何かを始めるときは「最初の20時間」がカギらしい

仕事でも趣味でも、「何か新しいスキルを身に着けたい!」と思ったときにまずハードルになるのが時間。思い立ったはいいものの、結局時間がとれずにずるずると時が経っていく……という人も多いでしょう。でも最初の20時間を意識するだけで、スキルアップがぐんと簡単になるらしいのです。

新しいスキルを身につけるための所要時間は?

出展:TEDx channel

作家のジョシュ・カウフマンは、娘が生まれてから多忙な日々を送っていました。育児と仕事の両立で、まさに忙殺されていたのです。

彼にとって、愛娘の世話は素晴らしい体験だったといいます。しかし学ぶことを生き甲斐としているカウフマンは、そんな忙しい生活の中でもどうにか新しいスキルを身につける方法を考える必要がありました。

彼はまず、新たなスキルを習得にかかる時間を調べはじめます。でも、見つかった答えは「1万時間」。フルタイムの仕事5年分に相当する膨大な時間を、育児と仕事のほかに確保できるはずがありません。

「まあまあ上手」レベルなら20時間で達成できる

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しかしは、カウフマンはここである事実に気がつきます。よく聞く「1万時間」という数字は、その道のプロや専門家になるための時間なのです。

そこで、次に彼は「まあまあうまくなるための所要時間」を考え始めます。ゼロの状態から、「なんか出来るようになってきたかも」状態になるまでの所要時間です。

カウフマンいわく、その数字は「20時間」。プロになるためには1万時間かかるものの、初期段階では上達が非常に早いため、「まあまあ上手」レベルであれば20時間で達成できてしまうというのです。

20時間というと、1日1時間あれば1カ月でおつりがくるほど。1日30分でも、1カ月半あれば達成できる時間です。かなり気が楽になります。

20時間でしっかり上達するためのコツ

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「20時間で上達できる!」といっても、がむしゃらに20時間頑張ればいいわけではありません。カウフマンはそのための4つのコツを紹介しています。

1つめは、スキルを分解すること。達成したいスキルをさらに細かいスキルに分け、もっとも効率的な学習方法を探ります。

2つめは、自己修正できるくらい学ぶこと。カウフマンは「学習しようとする分野について、3~5つのリソースを手に入れる」ことをすすめています。そのリソースを使ってスキルについて学び、練習しながら自分で間違ったところを修正できるくらいまで知識をつけるのです。

3つめは、練習の邪魔になるものを取り除くこと。どこでもいわれていることですが、練習中はテレビやスマートフォンなど、気の散る原因となるものは排除しましょう。

4つめは、少なくとも20時間は練習すること。「多くのスキルには、私が『苛立ちの壁』と呼ぶものがあります」とカウフマンは言います。この苛立ちの壁とは、スキルが身につかず「自分は間抜けなのではないか」と思い始めるあの自己嫌悪の時間です。それでも、決めた20時間をきっちりこなせば、糸口が見えてくるのだと彼は言います。

ちなみにカウフマンは、この20時間の法則に従ってウクレレの練習をはじめ、ちょうど20時間目にスピーチの会場でポップスメドレーを披露しています(彼の強みは、そのチャレンジ精神なのかも)。

何かを身につけるためには、始める勇気と続けるための意志の力が欠かせません。でも「まずは20時間」と決めてしまえば、やり抜ける気がしてきませんか? 

文/タカハシアスカ


タカハシアスカ/ライター
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タカハシアスカ/ライター
ヨーロッパ在住ライター&時間を見つけてはふらっと旅に出るウィークエンドトラベラー。 長期の海外経験で培った感覚で、アラサー女性に刺さるものをピックアップ。 日々ユニークなものを求めて、ヨーロッパ各国をうろうろしています。
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