心の栄養補給!買い物や散歩の途中に楽しめるパブリックアートまとめ②

緊急事態宣言により、多くの美術館が休館中の今。少しでもアートに触れて、心の栄養補給をしたいもの。

そこでこの記事では、アートを面白く、わかりやすく語る「アートテラー」のとに~さんが現在GINGER誌上で連載中の「#0円アート写真館」から、買い物や散歩の途中に楽しみたいパブリックアートを厳選してご紹介します!

カウントダウン時計をご覧の皆様

TBS放送センターに隣接する広場にちょっと・・・いや、だいぶ変わった時計台があります。

実はこれ、TBSのとある生放送特番のために制作されたアート作品。作者は、オーストリアが生んだ異端の天才芸術家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー。あの宮崎駿さんが敬愛するアーティストです。
その生涯を通じて「自然との調和」を訴えたフンデルトヴァッサー。この作品もただの時計台でなく、絶えず水が循環しています。その水により植物が育ち、流れ着いた先の池では金魚が元気に泳いでいます。

作品名は《21世紀カウントダウン時計》。今は表示が消えているデジタル数字の部分はかつて、21世紀、つまり2001年1月1日の始まりまでをカウントダウンしていたのだそう。
なお、アナログの時計盤は21世紀に突入した今も現役です。


どう見ても天使なんかじゃない!?

JR川崎駅近くにあるミューザ川崎。そのエントランス部分に、何やらオタマジャクシに足が生えたような不思議なオブジェがちょこんと立っています。

その名も《コンチェルト エンジェル》。どう見ても天使なんかじゃないですけど。
こちらはミューザ川崎内にあるシンフォニーホールで演奏される音楽をイメージして制作された作品で、作者は日本の現代アートを牽引する芸術家・鴻池朋子さん。

ちなみに奥に見える白いオブジェ《マザー フォレスト》も鴻池さんの作品。こちらは座ることのできる彫刻作品で、人が座った姿がリスやチョウ、テントウムシに見えるというものになっています。


実は奥深い作品です

府中市民の憩いの場、府中の森公園にある《地下のデイジー》。一見排水溝のようですが、実は戦後日本を代表する彫刻家、若林奮(いさむ)による美術作品。
デイジー=ヒナギクのこと。あまりに控えめなサイズゆえ、イージーに作られた作品かと思われたかもしれませんが、実は厚さ2.5cmの鉄板を123枚(!)重ねて制作されたもの。地表に出ているのは鉄板3枚分だけ。つまり、地下に鉄板120枚分が埋まっているのです。

この下に3mの鉄の塊があるなんて・・・想像するだけでクレイジー! 人もパブリックアートも、見かけによらないものですね。
とはいえ、作品の脇を通るほとんどの人は地下の姿に気づかないため、今日も素通りしていきます。それでもジッと耐え忍ぶ《地下のデイジー》。その姿を観れば、きっとエナジーが湧いてくることでしょう。


おうち時間にはこちらを♪

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GINGERweb取材班
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