香港人に教わる「金運を上げるコツは風水にアリ」

競馬の面白さをアラサー女子に知っていただくため、競馬番組キャスターのコエミこと小泉恵未が、競馬にまつわる様々なトピックスをお届けしています。
香港競馬第2弾は、香港文化では欠かせない風水についてです。 

魚が集まるところにお金が集まる 

香港の金魚街、店頭にビニール袋で吊るされた大量の金魚。なんともインスタ映えな光景に足を止めていたのですが、撮影中も金魚が売れる売れる!! 平日のお昼間にも関わらず、入れ替わり立ち替わり、お客が金魚を買っていき、どんどん新しい金魚が吊るされます。

風水では財運の向上を意味する金魚、家で買う金魚の数も決められていて、死んでしまうと、その数だけすぐに買い足しにくるそうです。
金額も日本と同じように、品種によって1匹¥50ほどから¥1,000まで。ここにいるだけでもパワーはもらえるみたい。

「経済都市香港」で風水では掛け替えのないもの

Licensed by Getty Images

重要な建物を建てる際には必ず風水師の助言をもらいます。
香港で一番有名な寺院である黄大仙廟は、もともと小さな寺院でしたが、金・木・水・火・土という五行の要素を建築に取り入れて、今では年間300万人の参拝者が集まるまでになり、寺院ですが占いの聖地として有名です。
お金の集まる香港上海銀行(HSBC)の本社ビルは、龍脈(生命のエネルギーの通り道)が流れる香港の中心部のパワースポットになっています。

もちろん、競馬場も風水を取り入れて建てられています

私が1番びっくりしたのは、シーズンごとにおこなわれる、厩舎(競走馬の調教を行う調教師が管理する施設)での祈願。
香港の競馬記者、Bart Vanders記者に写真を送ってもらいました。

お香を焚いて、お供えをして、豚の丸焼きを中華包丁で頭から尻尾までカットしていきます。これは「最初から最後まで滞りなくおこなえますように」という安全祈願のような儀式。
競馬だけでなく、香港映画の公開時や、コンサートの開演時、お店の初出店などでもこの光景が見られます。
日本でも競馬場ごとに開催前に馬場浄め式があり、騎手や調教師も参加して安全を祈願しますが、豚の丸焼きは出てきませんよ!

もう1枚の写真は、つい先日香港国際競争がおこなわれたシャティン競馬場。
当日騎乗予定のジョッキーたちが勢ぞろいして安全祈願がおこなわれました。

やはり豚の丸焼きがあります。祈願が終わると、この豚が小さく切られ、みんなで食べるのだそう。これがとっても美味しいんですって!
調教師のみなさんは厩舎内のオフィスの家具の配置まで、風水師に助言をもらっているそう。

風水は成功のために必要な環境を整理する「統計的学問」、香港ではその風水が生活の中にしっかりと根付いているようです。

文/小泉恵未


小泉恵未/フリーアナウンサー
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小泉恵未/フリーアナウンサー
元TOKYO MXのアナウンサー兼報道記者。NYでの短期特派員を務めた経験もあり、語学を生かした取材も得意。2013年からフリーとして活躍。グリーンチャンネル「中央競馬 パドック中継」にキャスターとして出演中。東京中日スポーツ・中日スポーツにて競馬コラム「コエミの主役はあなた!」(毎週日曜)を連載。
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