【お金の常識チェック】常連店の会員サービスで、あと1万円買い物をすれば来年から割引率が1%上がる。本当にお得?

近所のスーパーやよく買い物をするネットストアなど、みなさんにも行きつけのお店が何軒かあるのではないでしょうか。複数の店でバラバラと買い物をするなら、常連店を決めてポイントを集約して効率よく使いたいもの。常連店の会員になり、お買い物を繰り返しているとよくあるのが、「シルバー会員」「プラチナ会員」など、買い物の累計金額に合わせて割引率が上がるなどのサービス。今月中にあと1万円買い物をすると、割引率アップ! なんてセリフに、思わず買えるものを探したりしていませんか? その追加の買い物、本当にお得と言えるのでしょうか…。 公認会計士、平林亮子さんから学ぶお金講座。今回のテーマは、「割引率」。お金の基本をおさらいして、正しい判断でお買い物をしましょう。

「あと○○円購入で、無料サービス」あなたは買う派?

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【問題】
1年間で50万円ほどの買い物をする近所のスーパー。
現在の割引率は1%、
あと1万円買い物をすれば来年から2%になる。
1万円使う、使わない、お得なのはどっち?

「あと1000円買い物をすると駐車場代が無料になる」
「1万円以上買うと送料無料サービス」
こんな言葉につられて、ついつい余計なものまで買ってしまう。そんな経験はありませんか?
もちろん、そういう無駄遣いもまた楽しからずや。
でも、たまには少し冷静に計算をしてみることも大切です。
1年間で50万円ほどの買い物をするスーパーで、割引率が1%から2%になったら、どれくらいお得でしょうか。
1%のときの割引額=50万円×1%=5000円
2%のときの割引額=50万円×2%=1万円
ですから、お得になるのは、両者の差である5000円。
そうだとすれば、5000円得するために、1万円を使うのはもったいないですよね。結局5000円の無駄、ということです。

無料サービスを受けるための追加の買い物に要注意

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1万円払う価値があるとすれば、1%から3%にアップする場合やそのスーパーで100万円以上の買い物をする場合のみ。
割引率1%アップという言葉に踊らされてはいけないのです。他にも、「500円の駐車場代を無料にするためにあと1000円買い物をする」「400円の送料を無料にするために400円以上の余計な買い物をする」なども、計算上はすべて無駄遣い。このような出費を重ねていけば、いくらお金があっても足りません。「駐車場代だけはどうしても払いたくないから、絶対にあと1000円買う!」という価値観も否定しませんが、そのこだわりのために損を重ねてしまわないよう、気をつけてくださいね。

【答え】
使わない。「あと1万円」が割引額よりも高く、損することに。

平林亮子
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平林亮子
公認会計士。1975年千葉県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部地理学科出身。大学3年次在学中に公認会計士試験合格。 起業やプロジェクトのたち上げから、経営全般に至るまであらゆる面において経営者をサポートしている。 『決算書を楽しもう』(ダイヤモンド社)、『お金が貯まる5つの習慣』『<新版>相続はおそろしい』(幻冬舎新書)『レシートで人生を変える7つの手順』(幻冬舎)など、著書は監修も含めると50冊を超える。
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