モヤモヤ、ウツウツ・・・ぜんぶココに行けば解決できます

ここ日本でも、サウナを愛する“サウナー”が増殖中なことをご存じでしょうか? 脚本家 岸本鮎佳さんがサウナへの愛を語り尽くす連載「サウナヴィッチ」。あなたもサウナの魅力を知って、ぜひ愛好者の仲間入りを!(編集部)   

悩んだら、サウナに行け!

「そんなこと言っても、私はサウナよりも岩盤浴派だし〜だって、サウナって息苦しいし〜」
って言ってるサウナバージンは多い。

2年前、私もまったく同じことを言ってた。

サウナ室に入った瞬間のむほっ!とするような息苦しさ。

しんどい。無理。

その点、岩盤浴は息苦しくないし、ゆっくり寝ながら入れるし、でも、代謝上がるし、最高。って思ってた。

サウナの勝ち目なんて絶対ないと思ってた。

でも、サウナヴィッチになった今となっては、岩盤浴はほとんど入らなくなってしまったくらいだ。

2年前何の趣味もなかった私は、仕事とプライベートの切り替えが苦手だった。

ある時、失恋して、友達と飲みに行って話を聞いてもらった。

でも1人になると、何か物足りなさや、消化できてないモヤモヤが、心の中にあった。
友達では満たされない何か・・・かと言って、誰かテキトーな男と遊ぶのも違う。

そんな時、近所にある昔ながらの銭湯に行った。

勿論、サウナに入った。

昔ながらの銭湯のサウナは、なんとなく女性には嫌煙されがちかもしれない。

大抵のところは、サウナは別料金。
靴箱の鍵を受付で渡すと、サウナキーが渡される。

それをサウナ室の穴に引っ掛けてドアを引く。

これが、昔ながらの銭湯サウナのスタイル。

スーパー銭湯では味わえない、誰もいない小さなサウナ室。

何もせずにただただ、目を閉じる。

汗がじんわり額に滲んでくる。

アイツの顔が思い浮かぶ。

何故こうなってしまったのか、考える。

ただただ、自分と向き合うだけの贅沢な時間。

そう言えば、家の風呂にもスマホを持ち込み、YouTubeを観ている私は、こういう時間がなかったかもしれない。

サウナに入って3分くらいで、考えることがバカらしくなってくる。ただただ、自分の身体と向き合い、汗を出す時間。

あと1分我慢したら、出よう。
そう思って、ただ時間と体力だけに集中する。

限界に達し、サウナ室を飛び出し、急いでシャワーで汗を流す。

そして、水風呂へ。  

熱い世界から、一気にクールダウン。徐々に頭が冴えてくる。脳味噌までもキンキンに冷えてくる。

その直後、最高の気持ちいい瞬間が訪れる。
お母さんのお腹の中にいた時の感覚ってこんな感じなんだろうか。

水風呂から上がり、ベンチで休憩。

もう、この頃には、悩みなどどーでも良くなる。
本当に、どーでも良くなる。

こんな事で悩んでんの勿体無いとすら思う。

それくらい、この気持ちよさは、何事にも勝るのだ。

嘘だと思うなら、やってみて。

もう、サウナはおっさんのものじゃない、現代をたくましく生きる私たち女性のための究極のストレス発散方法だ。

文/岸本鮎佳

岸本鮎佳/脚本家
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岸本鮎佳/脚本家
脚本家・劇作家・演出家・女優。演劇ユニット「艶∞ポリス」主宰。女性独特かつ綿密な人間観察を土台に作り上げる会話劇を得意とし、笑いを織り交ぜたスタイリッシュな作風で幅広いファンをつかむ。主宰する舞台では、脚本、演出、出演をこなし、近年は映像の脚本も手掛けるなど、その多彩な才能を発揮。InterFM897のレギュラー番組 岸本鮎佳と渋江譲二「艶っぽい夜」(毎週木曜23:00~ / https://www.interfm.co.jp/tsuya )も大好評。10月スタートのドラマパラビ「だから私はメイクする」(テレビ東京)で監督を務める。
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