【今さら聞けないマネー用語】リスクは付きもの?「株式投資」の基本のキ

株式やNISA・・・なんとなくわかっているつもりでも、ちゃんと説明できないものが多いマネー用語。そんなアラサー世代が知っておきたいマネー用語について、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生に、わかりやすく解説していただきます。


今回のテーマは「株式投資」について。その基本とリスクについて教えていただきました。

リスクについて知っておくことが大切    

株式に投資をするということは、その企業の一部を購入するというイメージです。株式に出資をすると、保有株式の割合に応じて経営参加ができ、儲けが配当金として配分され、売却をして利益を得るなどができます。
しかし、株式投資の場合、出資をしたお金は返ってくる保障はありません。

株式投資の教科書的な1冊に、「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス、日本経済新聞出版社、2011)という本があります。
この本の中で、株式市場のリスクには自分の意志で回避可能なものと回避不可能なものとがあるという説明がされています。

回避可能なリスクとは、株式を買う際に個別銘柄や業界などを自分で選択することです。
どんなに勢いがある企業や業界であっても株価が値上がり続けることはなく、それを当て続けるというのは個人投資家には非常に困難なことです。
そこで、特定の企業や特定の業界に投資をするのではなく、市場全体にまんべんなく投資することで個々の企業の浮き沈を中和することができます。投資対象の市場、たとえば日本市場全体の株価が上がっていくかどうかということに対して投資すればよいのです。具体的にはインデックス投資と呼ばれる、市場平均に沿うような投資信託商品や、ETFという上場投資商品を購入するということになります。

一方、回避不可能なリスクとは、市場全体の浮き沈みです。対策としては2つの軸があります。    

1つめは投資期間を分散する長期投資です。長期に投資して、浮き沈みのタイミングのリスクを分散するということです。
この値上がりの瞬間を狙って、世界中の金融関係者は日々しのぎを削っているのですから、情報も資本もツールももたない一般人がそれに立ち向かうのは無理な話です。それどころかプロの機関投資家であってもこの上昇を読みきることはできていないのです。この事実だけでも、株式投資は長期投資にすべきだと考えられます。

2つめは投資対象を分散する海外投資です。
最近はだれでも手軽に世界の証券を買うことができるようになってきました。日本の株式市場は低迷を続けています。少子高齢化の時代にどのように対応していくかの方針が見えていないため、経済の見通しも不透明です。株価は景気と完全に相関するわけではありませんが、長期的に見れば傾向は同じようになっていくものです。

未来のトレンドがどうなっていくかは誰にも分かりません。日本もアメリカも、最近は悲観的なニュースが多く、値上がりの材料はもはや残っていないように思えてきます。しかし、それ以外の市場に目を転じてみると世界経済はこれから成長をしていくところだということが分かります。この成長を反映するものに対して投資することが出来れば、成長の果実を得ることができるのです。

花輪陽子/ファイナンシャルプランナー
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花輪陽子/ファイナンシャルプランナー
外資系投資銀行に勤務後、ファイナンシャルプランナーとして独立。テレビや、Web、雑誌など多方面で活躍中。近著に『お金持ちになる女はどっち?』(PHP刊)公式ブログはhttp://yokohanawa.com/blog/
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