年賀状の添え書きを、大人らしい美文字できれいに書くコツとは? カタダマチコの美文字塾

いよいよ12月も残りわずかとなりました。年賀状作りも佳境に入っている方が多いと思います。そこで今回は、GINGER読者サポーターさんから投稿していただいた手書きのメッセージを添削しながら、美文字のコツをお伝えしていきます。
字は下手ではないはずなのに、なんだかしっくりこない……そんなお悩みを解決! 年賀状には欠かせない添え書きを、きれいな文字でレベルアップさせましょう。

大人の女性らしい字とは?

まず最初のお悩みはこちら。

「字は綺麗と言われることが多いのですが、習字を子供の頃に習っただけなので、大人の女性らしくサラサラっと書けるようになりたいです」(石津恵里さん)

柔らかい線が女性らしい石津さんの字。でも、字の大きさに対して字と字の間のスペースが大きいように見えます。余白が多いと一文字ずつ独立して見え、繋がりのある文章として捉えづらくなりがち。定規で線を引いてみるとよくわかりますが、字の中心がずれていることもその原因のひとつです。先に書いた字の中心を意識してまっすぐ書くように心がけてみてください。
そして、少し上級テクニックになりますが、ひらがなを続けて書く「連綿(れんめん)」を取り入れると、更に大人っぽく見えます。横書きにの文章には連綿は使えませんが、縦書きの「~ます」など、比較的簡単に書ける箇所に取り入れてみるといいですよ。

温かみのある字とは?

続いてのお悩みはこちら。

「今年もよろしくお願いします、という文字に、もっと温かみを持たせるにはどうしたらいいでしょうか? 字はきれいだと誉められることもあるのですが、自分の字に温かみがあるのか不安です」(はるちゃんさん)

堂々とした書きっぷりが印象的な、はるちゃんさんの字。勢いがあっていいですね。でもその勢いが強さとなって現れ、女性らしい温かみから少し遠ざかっているようです。
線の強弱を意識することで、もっと柔らかい印象にできますよ。ボールペンでも、年賀状のような厚さのある紙のときは、比較的簡単に強弱をつけることができます。紙が薄いときは、柔らかい下敷きを使うこともおすすめです。一本一本の線を丁寧に書くことを心がけてみましょう。
また、ひらがなと漢字が同じ大きさになっているのも、豪快な印象を与える要因です。ひらがなは漢字よりも小さく書くといいですよ。

ちなみに、おめでたい賀詞や添え書きには、区切りを表す句読点は付けない方がいいとされています。気をつけてみてくださいね。

改行が苦手です・・・

最後のお悩みはこちら。

「改行するのが苦手なのでご指南いただきたいです」(Shokolateさん)

こちらは「素敵な一年になります様に」と「今年も宜しくお願い致します」のふたつの文章で成り立っています。二行に収めるのがいちばん見やすいと思いますが、年賀状という限られたスペースに文章を書く時はなかなか自由が利かないものです。
Shokolateさんの場合、改行した先頭の文字の位置、2行目と4行目の位置を揃えると見やすくなりますよ。
また、行間がすべて同じように空いています。ふたつの文章の区切りをはっきりさせるために、「なります様に」と「今年も宜しく」の間は、少し大きめに空けてあげましょう。
文章の最後にある「♡」や「☆」のマークは可愛いのでお友達にはいいですが、少々ラフな印象を与えることもあるので、ご親戚や会社関係の方には控えた方が、大人の女性らしさが伝わるかもしれませんね。

ほんの少し意識するだけで、文字の見栄えは大きく変わります。いつもは気に留めず書いていた文字たちに、ちょっぴり気持ちを込めてあげてみてください。きっと自分の字がもっと好きになり、自然と綺麗に書けるはずです。

文・イラスト/カタダマチコ

カタダマチコ
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カタダマチコ
7歳から書写教室に通い始め、高校二年生のときに文部科学省後援硬筆書写検定二級取得。ブランクを経て、現在は一級取得に向けて勉強中。Instagramアカウント(@machiko798)ではその美しい文字と絶妙なセンスを披露し、人気急上昇中。神谷慎軒書写技能研究所所属。
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