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TRENDLIFESTYLE

2018.04.28

あのジョバンナ女史がウェブで再登板!人生を120%楽しむ方法を伝授します

『GINGER』本誌で3年にわたり連載された「お叱りBARの夜は更けて ちょっとアナタお着替えなさい!」。アラサー女子のおしゃれの悩みを、愛のある辛口コメントでバサッと斬って、人気を博したジョバンナ洋子(ひろこ)が、GINGERwebに再び降臨! ポジティブに生きる術を、アナタのメンターとなって楽しくアドバイスします。さらにジョバンナ女史の故郷であるとかないとかの、イタリアのワイン情報も掲載! さぁ、アナタも悩んで、読んで、飲み干して〜。

ジョバンナ洋子

新しい店はその名も「バール ディアモーレ」

ボナセ〜ラ〜♪ 皆さん、無事生きてたかしら? 昔の常連さんは知っていると思うけれど、ママをやっていた麻布狸穴町の店は半年前に閉めたのよ。まあ、よくある大人の事情。でも休んでる間にイタリアワインを揃えた新しいお店を準備したの。店の名前? 「Bar D’Amore(バール ディアモーレ)」、あえてベッタベタよ。今度は結構華やかな場所だから期待して。さ、今からオープンなの。お客さん、来てくれるかしらね。

ジョバンナ洋子

【第一夜】新米管理職になって、怖気づいているなら・・・

「ジョバンナさ〜ん、おじゃましていいですか」

あらアナタ、前の店にも来てくれたことあるわね?

「友達からジョバンナさんがまた新しいお店をオープンするらしいって聞いて。ようやく相談できます(泣)」

それはうれしいわ。で、どうかしたの?

「私、文具メーカーの商品開発室に勤めているんですが、4月にマネージャー職に昇進したんです」

あら、おめでたいじゃない! アナタ、見た目だと30代よね? 今、世の中的にもなんだか女性の力がようやく認められつつあるし、いい傾向だわ。

「肩書きがつくことは、これまでの頑張りが認められたようで、すごくうれしいんですけど……。同期も同じ部署にいるのでどう対応すればいいのか、人間関係に悩んでいて」

昇進あるあるね。どうしても立場が変わると、それまでのような気楽な関係でもいられないし。やっぱり所詮、仕事仲間は友達とは違うのよね。

「そうなんです。これまでだったら気持ちよくやってくれたことも、事務的な対応で返されたりで距離を感じて。部下の見る目が気になって仕事に集中できないんです」

そうね、私もこう見えて会社勤め時代があるからわかるわ。少なからずジェラシーもあるだろうし。でも、もう平社員時代のサークル感覚からは卒業なさい。それまでの関係に一線を引くことは簡単じゃないけれど、そこが大切。アナタは人生の次のステージに進んだの。

飾らずに、アナタらしく

「そうですよね、私がまだ仲良し同期気分から抜け切れてなくて、オロオロしている状態なのかも……」

毅然と自分の仕事に向かって向上しようという上司には、自然と部下がついてくるものよ。それには見た目も大切だわ。今日だって仕事帰りなんでしょ? そんな部屋着みたいな服じゃだめよ!

「え? この服、楽でいいんですよ。仕事をがっちりこなしていればじゃないですか」

何言っちゃってるのよ、今はそういう時代じゃないんじゃない? ジャケット着なさいとか、そういう堅いことではないけれど、その会社やチームの代表なんだから、部下がついていきたいと思うようなカッコよさと信頼感を自己演出したほうが、結果アナタも生きやすくなるのよ。

「大丈夫かな……、全方位に整えるのは結構しんどいですね」

そうね、役職を得るってそういうことよ。名誉と引き換えに、内側も外側もお手本となるような大人を目指さないと。最近の昭和なオジさんの失態とかも見ても、発言のセンスを含めて人格を見られているんだから。人の気持ちに鈍い人は生き残れないの

「そうですよね、一目置かれる発信力も必要だし」

そうね、SNSが浸透して良かったことは、みんなが嘘を見抜き、真実を見極める力を持ち始めたことだと思うの。仕事を通して何をなし得たいか、常に目的を明快にしておくこと。飾らず、正直に生きなさい
いけない、すっかり忘れたわ、最初のお客さんにはワインをサービスするんだったわ。“ま、一杯飲んでベッラ ヴィータ(美しい人生)よ”。

個性の演出はイタリアワインに学べ!

ピエロパン ソアーヴェ クラシコ DOC

Licensed by Getty Images

ワインのイメージって、おしゃれだし、ちょっと特別な時のものって感じかしら。例えばよく聞く「カベルネ・ソーヴィニヨン」はワインの銘柄なのか、ブドウの品種なのか、わかるかしら? 答えは赤ワインに使われるブドウの品種だけど、まあ、みんなそれさえ怪しいくらいの知識よね。
でね、仕事で出会ったイタリアのワインのあり方に惹かれて、私ももっと知りたくなったの。その土地にしか育たない土着品種で作られる、愛にあふれた個性豊かなワインばかりなのよ。大切なのは格じゃないの、本当の意味の質。イタリア人にとってワインは人生の一部っていうわ。ベッラ ヴィータを! 一緒にそんな風に楽しめるようになりましょ!

【今宵の一杯】
ピエロパン ソアーヴェ クラシコ DOC

古代ローマ時代からの長い歴史を持ち、イタリアワインの中でもとてもポピュラーな白ワインの銘柄、ソアーヴェ。ロミオとジュリエットで知られるヴェネト州ヴェローナ近郊のソアーヴェ村とその周辺が産地です。
ワイナリーの名前でもある「ピエロパン」は140年近くも続く老舗で、古くからソアーヴェを作り続けているソアーヴェ クラシッコ地区の代表的なワイナリー。このワインの銘柄は生産地区名からネーミングされたソアーヴェのなかでも質の高さを誇る「ソアーヴェ クラッシコ」。ブドウ品種は「ガルガネーガ」と「トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ」をブレンドしています。淡い麦わら色で、エレガントかつフレッシュ味わいが特徴。酸味と新鮮な果実味のバランスがいいので、シンプルな魚介の料理に合わせるのがおすすめです。
ちなみにDOCとは法律で定められた規定で、統制原産地呼称を意味するイタリアワインの格付け。生産過程でこの規定を満たしているワインしかDOCを使えません。

ピエロパン ソアーヴェ クラシコ DOC

Pieropan Soave Classico DOC
ヴェネト州
ガルガネーガ85% トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ15%
750ml ¥2,300(参考小売価格)

フードライナー
078-858-2043

TEXT=ジョバンナ洋子

ILLUSTRATION=ユリコフ・カワヒロ

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