あの国民的漫画家のミュージアムでございまーす!うふふふふふ!

こんばんは。アートテラーのとに~です。

7月に入って都内の美術館が再開しはじめ、日常を取り戻しつつありましたけれども、中旬あたりから、再び新型コロナウイルスの感染拡大が心配になってきましたね。こういう状況下なので、無責任に「Go To Museum」と声に出しづらいところ。皆さま、美術館を訪れる際は、ぜひ最大限に用心に用心を重ねてくださいませ。

さてさて、先日、ちょっと変わった展覧会を観てきました。世田谷美術館で8月27日(木)まで開催予定の『作品のない展示室』。その名の通り、展示室に一切作品が展示されていない展覧会です。新型コロナウイルスの影響により、世田谷美術館では、この夏開催される予定だった展覧会が中止に。それならば、あえて何も無い展示室の窓から砧公園を観てもらおう。そんな逆転発想から生まれた展覧会です(観覧料は無料!)。いつもは展示品で溢れる展示室がガランとしている。なんともエモい展覧会でした。こんな光景が観られるのは、きっと今だけ。興味のある方は、散歩がてらに訪れてみてはいかがでしょうか?

さてさて、そんな世田谷美術館がある用賀駅のお隣の駅、桜新町に7月11日(土)、新たなミュージアムが誕生しました! 本日はその話題の場所を徹底ガイド。

「新しくできたミュージアムでございます」「よりぬきのグッズにも注目」「ゆかいなカフェ」の3本です。

新しくできたミュージアムでございます

桜新町駅から歩くこと7分。そこに、『サザエさん』を生み出した国民的漫画家・長谷川町子とその姉の毬子が集めた美術品を紹介する、長谷川町子美術館があります。今年で開館35周年を迎えるその美術館の真向かいに、長谷川町子生誕100年という記念イヤーである今年、分館としてオープンしたのが、長谷川町子記念館。漫画の原画や貴重な写真などの資料の数々を通じて、わずか15歳で日本初の女性漫画家としてデビューした長谷川町子の生涯を紹介するミュージアムです。

写真撮影が全面的にOKである1階の常設展示室には、原画をタッチパネルで閲覧できるコーナーや、カツオの気持ちになって(?)板塀にバーチャル落書きができるコーナーなど、思わず「うふふふふ」と笑みがこぼれるインタラクティブで楽しいコンテンツが多数用意されています。

また、2階の常設展示室で紹介されているのは、幼年期から晩年、そして没後にいたるまでの長谷川町子に関するさまざまな資料。それらの中には、記念すべき第1回の『サザエさん』の原画や『サザエさん』の初版本といった超貴重なものも。

『サザエさん』を観て育った全日本人必見のミュージアムです。

よりぬきのグッズにも注目

常設展示や企画展示をたっぷりと堪能した後に立ち寄りたいのが、購買部(=ミュージアムショップ)。

こちらには、ポストカードやB2ポスター、トートバッグなど、こだわりのグッズが多数取り揃えられています。

どのグッズもオススメですが、特にオススメしたいのが、こちらの「マチコさんドライパパイア」。

実は、長谷川町子はほぼ毎日ハーフカットのパパイアを食べ続けていたのだそう。そのエピソードを知った購買部の方が、なんとかパパイアをグッズにしたいと東奔西走。ついに、宮崎県の無農薬で栽培されたパパイアのドライフルーツに辿り着いたのだそうです。また、長谷川町子は、ほうじ茶を毎日愛飲していたそうで、オリジナルのほうじ茶も販売されていました。

有料(10円)ですが、ショッパーもオススメですよ。

ゆかいなカフェ

購買部と併せて立ち寄りたいのが、喫茶部(=ミュージアムカフェ)です。新聞をイメージしたおしながきには、こだわりのメニューが並んでおり、何を注文しようか悩むこと必至です。

レジにてオーダーをすると、店員さんから渡されるのは番号札ならぬ、長谷川町子キャラ札。ちなみにこの日、僕が受け取ったのは、「波平さん」でした。他にどんな札があるのか見せていただいたところ、「サザエさん」や「カツオくん」、「タマ(よびすて)」などがありました。さらには、「いじわるばあさん」も(笑)。

珈琲は『サザエさん』の一場面がプリントされた特製カップで提供されます。ちなみに、このカップは1点もの。お店には100個のカップがあるそうなのですが、ひとつとして同じデザインのものがないのだそうです。

次はどんなカップと出逢うのか。また来週も行きたくなるカフェです。

長谷川町子記念館
住所:東京都世田谷区桜新町1-30-6
電話番号:03-3701-8766
開館時間:10:00~17:30(受付締切16:30)
休館日:月(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始
入館料:一般¥900 ※各種割引があります。

写真提供/長谷川町子美術館

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美術の魅力をわかりやすく、面白く伝える、世界でただひとりの”アートテラー”。よしもと芸人時代に培った話力と笑いのセンスで、アートを語ります。日本を代表する数々の美術館で、公式トークガイドを担当。著書『東京のレトロ美術館』(株式会社エクスナレッジ)『ようこそ! 西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』(誠文堂新光社)が好評発売中。
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