかの違いは“ポジティブに考えられる”かどうか(たったそれだけ!)にかかっているんです。

ここまで、いろいろな“一緒のようで、そうではないこと”を挙げてきました。結局伝えたかったのは、自分のなかにある思いや考えは、物事の捉え方や伝え方でぜんぜん「違った」ものになるってことです。自分一人で生きていけるわけじゃないから、他者とのちょっとした「違い」を自覚している方が幸せになれたり、ラッキーな場面に会えたりするパーセンテージがあがってきます。
「違い」をわかるキーワードは“相手や周りにたいする理解力”、“豊かな表現力” 、“思いやりの心”、 “ポジティブな思考”を持つこと。最初に語った前者のひと(しあわせで、ラッキーで、モテる!)になれる因子はまさにこれ。そんなキーワードを心に持ったひとは、かなりかなぁーり魅力的。そう、目指したいのはこんな「違いのわかるひと」。

文/青木貴子


青木貴子/スタイリスト
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青木貴子/スタイリスト
ファッション誌、広告などで幅広く活躍する人気スタイリスト。著書『センスは「ある」ものではなく「磨く」もの おしゃれ方程式』(PHP研究所)では、役立つおしゃれハウツーを指南。お気に入りレシピと器について綴った料理本『友だちを呼ぶ日のごはん、わたしのごはん』(扶桑社)も人気。ファッションに関するインスタグラム(@takako_aoki_stylist)を開始。ぜひフォローを!
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